「ライター」の魅力 中高年が目指すのもあり!?

 一文字1円が目標!?

Webライターという職業をご存知だろうか。

(雑誌系)ライターとの違いは、始め易さに尽きる。

大手出版社に入社するのは簡単ではなくて、それは入社試験で試される幅広い知識や好奇心が問われているからだと想像する。

確かに休刊や廃刊など、出版業界も多難な時代に変わりない。

しかし、彼らが仕事から溢れてしまうというよりも、彼らはその知識や好奇心を活かして多方面に進出していると思う。

Webライターの魅力は、これまで出版や編集に関わったことがなくても、文章を書いて仕事にできることだろう。

ただし、「始めやすい」ことは、多くの希望者が集まるから、どうしても最初の単価は安く抑えられてしまう。

中には、一文字0.2円。

1時間で1000文字完成させても、時給換算で200円という評価だ。

しかも書けば書いただけ稼げる訳ではなく、「3部構成で各項目1000文字以上」というような指示になると、自ずと1000文字以上書いても1000文字分の報酬しか得られないからさらに単価が下がる。

実際問題、ライターとして生活していけるギリギリのラインは、文字単価で1円以上。

できれば2〜3円くらいないと「現状維持」しかできない。

ここでいう「現状維持」とは、例えば「介護の経験者」という立場でライターを始めて、福祉に関係した記事ばかりを書いていたとしよう。

しかし、一年二年と月日が流れると、どんどん新しい制度や試みが誕生する。

そんな情報を察知し、時に足を運んで、最新の「介護」を知るには、書いているだけでは間に合わない。

例えば女性向けのファッション系記事の場合、出版された雑誌を読んで、そこからトレンドを学ぶスピードではライターとしてそこそこまでは書けても、「あの人に書いて欲しい」と指名されることは稀だ。

要するに、「文章を書く」のも難しい作業だが、圧倒的に差が生じるのはインプットの方で、日常生活を感覚的にも物質的にも豊かに過ごしてこそ、ライターとして成立させられる。

ぐるっと回ると、だから「出版社」に入るのは容易ではないのだろう。

「〇〇の分野はあまり詳しくなくて…」

折角のチャンスも、そんな風に断れば仕事が増えるはずもない。

また、得意分野を作ることをある人から勧められたが、こみちの場合、例えば「介護の実務経験3年以上」という経歴は、表面的な介護の説明ではカバーできないエリアまで踏み込める強さになる。

もちろん、3年くらいの経験ではすべてをカバーするのは不可能なのだが、経験から踏み込める記事の深みのバランスは、「3年以上」を目安にしてもいいだろう。

1年くらいで何となく理解し、2年が過ぎると90%くらい経験できる。

でもさらに1年経つと「例外」があることに気づき、さらに年を重ねることで「全体」が見渡せる。

個人的に、介護歴30年という人が書いた記事と、介護歴10年で施設経営者になった人では、同じ内容の記事は書かないと思う。

また、異業種の経験や海外生活の経験など、それ単体の知識よりもより多角的に視点を持てることもライターとしての資質になるだろう。

特筆するバックボーンがないこみちのようなタイプは、それこそ自分を活かせる業界に先ずは3年以上身を置き、そこでライターになっても活かせる知識や経験をたくさんすることだ。

そこまで思うと、文字単価0.2円の案件を出されたら、申し訳ないが別のライターに振ってと言うしかないない。

なぜって、その金額で依頼した方も「記事」の成り立ちを理解しているとは思えないからだ。

ただ、ライターになりたいと思う人は多くて、たとえやすい単価でも「書ける」だけでいいと思うのだろう。

1時間で3000文字書いても、0.2円の場合なら600円。

やはり、本業としてはやっていけそうにない金額だ。

例えば、弁護士や税理士になれればライターになれるのか?

中高年の仕事探しでよく話題になるのが「資格取得」だ。

弁護士(司法試験)や税理士資格は、難易度の高い資格と言われる。

取得まで10年掛けるつもりで挑むレベルだとしたら、それなりの覚悟も必要になる。

特に弁護士という業界は、ライターに似た部分があって、難関の司法試験を大学在学中に突破し、それは入社が難しい出版社に採用されるようなものだ。

学ぶべき多くの知識を他人よりも短期間で習得できる能力の高さは、法律案件を扱い時も、最新の情報を折り込んだ記事を書く時も不可欠のスキルだ。

つまり、才能豊かな人は、難関資格も簡単に取ってしまうし、ライターになってもその才能をすぐに発揮できるだろう。

しかし一般的には、3年、5年と月日を割いて努力し、その仕事で求められる経験を少しずつ重ねて一人前になって行く。

こみちの場合は、介護しかないが、本業として介護をしていると、先ずはライターになろうという時間は残されていない。

それくらい本業が忙しい。

弁護士で言うなら、法律相談や訴訟案件を意図的に減らすか、事務所を構えて別の人を雇うか、いずれにしても「副業」化しないことには「記事」を書くこともできそうにない。

つまり、「ライター」という仕事は独特で、広く浅く、でも深くもあって、それでいて「書く」ことを仕事にしたい人でないとできない。

Webライターという職業ができて、書く仕事を誰もが始められるようになった。

一方で、ライターとして活躍するのは、難関大学や難関資格、さらには社会人として様々な体験や知識を得ることと同等に難しい。

これは同じ文章でも物語を書く「作家」の話だが、「東大法学部卒」の肩書きも勉強すれば入れてしまう人なのだろう。

でも、社会で一般人のようにサラリーマンとして働かずに、作家になった。

ライターはまた違う世界だが、半分作家みたいなところと、残りはサラリーマンとしての感覚が共存していて、今ある状況をどんな表現で伝えればいいのかを常に楽しめる人なのだろう。