こみちは不器用な人間
もしも、こみちがエンパスと呼ばれる他人の感情を読み取る(感じ取る)能力があるなら、本来の意味として介護の仕事は適職です。
また、占い師、カウンセラーなど、心に関わるような仕事でもその心身的な得意を活かせるはずです。
しかし、他人の心が読めたり感じたりするということは、例えば笑顔を浮かべてくれたとしても、本心が見えるということを意味します。
相手のわずかな心の動きで、こみちの心も動かされてしまいます。
「分かった風」の人が、それっぽい話や態度をするのとは違い、「分かってしまう」故にできない自分を責めてしまうということにも繋がります。
今朝、妻とちょっとした言い合いになりました。
「こみちはどうしたいの? どうするつもりなの?」
そんな問いかけに答えることができません。
なぜなら、自分の気持ちだけでなく、相手の気持ちも感じ取ってしたからです。
今、こみち家はどうなっているのか?
相変わらずのこみちと、全く働こうとしない父親、妻は懸命に働いてくれて、母親はもう少しでひと月になる腰痛を抱えて働いています。
だから、朝ごはんと弁当を作ること、夕飯の皿洗いと洗濯物、部屋の掃除はこみち担当です。
それでも少なくて、妻と母親がそれ以外の細々としたことを黙ってこなしてくれています。
こみちの直せない性格
こみちの脳は正に「理系的」で、「コレとアレが関係している」というようなベースが基礎となって全ての行動や判断が導かれます。
上手くできないことがあると、その原因を見つけて分析し、似たような事例を探して改善に向けたプロセスを導き出します。
こんな風に書くと、何か頭脳明晰な人物に思うかもしれませんが、ご心配なく、こみちという人間はかなり「ポンコツ」です。
それこそ「天才と変人」は紙一重で、社会的に評価されるからこそ天才は天才として生きていけるのでしょう。
逆にこみちのような「ポンコツ」は変人の部類で、日常生活を送るのも普通の人以上に困難です。
こみち、こみち家をどう立て直せば良いのか?
結局、こみちができるのは、ご飯を作ることと文章を書くこと、イラストを描くことだけです。
しかも、プロ級ではなく、趣味程度。
誰がなんというと、そこに全力を注いで稼げるレベルにできれば、それはそれで自分の考える理想の中で生きていけるかもしれません。
でもそこで、「エンパス」が顔を出します。
そんな夢のような理想や、現実をかえりみない方法で生きていけるはずはないからです。
実際、そう思います。
普段は「わかった良いよ」と言ってくれる妻も、ついにはっきりと今のこみちにNGを出しました。
「考えるべきポイントを間違えている」
そんな指摘を受けて、問われていることが想像できる一方で、こみちの脳内ではもっと異なることが気になっています。
それはやはり「父親」のこと。
父親自身のことではなく、接している「父親という存在」の方です。
今、父親の姿はこみち自身のモヤモヤした増殖させてはいけない感情を象徴しています。
それだけにテレビの前で寝転んだまま、観ているのかいないのか、でも用意されたご飯を黙って食べて、母親が気を使って話掛けると時折笑顔も見せる姿が、苦痛でしかありません。
「現状維持(正確には段々と下降している)」を良しとし、その低下部分をこみちは焦りながらでもどうして良いのか分からずに苦しんでいます。
通販サイトにいつの間にか勝手に応募し、次々と商品が送られてしまうことが起こりましたが、父親は「俺は知らない。放っておけばいい!」と答えるばかりです。
母親は妻に相談し、妻からこみちに話が回ってきて、申込書を読み返して相手の会社や契約内容、さらに契約解除の方法や返品の可否などを調べて処理します。
父親は自分のことだという認識が一切ないので、みんながなかなか繋がらない電話を掛け続けていても、テレビを見て居眠りです。
「お父さんもちょっと…」
苛立ちから父親を呼べば、また面倒臭そうにしばらく無視してから「何?」と答えます。
その「何?」にどんな意味が含まれているでしょうか。
家族にすれば父親が勝手にした契約です。
放置して困るのは父親自身なのです。
でも最後の最後に事が大きくなって泣きつくか、逃げ出してしまうのが父親という人間です。
まだ大きな懸念材料がありますが、父親自身は既に自分には関係ないという態度を取ります。
しかも母親には「俺は先がない。あとはよろしく」と口にしているとか。
でもご飯を食べないことはありませんし、自分のスタイルを変える気持ちも見えせません。
好きなことだけして、それにさえ不満顔の父親。
その存在は、今のこみち自身です。
だから猛烈に見たくありません。
でも、排除できないのです。
父親は来週にも認定調査を受けます。
介護認定が受けられたら、週に何日かデイサービスやデイケアのような介護サービスを受けてもらう予定です。
そんな風にいつか働けなくなるから、健康な内にできる仕事を探せと告げて、もう十年。
父親は素振りばかり見せて、実際には行動しないというパターンでのらりくらり生きてきました。
母親からもらう小遣いも「俺の年金はもっとある。アイツに取られている」と母親を責めたりもします。
ある時、妻が「お父さん、生きるだけでもお金は掛かるんですよ。お父さんの年金額じゃ生きていないんだから…」あまりに淡々とした口調だったので、横で聞いていたこみちの方がドッキリっとしました。
今のこみちが始められそうな仕事
このまま、今の介護施設を退職したら、多分保険で始めたダブルワーク中の会社に頼んで日数を増やしてもらうか、請負をするかが最初に考えること。
資格取得の話では、妻から「趣味ならいいけど、それが仕事にはしないで」と予め釘を刺され、記事を書く「ネタ」とするだけなら、それ以外に収益化を考えろと迫られています。
資格として現時点で関心があるのは、「電験3種」「宅建」「行政書士」「FP」「危険物」でしょうか。
仮に資格取得できて、その道に進む覚悟はありません。
以前下調べした時に人気の電験3種でも、一人前になるまでは5年、10年の経験が不可欠だと気付きました。
どんな資格もそうですが、取ればすぐに稼げるというものではありません。
こみちが壁に感じているのは、ツールとしての資格ではなく、壁の乗り越え方そのものです。
つまり、「稼ぐためにどう働くのか?」と決めることだけです。
いろいろなことを考えたら、調べてみたいと思う仕事は、「掃除」と「リネン交換」です。
掃除と言ってもいろいろありますし、今はコロナが問題になっているので、不特定多数が出入りするような場所で日常的に働くのは避けたいところ。
そう考えると、例えば介護施設のような場所で、雑務をする仕事はできないでしょうか。
あとリネン交換というのは、これも介護施設など宿泊施設で必須な作業ですが、ベッドのシーツや枕カバーなどを取り替える仕事です。
ただ介護施設のリネン交換も、仕事の設定方法によって内容や手間が一変し、寝たきりの利用者をリネン交換担当者が必ず行うとなると、作業効率が一気に悪くなってしまいます。
それこそ「介護経験がある」という認識が、仕事を始める上で心配事を増やします。
本当は、スーパーのカートを集める仕事に興味があるのですが、なかなか直接電話をして求人がないのか聞く勇気がありません。
やはり仕事を探すのって難しいです。
いろいろと苦労をあるし、心配もありますから。