利用者さんから勧められた一冊ではあったが…
読書感想文的な意味で言葉を並べるとするなら、能という芸術に長けた「世阿弥」が生涯を通じて「芸術」にどのような価値や意味を見出し、それが時に哲学や人生にも広がり、さらには長き時を超えた現代の中高年に向けたメッセージとして汲み取ることができる一冊と言えるだろう。
古典が得意ではないこみちなので、いきなり世阿弥が書いた原文に近い本では、彼が示そうとしている意図が汲み取りきれない。
しかし、現代語訳された言葉では、時にどのような意味でその「単語」を用いたのかまでは感じ取ることが難しい。
まだ全体の2割程度しか読み進めていないが、もしも本気で何かを感じ取るつもりで「風姿花伝」を読むのであるなら、もっと多くのバックボーンを知り、例えば当時の時代背景や政治、経済などを理解していないことには、なぜにそんな考えに至ったのかすら察することができないと感じる。
そんな意味で、本当なら「この本、読みました!」と軽い紹介文でも書ければと思って本を開いたのだけれど、どうもそんなに軽々しく扱えるものではないことに今さら気付かされ、まずは読み始めるに至ったことを紹介することしかできない。