介護士が介護職を辞めた時に迎える「現実」

 介護士にとって「仕事」とは?

こみちは未経験で介護業界に飛び込み、介護施設で様々な業務を先輩から教わりながら経験を重ねてきました。

入職前に約6ヶ月の「実務者研修」と呼ばれる介護福祉士の国家試験を受ける条件にも含まれている研修を済ませてからの入職でした。

その意味では、スキルアップとして「介護福祉士」の資格を取得したいなら、トータルの勤務年数が3年以上、出勤日数540日以上、さらに毎年1月末に開催される「国家試験」に合格すれば、晴れて「介護福祉士」を名乗ることができます。(厳密には申請し、登録されてからですが)

こみち自身、中高年になるまでは介護以外の仕事をしてきました。

介護士になってみようと思った理由は、いろいろありますが、中高年になって老後を考える時期と重なったことも含まれます。

また、介護士の仕事を始める以前からライターの仕事をしていて、それこそ介護以外の記事もいろいろと書きましたが、「専門性」の強みを実感してきました。

実際、3年の施設介護を経験し、現場のスタッフがどのような思いで働いているのかも分かりましたし、利用者となった高齢者がどんな意識で日々の生活を送っているのかも知ることができました。

そして、利用者家族にも様々な事情があって、ある意味でギリギリの大人の事情を踏まえながら介護施設は運営されています。

経験豊かな先輩スタッフ(と言っても多くはこみちよりも年下が多いですが)に、雑談レベルで将来の話を質問すると、「介護の仕事しかしていないし、異業種を探したこともあるけれどできそうにない」というような意識を持つ人もいます。

介護の仕事は、生活に支障がある高齢者や障がい者のサポートをします。

多くは日常生活の中にある行為なので、異業種のような専門性とは大半が被りません。

つまり、介護業界で10年経験しても、その経験を異業種で積極的に活かせないこともあります。

しかし考えたによっては、利用者の気持ちや状況を的確に観察し判断する介護士は、営業マンのようなセールスに向いているかもしれません。

また、施設内での作業だけでなく、個人宅を訪問し介護しているスタッフなら、住宅改修工事の道も拓けるでしょう。

介護福祉士になってさらに経験を重ねれば、これから介護士になりたい未経験を対象に、講師として活躍することもできます。

一方で、折角介護福祉士の有資格者になっても、異業種に転向し、その資格を活用していない人もかなりの人数だと聞きます。

そこには、介護業界での経験を現代社会の中で活かす難しさや、介護保険制度によって運営される公的な介護サービスのカバーできていない領域かもしれません。

知識も経験もある。

でも、休日も深夜も関係なく勤務しなければいけない介護職の重圧は、異業種にはない「生命や健康」に携わる職種特有の大変さでしょう。

稀に、利用者家族の方から「プロなんだから」というような指摘を受けることがあります。

お金を頂いている以上、そのご指摘に反論の余地はありません。

しかし、スタッフの身体は一つしかなく、仕事もしますが家に帰れば家族もいて、それぞれの役目もこなします。

また、施設での配員が十分でない時間帯では、予想外のトラブルにも限られたスタッフだけで行います。

常に万端の状態にしているだけの報酬が得られないからです。

ひと月の利用料金というものを施設として設定しているのですが、その金額さえ支払えば全てが解消されるというものではなく、現場スタッフとしては時に身体を壊すほど激務を乗り越えて、皆さんから預かった家族を支えているのです。

こみち自身、介護士として適正な報酬額は、時給換算で1500円以上だと思っています。

1日8時間労働で1万2000円。月額で24、5万円。年収で300万円〜400万円。

しかし、この金額なら積極的に介護職を希望していない人なら、異業種でも構わないと思える条件でしょう。

新卒者でこの金額を提示され、30代で500万円〜600万円。40代50代でとなると介護職ではそれなりの肩書きを貰わないと期待できない報酬額です。

それだけ介護職という仕事は大変ですし、高齢化社会の中で無くてはならない不可欠な仕事です。

介護士が介護業界を離れたいと思った時

例えば介護職を辞めたいと思い、その3年くらい前から準備をして、宅建士や行政書士、危険物取扱者、フォークリフト免許、保育士、医療事務など、中高年からでも活躍出来そうな資格や免許を取得しているなら、もう少し話も違いますが、いきなりの辞職となってしまう場合には、異業種から選ぶにも職種は限られます。

中高年のこみちの場合、地域の求人欄を確認すると、警備員、清掃スタッフ、工場スタッフなどが大半で、トラック運転手やレストランなどの調理補助員なども見つけられます。

しかし、一番目につくのは、介護スタッフで、特養やデイサービスなどのスタッフ募集はいろんなところで見つけられます。

時間給の比較では、これらの異業種とほぼ同額あたり。

慣れた作業を選ぶか、心機一転で異業種に飛び込み、未経験から仕事を覚えて行くのかの違いです。

先輩スタッフが、「介護職しか知らない」と答えた背景も分かってきます。

昨日、YouTube で動画を作成し、広告収入で収益化する話に触れました。

こみちもチャンネルこそ持っていますが、それで稼げている訳ではありませんし、本気で稼ごうと思うなら今のままでは到底無理なことも分かっています。

つまり、「何の準備もしない」ままでは、それこそ1年後も3年後も、ずっと同じ選択肢しかありません。

例えばYouTube で動画制作をしていこうと思っても、最低限の知識や経験、機材の準備や撮影データなど、収益化されるまでには時間や手間、資金の準備が不可欠です。

それは異業種になって同じことで、個人的には100万円、300万円くらいは貯めてから転職時期を考えた方が実りが多いと感じます。

というのも、コロナ禍の影響は様々な場面で起こっていて、感染リスクをどこまで回避するのかでも仕事選びが変わってくると思われます。

慣れた職場故の安心感を考えると、本当に急いでいない状況なら、もう少し環境を整えてから動いた方がメリットもありそうです。

しかし、様々な事情から転職に迫られるこみちのような人は、古典的かもしれませんが、求人情報を頻繁にみて、条件に合った仕事を見つけることでしょう。

こみちも仕事探しをしているので焦っています。

同じ境遇の皆さんも一緒に頑張りましょう。