今、介護施設では何が起こっているのか?

 介護施設に入所する理由は様々

こみちの勤務している介護施設の場合、要支援はもちろん、要介護1の割と軽度な利用者は入所されていません。

特別養護老人ホームには、要介護3以上の人しか入所できないことになってしますが、介護老人保健施設では要介護1でも入所できます。

ただ、その違いには入所目的の差があるからで、特別養護老人ホームは「終の住処」という目的があるとするなら、介護老人保健施設は医療処置を終えて在宅復帰までの期間を利用する施設だからです。

一般的な目安として、「要介護3」以上と認定される人は、生活のいろいろな場面で自分ひとりでは対応が難しいと判定される状態です。

分かりやすい目安を示すなら、「日常的に車イスを使った生活をされている人」をイメージするといいでしょうか。

例えば入所条件が緩いという意味で、特養ではなく老健を選んでも、申し訳の後すぐに入所できるとは限りません。

場合によっては3ヶ月程度、入所までブランクが生じます。

つまり、どこかの病院で治療を受け、退院の目処が立った時に、そのまま老健へとスムーズに移動できれば一番いいでしょう。

しかし場合によっては、退院日が先に訪れてしまうような場合、老健よりも入所しやすい「有料老人ホーム」を勧められることもあります。

特養や老健に比べて、有料老人ホームは設立条件が緩和されるなど、民間企業が母体のケースも多く、自由度が高いサービスを受けられる代わりに、コスト面では割高になりやすい傾向があります。

どうしても「この日までに」というような場合には、特養や老健以外にも「有料老人ホーム」も含めた広い情報収集が必要でしょう。

新型コロナウイルス対策

オミクロン株を中心に、新型コロナウイルスの感染リスクが深刻化しています。

ちなみに、こみちが勤務している介護施設でも「陽性者」が確認されたという情報が回ってきました。

ただ、発生時点での利用者並びにスタッフのPCR検査が実施され、配属されたエリア、棟に関しては全て「陰性」とのこと。

しかし、隣接している別棟で陽性反応があったのは事実なので、「ゾーニング」が今まで以上に強化されています。

「ゾーニング」とは、「ゾーン(=空間)を区分けすることで、安全性を確保する対策方法。

更衣場所や休憩室などを分離し、他部署との交流を遮断することで、不慮の感染を予防しています。

我々の日常生活でも

もしも、勤務している会社で大規模なコロナウイルスの感染(クラスター)が発生した場合、その陽性者は出勤ができなくなります。

また、その方と同居されている家族も濃厚接触者に該当すれば、一定期間の待機が命じられることになるでしょう。

現実問題として、新型コロナウイルスの発生が確認されると、我々の日常生活(特に収入面)での不安は頭が痛い話です。

この時期の仕事探しが、思いの外、困難になることもありそうです。

コロナ感染が発生した施設と知りながら、入職されるスタッフはそうそう居ません。

こみちのように元々は別の原因だとしても、離職者休職者が多い業界ゆえに、人材確保ができないと、施設全体が崩壊してしまう可能性もないとは言えません。

そうなると、入所中の利用者の行き先、家族の受け入れ状況など、さらに深刻な問題へと発展してしまいます。