大切なのは「チャンス」を掴むかどうか!?

 「チャンス」とは何か?

中高年になったこみちにも、今思い返せば数回の「チャンス」が巡って来ました。

もうその時期を詳細には覚えていませんが、やはり同じようなタイミングは簡単には巡って来ません。

それだけ「チャンス」というのは時期やタイミングを予期させる内に突然に現れます。

具体的に覚えているのは、こみち自身の身の回りで価値観や習慣が大きく変わるような出来事が起こり、その時は「IT革命」という社会現象にもなるような変化で、HTML言語が使えることでチャンスが巡ってきました。

「チャンス」には変化がつきものですから、訪れる前と後では少なくとも生活環境に変化が起こります。

こみちの場合には、仕事内容が大きく変化し、そこで求められるスキルや目標も変わっていきました。

令和になった現代、手書きでHTMLを打ち込む人っているのでしょうか。

確かにベースとして知っていることは役立ちますが、アプリを使えばそれで代用できるでしょう。

言い換えれば、もう「HTML言語」を知っていてもチャンスは巡って来ません。

現役の人は、常に業界の変化に触れているので、「今度は何が流行る」という勘もあるでしょう。

そして「流行る」の規模や影響力も推測できるでしょうから、この流行はスルーしてもいいけど、こっちの流行は少し掘り下げておくべきだという感覚的な配分もあるはずです。

しかし、一般的にはそんな流行の規模など把握できないので、趣味や習慣で始めた人が「アレ、これならできそうだ」とある時に気づいてそのチャンスを掴むというのが多いはずです。

つまり、最初から狙って始めるというよりも、それこそ好きで始めたことがいつしか急に流行となり、それまでに蓄積した知識や経験が一気に評価されるでしょう。

こみちの場合も高度なHTMLが組めた訳ではなく、でも基本を独学で学んで、ある会社の求人募集に応募したことでチャンスが巡って来ました。

「これくらいですが」

持参したサンプルは、今にして思えば画像を貼り付けた簡易的なサイトの試作品で、それこそ時代や流行からのタイミングが違っていたら、採用には繋がらなかったでしょう。

でも、それこそ運が良くて採用されることになり、そこからさらに知識を増やしながら、仕事でも経験を重ねることができました。

「こんなことはできだろうか?」

流れを掴んむことで、新たな欲求が生まれ、学ぶべきことがどんどん見つかります。

その結果、独学で学んでいた頃には出来なかったことが、環境として整っていったのです。

では、介護スタッフとして働いている今はどうでしょうか。

そんな風に評価すると、介護の仕事は雇用が不安定なコロナ禍でも雇ってくれた有難い存在ではあるものの、過去に経験したような「チャンス」とはまた違う気がします。

と言うのも、チャンスと思えた過去の出来事では、「それ一本で勝負していこう」と思えるほど、やりがいも収入もあったからです。

介護職の場合、不安や問題を抱えた高齢者の介護を通じて、やりがいを感じることは可能です。

しかし、やりがいが施設経営陣から求められることではなく、あくまでも個人的な満足に終わってしまう点で異なります。

資格取得は確かにチャンスがある!?

皆さんは、平均と中央値の違いを気にしたことがあるでしょうか。

簡単に言えば、平均というのはすべての数値を合計し、その頭数で割った時の答え。

一方で中央値とは、得られた数値の「真ん中」という意味になります。

平均を用いるよりも中央値でみた方がいい例として「業界別の年収」があります。

なぜ、そんな話を持ち出したのかを説明すると、ある資格を持つ職業が平均で年収1500万円だとしても、その中央値が300万円だったということがあるからです。

それがなぜ起こるのかというと、一部のトップスターが何億と稼ぎまくり、その他一般人は特に多く稼いではいないというケースです。

例えば、弁護士の年収は平均で1000万円を超えるそうです。

しかし、ある情報サイトでは年収500万円以下という弁護士がかなり多いという結果を出していて、そこには数億円以上を稼ぐ人が平均年収を引き上げている結果だと分かりました。

逆を言えば、年収1000万円以上を目指すなら、弁護士という選択肢よりも上場している大手企業に入る方がより高い確率で達成できるはずです。

一方で、中小企業の年収では、管理職となっても年収1000万円を超えることは難しく、稼ぐという意味においては個人のスキルよりも所属している企業の規模や実績の方が大切です。

つまり、中高年から個人的な努力で年収アップを目指す場合、それだけ少ないチャンスをゲットするか、確実な手段でコツコツと頑張るしかありません。

男性向けにおすすめするなら物流倉庫などで重宝するフォークリフトの免許、女性向けなら看護師資格は活躍の機会が多いでしょう。

個人的には理学療法士や作業療法士もおすすめですが、資格取得後に現場経験を積むという意味では、未経験で就活する時に苦戦しないかが気になります。

というのも、こみち自身も勤務している介護施設で中高年の機能回復訓練職があるのか聞いたところ、「正直言って厳しい」という回答でした。

つまり、介護スタッフとしてコネを作り、作業療法士などの資格取得後に職種を変更させてもらうような方法もあるでしょう。

一般的には3年以上の専門教育期間とその学費で300万円以上が必要なので、投資分を回収するまでを考えると、5年以上は必要でしょう。

つまり、定年制に引っ掛かるまでの10年くらいないと、そのような方法も有効とは言えません。

現実的には、そうチャンスもないですね。