ズバリ、結論はこうだ!
最初に結論を言ってしまえば、現時点での「お金儲け」とは「お金を動かすこと」だということ。
もしかすると、「何だそんなこと?」と思われるかもしれない。
しかし、こみちは長く「技術」や「スキル」という言葉で説明されるようなモノがお金儲けなのだと信じて来た。
つまり、例えばイラストレーターになりたい人は、「絵を描くこと」を何よりも優先しなければいけないと思っていたのだ。
逆説的に「絵など描けなくてもいい」と言っている訳ではない。
言いたいのは、「絵を描くこと」だけを追ってしまうのは間違いだということ。
これは、異業種でも同じ。
例えば、介護士なら職場で短時間に数多くの利用者を入浴させることをしばしば要求されてしまう。
体力は疲労するし、怪我をさせられないから精神的にも気を使う。
でも、時にそんな「壁」を仕事と誤認してしまうことが多い。
もう少し言えば、こみちも介護士になって最初に面食らったのは、そんな「壁」を何か誇らしげに語る先輩が多かったことだ。
そんな余計なことに力を注がなければいけない状況そのものが「悪」で、経営者はそれをどう可決すればいいのかを考えなければいけない。
技術やスキルという言葉に関連させるなら、手際よく入浴させるために技術やスキルが活用されるものではなく、まずは利用者が「心地よく入浴サービスを得られること」とは何かを掘り下げるべきだ。
その手の話は無限に広がるから、あえてポイントを絞れば、浴室の環境や入浴時間など、「心地よく」に対する答えを見つけることができる。
つまり、技術やスキルというと作業にばかり目が向いてしまうが、「環境」や「状況」を作ることも重要なポイントであり、本来意識しなければいけない壁ということになる。
これはイラストレーターの方がイメージしやすいので使うが、「上手い絵」を描くことに熱心になると「写真」そっくりな絵に行きつきやすい。
YouTube でも「写真」のような絵を描く人がいるし、それはそれで技術として高く評価されている。
一方でイラストレーター志望の人は、自身の技術力をアピールしたくて、それこそ「写真」を描こうとしてしまう。
しかし、それなら「写真」で事足りるし、実際にそんな絵を公開している人も多い。
つまり、これからイラストレーターとして仕事をしていくうえで、「写真そっくりに描けること」はあまりインパクトのあるアピールには繋がらない。
もしくはYouTubeのチャンネルで公開し、評価を受けるというのも試してみたい方法だろう。
「本当に写真みたい」という賞賛に、自分が上手くなったと感じることもできるが、イラストレーターとして活躍することからは少しズレてしまった印象を受ける。
なぜなら、イラストレーターの描く「イラスト」の価値は「上手いこと」ではないからだ。
むしろ、下手でも要求されたイメージに沿ったものなら仕事としては十分なのだ。
つまり、イラストレーターは「絵を描くこと」を扱っているだけで、仕事をくれる人の要望をどこまで正確に汲み取れるかが仕事なのだ。
介護士も同じで、利用者を次々に入浴させられたとしても、利用者の本音として「何だかものとして扱われて寂しい」と感じさせたなら、介護としては最低のサービスだろう。
そうだとしたら、「このライン」というボーダーを示し、質の保たれたサービスを提供できる方がプロの仕事だと思うからだ。
つまり、質度外しした仕事を良しとする環境は、本来の仕事を見失うし、労働者としてもモチベーションが削がれてしまう。
「仕事が多いから仕方ない」という間違えた捉え方を良しとして仕事を続けていく内に、いつかは精神面を崩してしまうだろう。
ダブルワークしているもう一つの職場でも
実は最近、ダブルワークしている職場で異変が起こっている。
以前なら品質面で弾かれていた製品を良しとするようになって来たからだ。
例えば、100という基準値があって、101でも110でも製品としては合格だろう。
では99はどうか。
基準という考え方をするなら不合格になる。
では100との違いはどれほどだろうか。
きっとそれは本当に些細で微妙な違いに他ならない。
だからこそ、異変が起こってしまう。
しかし、実際の問題点は、製造された完成品の点数ではなく、製造工程や環境ということ。
作り方や流れを再確認すると、実はまだまだ改善できるポイントがある。
「お金を動かすこと」の意味
例えば、これから脱サラして商売を始めたい人は、何か技術を身につけたいと思う筈だ。
そして、100例の内数例はそれでも成功できたりするから、きっと商売のノウハウとして語られるのだろう。
しかし、考えるべきは「どうしたらお金をたくさん動かせるか?」ということ。
そのためには、軍資金がないことには始まらない。
つまり、所持金10万円で始めた商売と100万円、1000万円とでは成功の確率は大幅に違う。
でも気をつけたいのは、間違えた力の注ぎ方をすれば資金などいくらあっても足りることはない。
例えば、飲食店を経営して、一定の収益を得たとしよう。
そこで考えるべきは、ギリギリ来店に至らなかった客とはどんな人たちかということだ。
また、実際に来店した客が、どこに魅力を感じてくれたのかを知ることも同じくらい大切になる。
これが、「もっと美味しいラーメンを作って売り上げをアップさせよう!」と考えてしまうと、「美味しいラーメン」は有難いが、誰がそれを望んでいるのかがポイントになる。
これはイラストレーターの時でも介護士の時でも同じで、上手いとか速いとかは、目的そのものではなく、結果的に得られるものでしかない。
より魅力的な味を求めて、仕入れ先を変えてみたり、今までとは異なる製法で作ってみたりと研究する理由が明確に見えてくる。
つまり、技術やスキルも、単独で存在するものではなく、仕事の中で見出されるものなのだ。
どうすることでよりたくさんのお金が動き、それによって喜んでくれる人や潤う人が増えたのなら、それは儲かる仕事なのだ。
下積みとは何か?
今では軽視されることも多い「下積み」とは、これから目論む事業を始めるための「資金集め」の期間だろう。
誰かに貸して欲しいと頼んでも、すぐには信用もされない。
でも、計画が明示され、それに沿って動き出したことが現実になって来れば、信用されるチャンスも増える。
ラーメン屋になりたいからと言って、仕込みや湯切りの練習ばかりしても第三者からの信用は得られない。
つまり「どんなラーメン屋でどんな客をターゲットに展開して行くのか」を示してしないからだ。
それがあって、仕込みであり具材の調達が始まる。
つまり、絵しか描けないイラストレーターは、「描いてくれる?」と頼んでくれる客がいなければ永遠に仕事は舞い込んで来ない。
その間にひたすら絵を描き続けても、頼まれなければ始まることもない。
下積みをするなら、絶対にどうすればお金が動くのかを考えることだ。
それはつまり、依頼してもらうために必要なことや、交友関係の広げ方にも目を向けないと何も起こらない。
なかなか奥深い着眼点で、時に相手の会社で起こったトラブルに、正攻法では理解させないと気づくことも必要だったりする。