第33回の試験ではどんなことが問われたのか?
第33回の試験では、125問中10問が出題されました。
合格ラインが75点以上と考えると、この10問はそれなりに大きなウエイトになります。
では、第33回で問われた内容を確認してみましょう。
問87 ICFの社会モデルに基づく「障害」の捉え方
正解は3。
個人的な見解として「障害」は、定義によって異なるものだと考えます。
例えば、他人に真似できない特技で生計を立てられたら、それだけでも生きていけるでしょう。
一方的、さまざまなことが人並みにできたとしても、仕事で活かされる能力はその半分とか四分の一みたいにすべてではありません。
天職とは、個人の能力と求められる作業が高い確率で合致した状態ですから、苦もなく仕事ができて、しかも本人も楽しいはずです。
しかしながら、多くの人は自分に合わないと感じながら、そして苦労しながらも仕事をし、生活しています。
つまり「障害」とは、社会から求められるニーズに日常生活を含めて対応することができない状態を指します。
言い方を変えるなら、下手でも時間が掛かったとしても、どうにか対応できるなら「障害」ではありません。
「障害」とは、個人ではどうにもできない状態と考えるべきなのです。
そのように捉えると、正解は3しかありません。
問88 リハビリテーションに関する問題
正解は1。
この問題はサービス問題でしょう。
問89 「Nothing about us without us」の考えのもと、障害者が作成の段階から、関わり成立したものを問う問題
悩んだのは、2と5。
正解は5でした。
障害者に対する考え方を変えたという意味で、この二つの選択肢はなかなか識別できません。
できれば正解したい問題ですが、この二択からしっかりと5を選ぶにはもう少し深く障害者に関する歴史を理解しなければいけないでしょう。
問90 褥瘡ができやすい場所
正解は5。サービス問題でしょう。
問91 脊髄損傷と可動域の問題
正解は2です。
この類いも出題されやすいので、しっかりと損傷部分と可動域を暗記した方が得策です。
問92 筋ジストロフィーの病態を問う
正解は5。
知っていれば答えられる問題です。
問93 心理的虐待に該当する行為
正解は3。
選択肢を読めば、正解できたでしょう。
サービス問題です。
問94 心臓機能障害のある人に関する記述
しっかりと問題と選択肢を読めば、それほど難しい問題ではありません。
正解は2。サービス問題と言えるかもしれません。
問95 問題文に答える
「ペアレント・メンター」という言葉を知っていれば、正解できました。
ある意味、学習の進み具体を確認するような良問かもしれません。
ぜひ、間違えた人はこの機会に覚えておきたいワードでしょう。
問96 身体障害者がどこから情報を得ているのかを問う問題
1、4、5から選ぶことになります。
身体障害者とは、目や耳、肢体に不自由がある人なので、家族やテレビから情報を得ていると想像できるでしょう。
介護士の立場で思い返すと、会話から情報を伝えることが多く、1を選んでしまいます。
しかし、施設で生活する人よりも、在宅での生活を営む人の方が多いはずで、「日常的」と書かれた問題文から判断しても「テレビ」である4番を選ぶことになります。
こみちはどうだったか?
こみちの場合、今回の確認で10問中8問でした。
間違えたのは、「Nothing about us without us」の問題と最後のテレビでした。
学習を深めれば、さらに正解率も向上すると思いますが、合格ラインを6問以上と考えるなら、この辺で「障害者の理解」を一旦終えて、次のカテゴリーへと進みたいと思います。