「生きる」ってこんなにも辛いこと?

 「生きる」って何だろう?

中高年になったこみち。

20代の頃、自身の年齢の遥か先に思えた年代。

そして、施設で働いて分かったいつかくる「高齢者」の世代。

生き物が、子孫を残す本能の中には、1つの「命」が成せる限界を教えているように思う。

つまり、「自分」という視点で、生まれてから死ぬまでをどれだけ意義あるものにしようとしても、そこには超えられない限界があるのではないだろうか。

昔、「人生50年」と言われた。そして、今は「人生100年」とも言われる。

医療の進歩もあって延ばされた寿命。

ただ「どう生きるのか?」という部分では、50年の意味を補えてはいない。

若い世代の生き生きとした人を見て、羨ましくも思う。

その理由は、将来に描く希望とか、可能性が「ある」ように思えるから。

とは言え、確かにこみち自身も、その年代ごとに悩んできた。

今に始まったことではない。

でも、今の年齢になって、20代は輝いて見えるのだ。

それはつまり、「今」に対する不安や孤独が強いからだろう。

単純に施設で働く、もっと言えば「労働」がこんなにも大変だったのかと思ってしまう。

それでも、少し工夫すれば、少しは楽しいこともあると信じているけれど。

昨日、職場に出て、備品の欠品や他のスタッフの仕事に対する姿勢を感じて、何かがおかしくなっていると感じた。

利用者を支援する前に、スタッフ間で仕事を譲り合っているようなものだ。

働いたら「損」。そんな風潮が蔓延している。

学歴が意味すること

ある意味、社会に出て使うことが少ない「大学レベル」の知識。

もう覚えてもいないが、高校までの数学がまだ証明可能なのだとしたら、大学レベルの数学は、数学嫌いな人の気持ちになれるくらい難解だった。

理屈を考えるのではなく、使い方を覚える。

そんな体験でもあった。

そして、苦労して入学した大学での経験は、その後の社会で役立ったと思う。

「〇〇大学ですか?」

「兄貴もそうなんですよ」

特に面接官からの受けはよくて、話が弾むきっかけにもなった。

というのは、20代でのこと。

30代を過ぎてからは、そこに触れられることも無くなった。

こみちが思うのは、そもそも「楽しい仕事」など存在しないのではないかということ。

つまり、「楽しもうとすること」が大切なのだ。

やりがいも同様。

どうすれば、人の役に立つだろうと思って働くからこそ、やりがいある仕事に変わって行く。

だからこそ、面白い仕事は20代の頃に多かった。

100人が100人に与えることができないから、理由をつけて選別され、そして選ばれた当選者だけに自分が思った「楽しい仕事」が無条件で提供される。

それを叶えるきっかけの1つこそ、学歴だったのではないか。

東大だから、京大だからではなく、大学受験を経験し、自己摂生して目の前の課題を乗り越えたことが、社会に出た時に「この人なら、期待に応えてくれるだろう」とチャンスを与えてくれて、それがやりがいに満ちた仕事だったということだろう。

中高年になって思うのは

介護の仕事をして、どうするばいい介護施設にできるのか何となく気づいている。

言い方を変えれば、今の勤務している施設が陥っている「ミス」にも気づく。

大きな組織だから、簡単には潰れたりしないと思うけれど、10年先にも存在しているかは分からない。

もしかすると、母体の組織が切り売りして、別の組織に買い取られる可能性だって否定できない。

じゃ、介護士としてどうやりがいや楽しみを見つければいいのだろう。

ふと、新聞紙面に、同年の社長がインタビューに応えている様子を紹介した記事が掲載されていた。

社会に出た20代から、中高年と呼ばれる年代までどう活躍してきたのか。

簡単な経歴を眺めて、どこにこみちと差があったのかを確かめると、途中から一気に違っている部分があった。

それこそが「起業」なのだ。

誰もが独立すればいいという話ではなく、「社長」として成功した人の行動を調べることは、実は我々にできる「道」ではないのか。

つまり、誰もがやりがいのない職場で働けば、段々とモチベーションが下がってしまう。

だからといって頑張ることでは抜け出せない。

もうそれはすでにわかっていることだ。

こみちとしては、下積み経験を重ねて、例えば介護士として働けるスキルがあれば、困った時にも収入を得る手段が見つかると考えた。

生活するためにも必要な飯の種だ。

一方で、人生という大きな括りで言うなら、楽しい仕事ややりがい、生きる希望を見つけるなら、それを手に入れた人物の経歴を調べても面白い。

国内外の偉大な経営者を見るというよりも、もっと身近に夢を叶えた人がいるなら、その人がどんなことに着目したのかを自分なりに分析してみるのだ。

さっき、「起業」が運命を変えたと伝えたが、こみち自身も「起業」ではないが「独立」の経験がある。

でも今は介護士として雇われる立場になった。

そこで、また使われる存在に戻り、言われた仕事をこなすことで対価を得ている。

それでは抜け出せない。

どうすれば楽しくできるか。やりがいある仕事にできるか。

その決定権を自身が持つことで、未来を変えることができる。

資金、人脈が大切というのは、何かを始める時に絶対に必要になるからだろう。

優秀でも行動力がなければ、変えることはできない。

そして、全てを自分だけではできないからこそ、信頼や人望が必要にもなるのだろう。

例えば、介護士の仕事も、みんなで助け合えば、楽しくもなるしやりがいも生まれる。

そのために必要なことに気づけば、そう難しくはない。

しかし、それを実行できないから、いつまでも職場が変わらないのだろう。