第34回介護福祉士国家試験対策 「コミュニケーション技術」を勉強する パート2

「コミュニケーション技術」をもう少し深掘りしてみよう

介護福祉士の試験では、コミュニケーションの意義や目的、役割が出題範囲に含まれています。

コミュニケーションの意義は、他者との情報交換を通じた相互理解と言えるでしょう。

介護の現場でも、頻繁に利用者と接し、コミュニケーションをはかります。

それだけに「コミュニケーション」の意義を知り、介護現場での情報交換に活躍したいものです。

では具体的にコミュニケーションの理想的な環境をどのように作ればいいのでしょうか。

そこには、話し手と聞き手、伝えるべき情報、その手段、環境が複合的に絡み合っています。

例えば、話し手が義歯を使っていて不鮮明な発声だったり、聞き手の聴力が低下しているような場合には、コミュニケーションもスムーズに行えないこともあります。

また、伝える情報にバックボーンとなる知識や背景が求められる場合、コミュニケーションが効果的に行えないことも起こります。

そこで、言葉だけではなく、仕草や動作、さらには紙などを使って、コミュニケーションを

利用者とその家族との関係作り

介護職は利用者のケアにあたりますが、利用者の後ろには家族がいることも忘れてはいけません。

さまざまな事情によって、利用者は家族と共に暮らしていたライフスタイルから施設のサービスを授受する生活に変わります。

つまり、介護職は直接的には利用者との関わりですが、家族にとって大切で掛け替えない存在でもあります。

しかし、家族が介護者として家庭の中で支える暮らしは、必ずしも幸福な結果を招くとは限りません。

例えば、アンビバレントな感情が芽生え、介護しなければいけない苦労と老いる様を見ることで芽生える愛憎の感覚なども起こります。

介護に疲れることで、社会との関わりが減少し、孤立や孤独感を感じることもあります。

つまり、親しい間柄ゆえに起こる感情があって、ストレスの他にも、QOLの向上や分かち合えある仲間、経済的負担の軽減なども悩みとして抱えたりします。

高齢者を介護する世帯の中で、約半数は老老介護という現実にも着目しなければいけません。

死の受容過程

ドイツの精神科医エリザベス・キュープラー・ロスが提唱した「死への心理の5段階」では、否認の隔離、怒り、取引、抑うつ、受容の五段階を辿るとされる。

しかし、時には途中で停滞したり、飛び越えてしまったりもする。

家族介護者の心理にも同様のステップがあって、その段階は戸惑い、混乱、あきらめ、受容があると考えられる。

介護現場では

介護職が目指すべきは、「聞き上手」になること。

そのためには、利用者が話やすい状況を作ることもポイントになります。

コミュニケーションとしての手段は、「言葉」を使う言語的コミュニケーション以外に、「言葉」そのものを使わない非言語的コミュニケーションも重要です。

具体的には、会話の途中で行う「相づち」や「ジェスチャー」なども非言語的コミュニケーションになります。

一般的に、言葉による伝達よりも、非言語的な表現の方が伝えるとも言われ、コミュニケーションには目線や表情、声のトーンやスピードなど、さまざま要素が組み合わさっています。

場面に応じたコミュニケーション

アスペルガーや失語症など、コミュニケーションをはかる上で特有の癖を持った人がいます。

基本的な特徴を知ることで、介護職としてコミュニケーションを工夫しましょう。

チームとして

介護現場では、24時間稼働している施設も多い。
シフト勤務を採用していて、スタッフ同士が顔を合わせることがなかったりすることもあって、情報を共有させることが大事である。

そして、情報の共有はスタッフ間のみならず、利用者やその家族にも及ぶ。

特に事故やアクシデントが発生した場合、その原因がどこになったのかを確認する意味でも事の時系列が記載されていることが我々介護士の潔白を証明してくれたりもする。

出題範囲にも含まれている「ICT」の活用では、パソコンだけでなくスマホやタブレット端末など、インターネット回線などを活用したコミュニケーションを十二分に活かすことも必要とされる。

その他、報告や会議を通じた手段も活用し、介護職同士、上司と部下、利用者やその家族など、複合的なグループ同士でも速やかに適切な情報共有を行うことが求められる。