第34回介護福祉士国家試験対策 「コミュニケーション技術」を勉強する 〜第33回で出題されたのは?〜

 「コミュニケーション技術」でどんなことが実際に出題されたのか?

第33回介護福祉士国家試験では、問27から問34までの8題が出題されています。

実際にはどのような知識が問われたのでしょうか。

問27では?

介護士が利用者との信頼関係を構築するコミュニケーションが問われました。

「そもそも「互いの信頼」がどのように築かれるのか?」と考えた時に、どちらだけの意見が尊重される関係は好ましくありません。

介護士として利用者を想うあまり、押し付けの介護サービスでは利用者の幸福には繋がらないからです。

ざっと選択肢に目を通した時に、2から4までの選択肢は外れると感じました。

では1か5になるにですが、こみち的には少し判断に迷いました。

それでも1では「賛成できなくても」という一方だけの価値を尊重したフレーズがあったことで、5を選んだのですが、「介護士の心の動きも意識する」とは何を示しているのかが不明瞭に思えたからです。

少し細かいことですが、「介護福祉職自身の感情の動きも」ではなく「介護福祉職は自身の感情の動きも」と「は」を加えるだけで明確に選べたはずです。

問28では?

問題文を読んだうえで、その後の設問に答える問題です。

認知症があり、介護施設を利用することになった家族に対する介護士のコミュニケーション技術が問われました。

1、3、4の選択肢は、「信頼関係」を構築するという意味から正解ではないと判断できるでしょう。

コミュニケーションには言語的な手法以外に非言語(表情や仕草など)があり、スキンシップも信頼関係を構築する手法ですから5番も候補に入るでしょう。

一方で2番の選択肢が、相手のペースに合わせて表情を確認しながらと記され、コミュニケーションの理想的な手法であることが分かります。

こみちはそんな意味から「2番」を選びましたが、実際の正解も「2番」でした。

問29では?

問28での問題文の続きで心配している家族に共感する言葉を見つける問題。

ここでは「共感」の意味が問われました。

つまり、「相手の立場や心情の察して、寄り添った対応」とも言えます。

もう少し付け加えるなら、相手を否定したり、自身の価値観を伝えることではありません。

その上で選択肢を眺めると、2番と5番が有力な候補です。

試験の緊張した状況では、2番の「私も同じ」に早合点した人もいるでしょう。

ただ、「同意」と「共感」の違いは、主体のポジションで、「誰が」の部分を指します。

設問で言えば、同意は介護士が行う意思表示に主体があり、共感は家族の気持ちに寄り添う介護士の対応に主体があって、混同しやすい部分ですが異なる心情です。

実際、5番の「寂しくなりますね」の声掛けは、家族の気持ちを察して介護士が寄り添うことで発した言葉と言えます。

なんだか、学生時代の元国のような内容で、分かる人には簡単で、疑問に思うと違いが分からない人もいるでしょう。

問30では?

新たな問題文を読んだうえで、設問に答える問題です。

一見すると、なぜそうしたいのか理解できない状況を相手からどう聞き出せばいいのかが問われました。

並んだのは、「開かれた質問」を始めとした5つの選択肢です。

その前提として、理解できない状況での介護士が憶測で判断したり、「はい」「いいえ」だけで答える聞き方では、相手の気持ちを知ることができません。

できるだけ自由に気持ちを語ってもらう中で、心情の奥底を理解することが必要になるからです。

つまり、選択肢1番の「開かれた質問」には、自由は発言ができますから、聞き方として理想的でしょう。

問31では?

利用者とその家族で意見が異なる場合に、介護士の立ち位置を問う問題です。

考えるべきは、介護士の役割でしょう。

少なくとも、介護保険制度の導入で自立支援が介護サービスの命題となりました。

それはつまり、サービスを利用する利用者の利用目的を尊重することでもあります。

その考えた時に、介護士が考え方を押し付けるような振る舞いは望まれていません。

一方で、当事者の問題として全く意見や存在を示さないことが良いのとも考えるでしょう。

さて、選択肢に並ぶのは、関与しない、どちらかの意見を尊重、他職種にも相談しない、両者の意見を聞くのいずれか。

つまり、両者の意見に耳を傾けて、双方の希望を踏まえて会話が求められる介護士の立ち位置になります。

問32では?

運動性失語症を抱える利用者とのコミュニケーション技術

運動性失語症を知らなくても、「失語症」が言葉を発する際に困難を感じることは想像できるでしょう。

そして、言葉を発したい時に感じる困難として思いつくのは、言いたい内容に適した「言葉」が思いつかないなどが挙げられます。

そこで選択肢を眺めると、絵や写真を使う、大きな声で話しかける、手話を使う、ひらがな表を使う、閉ざされた質問を避けるのいずれかから選びます。

正解は1番だと分かりますが、その理由は絵や写真を使い「発語」につなげたい意図からです。

そして介護士が「〇〇のことですか?」と言葉を使えば、さらに会話が深まるでしょう。

大きな声や手話、ひらがな表を用いても、思い出せない「言葉」は浮かんできません。

そして閉ざされた質問を避けるとは開かれた質問を指し、より自由に話してもらおうとする手法ですが、そもそも話せない状況では有効とは言えません。

問33では?

介護記録の記載の仕方について

介護記録は信頼できる記載が信条です。

いわば、新聞記事に似ていて、常に「根拠」が問われ、もしも記載者の意見であるならそのことを明確に示すべきです。

それらを踏まえると、記憶が曖昧になる後日は避けるべきですし、客観的と主観的を区別しないのも好ましくありません。

また、憶測や自身の意見や見解を中心にした記録も理想的とは言えません。

問34では?

「報・連・相」に関する問題

報告する人と聞き手で、話の内容が誤解されない工夫を問われました。

意味が不明瞭な部分を確認しながら聞くという選択肢4番が正解だと分かります。

まとめ

第34回での出題を総論すると、落ち着いて解答できれば、8問すべて正解も十分に可能な出題です。

こみちの場合、7問もしくは8問の正解でした。

合格ラインが6割とするなら、5問以上の正解が求められますが、合格するためにはクリアしたいでしょう。

コミュニケーション技術のカテゴリーで5問以上が困難な場合、まずは介護保険制度が導入された目的が増加する高齢者福祉のコスト緩和にあり、自立支援を目指すことで、介護予防にも力を注ぐ国の姿勢を理解しましょう。

その上で、高齢者福祉に関わる介護士には、利用者となる高齢者の気持ちに寄り添う姿勢が求められます。

それはつまり、介護士の「正しい」を押し付けることではなく、契約によって「ケアプラン」が結ばれ、その内容に沿ったサービスを適切に提供することが介護士の使命です。

その際には介護記録や報連相なども不可欠となり、客観的な事実を中心に、主観的な内容は誰によるものなのかを明示するなど、特定の介護士だけではなく、関わる多職種全体で情報共有できる運営が求められていることを理解しましょう。

それだけを理解できれば、34回で出題された内容も、正解をより高い確率で選べたはずです。

こみちとしては、この「コミュニケーション技術」についての学習を中断し、次のカテゴリーに進みたいと思います。