介護サービスのリスクとは?
実際に介護サービスを提供している介護士として、サービスがリスクと背中合わせであると感じことがあります。
言い換えれば、リスクを回避することは利用者の自立を回避することにもつながり、ADL向上に努めるほど、時にリスクも伴うからです。
そこで介護福祉士の試験範囲でも、安全確保が不可欠であるとして問われているのでしょう。
より安全性に配慮された介護サービスを提供するには、利用者に関する情報収集が不可欠です。
例えば、実際に介護を行うスタッフから担当ケアマネに情報が伝達されれば、それによってケアプランの見直しも行えます。
リスクマネジメント
リスクマネジメントとは、危険に対する準備と事後の対策に分けられます。
例えば、事故には至らなかったものの、危険性を感じたような場合、インシデント(ヒヤリハット)があったことになります。
つまり、このような事故の予兆を収集し、スタッフ間で共有できれば、それだけ同様の事故を回避できます。
また、POCAサイクルでは、計画、実行、評価、改善という過程を繰り返すことで、より危険性を抑えた安全性の高いサービス提供に繋げます。
感染予防
ここ数年、日本国内でも「コロナウイルス」のニュースがたくさん流れています。
ウイルスは細菌同様に、肉眼で見ることができませんが、細菌よりもさらに小さな微生物です。
我々の身体には常在菌で覆われています。
例えば、腸の中では消化吸収に活躍してくれます。
感染経路
手などの接触を介した「接触感染」「飛沫感染」、咳などによる「空気感染」、輸血などによる「血液感染」があります。
スタンダード・プリコーション(予防策)を考えることは有益です。
対象となるのは、血液、体液、分泌液、嘔吐物、排せつ物、皮膚、粘膜です。
特に、介護業務では、体液や分泌液、嘔吐物、排せつ物を扱うことが多く、その際には素手で触れないずに手袋を使うことが大切です。
また、触れてしまった時には、すぐに手を洗いましょう。
介護士として気をつけるべきことは、外部からの感染に止まりません。
我々は誰もが常在菌を持っていて、それらは環境によって感染症を引き起こします。
これを内因性感染症と言います。
よく耳にしている「誤嚥性肺炎」も、食べ物ばかりが原因とは限りません。
というのも、唾液には多くの常在菌が存在し、場合によっては誤って気管へと流れ込んでしまうことがあるからです。
つまり、誤嚥性肺炎も、内因性感染症の一種と言えるのです。
そう考えると、利用者の口腔ケアがとても大切であることに気付かされます。