障がいのある人の気持ち
障がいを持つ人には、3つの要因があります。
それが、障がい関連、個人的要因、環境的要因になります。
つまり、障がい者に心理を理解するには、これらの3つが複合的に関わり合うことが踏まえることが不可欠です。
障がいある人には、QOLの向上を目指した援助が必要です。
QOLとは何かの部分で、内的側面と環境的側面に分類されるとし、内的側面には自己実現や将来における安心感、社会的な孤立などを指し、社会的側面には住居や収入、余暇、交友関係などが含まれます。
試験センターによる試験範囲にも、この「QOL(生活の質)」の考え方が項目になっています。
障がい者、高齢者支援での課題とは?
事故や病気、加齢などを起因とした支援面での「課題」として、「課題」の受容が挙げられます。
ドイツの心理学者、ゴールドシュタインによれば、残存機能を最大限に活かす取り組みを見出し、「自己実現」と命名しました。
思考のポイントとして、「課題」を誤魔化すのではなく、一度、受け入れる(受容する)ことからスタートし、できることを増やして行くことになります。
これはICFの根底にある思考とも共通するもので、残存機能を活かすために、個人的要因や環境、経験などを組み合わせていこうとする考え方とも同じです。
もう少し掘り下げると、課題が起こる原因にも着目します。
冒頭では事故や病気、加齢と表現しましたが、自己の起こることばかりではなく、例えば近親者との別れなども生き甲斐を失うことにつながります。
このことを「対象喪失」と言いますが、他にも住み慣れた地域、自分自身のプライドや誇りなども、その人らしさを構成する要素になり得ます。
つまり、障がいを受容するということは、これまでになかった価値観を再構築するとも言え、実際に「価値転換理論」では見方や視野を拡大することで新しい生き甲斐に繋げる模索も行われます。
受容の段階とは?
障がいの受容には、一定の段階があり、それを「段階説」と呼びます。
通常、ショック期、否認期、混乱期、解決への努力期、受容期と続きます。
時系列に進むものとは限りません。
個人差によって展開までの時間や、逆戻りが起こるからです。