老いるとどうなるか?

 中高年でも要注意しましょう!

中高年で新たに仕事を探す時、30代の頃に比べて「仕事力」が低下したと感じませんか。

特に、単純作業では分からなかった、複数のことを踏まえて処理するような場面で顕著になります。

そんな時の打開策として「目の前の仕事から一つずつ」というアドバイスする人がいます。

つまり、複数の条件を見比べながら、その時々の適切な判断は若い頃の方が得意だったはずです。

真っ直ぐ座れない!?

昨日まで、いや、今朝まで座れていたはずなのに、右や左に傾いてしまう人がいます。

介護では「座位」と言いますが、一人で真っ直ぐに座れなくなると、介助も一人では対応できません。

一時的な場合では二人介助という方法もありますが、大体はトイレを使わない「オムツ」への切り替え時期です。

心身の機能に問題がない場合、脳の障害が座位を保持する妨げになっていて、高齢者のケースでは認知症の進行によっても現れます。

その後、ただ右左に傾くだけでなく、突っ伏した状態になり、食事中もしっかりと背筋を伸ばすことができません。

当然ですが、食事量も低下し、体力も落ちてしまうので、だんだんと起きている時間が短くなり、やがて寝たきりとなります。

「ここは私の場所。あなたは…」

何度説明しても、もしくは今までずっと続いてきた習慣があるのに、急に「妙な行動」を始めたりします。

最初は些細なもので、人のコップを使ったり、他人のものでも自分のものとして扱うようになります。

「それは貴方のものではない!」

そんな説明を受けても、「そうなの」と返事こそしますが、気づけば注意されたことも忘れてしまいます。

人の席に座っているので、「そこは私の席だ!」と注意しても、どこか不思議そうな表情を返します。

「ごめんなさい、間違えた」というような反応ではありません。

これは、同居している両親の行動ですが、私が帰宅すると私のスリッパがありません。

代わりに父のスリッパが玄関に置いてあります。

不思議だなぁと思いながら、リビングを覗くと私のスリッパを履いている父が平気な顔でテレビを見ています。

そして、母の方も、色もデザインも全く異なるスリッパなのに、違和感さえ感じることなく過ごしている姿を知って、これが「老いる」ということだと理解しました。

きっと「スリッパ間違えていない!?」と言えば、「嗚呼、間違えた!」と言ってくれるはずですが、これが「エエ、自分のだよ!」と言い出したら、もう一段階認知度も進んでいることになります。

でも、いずれはそうやって誰もが老いていきます。

死期を感じている利用者との会話

「あと何回、ご飯を食べられるだろう」と言い出しました。

持病の腎機能が悪化し、延命措置を拒否している利用者なので、そう長くは生きられません。

ここ1ヶ月でも随分と表情や雰囲気が変化しました。

ただ、こみちが話し掛けると笑顔を浮かべてくれて、「元気だよ」と言ってくれます。

家に帰りたい希望があるものの、家族の受け入れが難しいこともあって、きっと帰宅の夢は叶わないまま施設で最期を迎えることになりそうです。

我々介護士以上に、親子という関係は複雑でデリケートなものがあり、会える時期は決まっているとお伝えしても、「時間がない」と面会を断られてしまいます。

もちろん、そんな状況など本人には伝えませんが、「あと何回」という話をしていると複雑な気持ちになります。

変わらない暮らし。繰り返す過ち。

両親との同居が始まって、施設で見ている利用者とはまた異なる感情が芽生えます。

それは、何度言っても悪習を直そうとはしません。

「使ったら片付けをして欲しい」と告げても、リビングは段々と物が増えています。

しかも、食事中でも殺虫剤を噴射して、「食べているよ!」と伝えても、「虫がいるんだ!」と聞きません。

妻とダイニングテーブルに腰掛けて食事を始める時に、母が「ご飯食べたら?」と質問してきます。

「だから今、食べているじゃないか?」というと、「もう午後八時だよ!」と自分が状況違いなことを言っているとは思っていないようで、さらに勝手に話を進めてきます。

「何でドレッシングばかりあるの?」

「何で泥付き野菜をそのまま持ち込むの?」

夫婦だけでは絶対にしなかったことが、同居を始めて次々と起こります。

母は料理をしてくれるのですが、いつも味見をしません。

なので食べる時に全く味がなかったり、薄すぎたりと正直、こんなに下手だっただろうかと思います。

でも、理由があって、テレビ番組などで「塩分のとりすぎ」を聞いて、調理中に塩さえほとんど振らないのです。

そして食卓で醤油やソースを掛けて食べるというパターンが増えました。

下手だからと取り上げても老け込んでしまう。

でも、改善を提案しても、アレコレと言い訳をして、一度も直してくれたことはありません。