「いい親子関係」とは?
さまざまな経験をさせてくれるような、教育費に十分な資金を投じてくれる家庭に育ったなら、国際的な思考が子どもの頃から身に付くでしょう。
一方で、親の懐事情というものは、小学生の子どもでもしっかりと分かっているもので、「何が欲しい?」と言われても、なかなか本音ではなく、妥当な値段まで考えて「これ!」というような子どもになるでしょう。
子どもにとって、親と子の関係ではいざこざがあっても、第三者と親子の関係では、決して親が子を裏切らないことが生命線だと思います。
つまり、裕福であろうと、貧乏であろうと、それだけで幸不幸が決まるものではなく、子どもにとって親が信頼できる「人」である限り、子どもも心は透明感を失うことはないでしょう。
「いい介護施設」とは?
まだ利用者が健康で、自らの意思で行動や決断ができるのなら、「介護施設」の理想は高級なホテルや複合施設のような場所かもしれません。
しかし、利用者の行動範囲が狭くなるに従って、多過ぎる選択肢や一方通行な情報は、逆に迷う要因です。
すべてが決められてしまうのも味気ないですが、せいぜい「どっち」か、「どれか」くらいで十分でしょう。
物の値段を考えた時に、利便性に優れた都心の一等地故の賃料は妥当だとしても、付加価値を盛り込み過ぎたサービスは必要とは言えません。
つまり、いきなり核心に触れるなら、必要性に迫られた金額は別にして、掛けるべきコストは施設で働いてくれるスタッフに使われるべきです。
どう使うかについては、基本的な介助をマスターすることに始まり、最終的には「ケアプラン」に対するサービス内容まで掘り下げるいわば「サービス提供責任者」と呼ばれる訪問系のポジションを施設内にも導入したいです。
ここで求められるのは、利用者をどこまで理解して、到達した支援策なのかという部分。
このポジションを導入することで、スタッフ同士のコミュニケーションも増えますし、寄り添える介護サービスが実践できるのではないでしょうか。
その意味では、チーム内のミーティングなども確保できるようなインプットも不可欠です。
一例として、施設内の従業員からエリアごとにリーダーを立てます。
そして、各リーダーの下に、数名のチームを作り、キャプテンを任命します。
このキャプテンの役割は、いわゆる「サービス提供責任者」のような存在で、課題に対するサービス内容の提供方法を考えてもらいます。
特に施設が、老健やリバビリ特化型の施設であるなら、利用目的がサービス提供のスタートになるでしょう。
「在宅復帰」という目的なら、その課題点やそこまでのアプローチ方法などが議論になります。
それに対しての利用者の反応や、問題点や改善点なども随時検討されるでしょう。
場合によっては介護士だけでは解決できないこともあり、看護師や理学療法士などの専門職とも連携を取る必要があります。
大切なポイントは、介護施設内の運営の主導権は、そのチームのキャプテンに任せられているということ。
看護師の勝手な横やりは認められていません。
というのも、医療的ケアを重視するなら介護施設よりも病院系の施設に委ねるべきだからです。
そもそも論として、利用者の利用目的を明確にすることで、施設の受け入れも検討されるようにします。
こみちが現段階で考える「いい介護施設」の姿は、利用者のニーズに対応する施設であり、それを形にできるスタッフを育成することです。
そこに至った理由
ダブルワークを始めて勤務回数が減少し、改めて現在の施設に感じることは、利用者の不満を改善できていない現状でしょう。
その原因はいくつか考えられますが、大半はスタッフの察知能力と業務内容の設定方法にあると言えます。
そもそも、介護士の仕事が、予定されたスケジュールを遂行することとされるなら、対応によって利用者が感じる孤独感や不安感が起きたとしても、それを解決する術は設定にありません。
ちょっとしたこととも言え、でもそれをカバーすることが意外と介護現場では難しいのだと思いました。
察知能力というと感性のようなものを思い浮かべるかもしれませんが、こみちが想像するのはもっと事務的なことで、それはつまり「ケアプラン」との関係から得られるであろう「反応」とも言えるものです。
ある利用者が元気ないような時に、単純に笑顔が少ないというような「気づき」もきっかけとしては大切なのですが、ケアプランに基づいた介護サービスを提供していれば、「元気のなさ」さえも、次のアプローチの大切な情報になり得ます。
それはつまり、利用者の性格に関係したり、計画の内容に修正が必要なのか、さらには環境面での不安がもたらしているのかなど、活かすべき方向性がいくつにもわたります。