コロナ禍の影響
コロナウイルスが国内で広く知られた昨年の2月ごろから、こみちが勤務している介護施設でも様々な対策が講じられてきました。
当時は面会の制限などでしたが、利用者の心理的な不安感をカバーすることに注意した対応でも、表だった大きな変化は少なかったように感じます。
しかしながら、期間が延長されるに従い、介護士であるこみち自身にも精神的な変化が見られるようになりました。
それが今年の春先です。
頭で理解することで状況や役割は理解しているつもりなのに、知らず知らずのうちに感情が薄れ、何も感じられないようになっていました。
無気力で倦怠感もあり、このままでは働くこともできなくなってしまうという状況でした。
2021年9月現在、こみちは介護士だけではなく、異業種とのダブルワークにしたことで、精神的にも落ち着いてきました。
それでも、介護士として働く日は、前日から不安感や動悸のあり、落ち着かなくなってしまうなどの症状も少なからず起こります。
実際に出勤してしまえば、職場の慌しい雰囲気もあって、落ち込んでいる暇もないので、就業時間までどうにか務めることができています。
利用者たちの表情や、他の介護士たちの様子を見て、気づかない内にため息をついていることもあります。
「大丈夫?」
「何がですか?」
「ため息をついているから…」
「アハハ。大丈夫ですよ!」
自分を潰さないようにしながら、コロナウイルスが終息するのを待ち侘びています。
人生設計の大幅な変更
実は今の施設は、長くても一年くらいのつもりで考えていた職場です。
どちらかというと「介護の仕事」になれるための職場で、いろいろな利用者を見て、介護業界に触れるために選んだところがあります。
実はこみち、高齢者介護の前に、放課後等ディサービスや障がい者支援施設の職場を探していました。
候補となる施設も見つかったのですが、介護未経験ということもあり「オムツ交換」ができないことが何となく気になっていたのです。
高齢者介護ではオムツ交換がありますが、障がい者支援施設や放課後等デイサービスなどでは、トイレ誘導はあっても、スタッフ主導のオムツ交換は必須ではありません。
それだけに「できないまま」にするか、最初に高齢者施設を経験してしまうかで悩み、老健で働いてみることを選びました。
実際に働いてみて、高齢者介護の奥深さや自身の老後など、考えるべきことや今の段階で知ったことでためになったこともたくさんありました。
しかし、こみちとしたの計画はかなり変更されてしまったというのが本音です。
特に現施設で出会うことができた利用者たちの多くは、それぞれの旅たちを迎えて、今残っている利用者の大半は、当初の利用者とは異なります。
ここ最近も新しい利用者が入る度に、かつての雰囲気は薄れています。
そろそろ潮時と思う気持ちも重なり、感情的にも誤魔化してきた想いが勤務前になると湧き出してしまうのです。
仕事はいつも大変なのに、利用者の心はどこか満たされていない。
何のために支援しているのだろうか。
そんな気持ちになる度に、他の施設ではどうなのか、障がい者支援などに今は進むべきではないのだろうか。
コロナ禍を考えると二の足を踏むことにも、段々と焦りを感じているのかもしれません。