チャンネル登録者数1万人の壁
こみちの試算では、登録者が1万人に到達すると「パート」で働くこと(月収10万円)になります。
ただ、本来個人事業主の売上とサラリーマンの給料を比較する場合、事業の安定性や将来性、社会保険等々を勘案して、「3倍」くらいの金額で釣り合います。
つまり、正社員で手取り10万円の人が個人事業主になって「得」となる目安は「30万円」です。
そう考えると、個人事業主で稼ぐ「10万円」というのは、厳密にはパート相当とは言えません。
しかし、YouTube の魅力は、データが消されない限り永遠に視聴されることで、普遍性の高い話題を扱うほど息の長い再生が見込めることでしょう。
こみちの感覚では、より生活に密接したことの方が「普遍的な価値」があるため、料理や体操、趣味などは扱いやすくて稼ぎ頭にもなれるテーマだと思うのです。
一方で、登録者数1万人を超えるのは簡単とは言えません。
人気のあるチャンネルなどは、開設して数カ月後に100人を突破すると、その後さらに数カ月後には1000人、1万人へと成長しています。
その意味では、最初の100人というのは今後を占い意味でも大きな壁なのです。
例えばこみちのストロングポイント
介護士として働いて感じる「こみち像」は、強いことではなく、優しいことです。
人によっては、斬新でインパクトと高いことを求められます。
しかし、こみちの場合、これまでのキャリアを通じてうまく成果に繋がったパターンは、「相手の気持ちに寄り添う」ことでした。
介護士の時もそうなのですが、IT企業でWebサイトの立ち上げを任されていた時もクライアントに対する信頼を得るところから仕事を始めてきました。
持っているスキルを一方的に出すことで魅力とするのではなく、相手に合ったサービスを実現するために自身のスキルを発揮させてきたと言うことです。
つまり、イラストをポンと見せて、「こみちの絵が上手い」とは思ってもらえません。
しかし、何か共通認識に関連させることで「こみちの絵って分かるよなぁ」と感じてもらえるのでしょう。
こみちが運営するYouTube の「こみちチャンネル」は、おかげさまで登録者数「35人」になりました。
何の変哲もないチャンネルなのに、それだけ多くの人が迎えてくれたことに驚きます。
なぜなら、この世の中のどこかに、「こみちチャンネルが更新されているぞ!」と思ってくれる人がいて、こみちとは異なる毎日の中で、でも公開した「イラスト」を通じて一瞬でも繋がれるのです。
しかも、例えばサラリーマンとして1万人の人と直接的に繋がるような経験などありません。
取引先の担当者や協力会社のスタッフを合計しても、1000人を超えるかどうかではないでしょうか。
もちろん、学生時代からの友人や近所の住人、さらに趣味で繋がる人まで含めればもう少し増えるでしょうが、「1万人」と言う数字はそれだけ大きな数字だと感じます。
チラシなどを配布して得られる反響は、よくて1%程度。
つまり1万人なら100万人に対してアピールするくらいで達成できる試算です。
そう考えると、単純に「絵を描く」だけでは成長度合いも変化が見られないので、もう少し工夫しなければいけません。
しかし、絶対に「無理」と決めつける話ではなく、達成は困難でも解決策は工夫次第だと感じます。
中高年からの就活は大変
現実的な話に戻すと、中高年、特に40代を過ぎると「雇用」で得られる仕事は限られます。
こみちの就活時代を思い出すと、警備員、工員、清掃員、介護職員が圧倒的に多かったことを覚えています。
これらの仕事に共通するのは、社会では必要な仕事なのに、評価が抑えられていると言うこと。
つまり、5年10年と勤務して、それ以外の職種にあるような昇格が期待できないことです。
しかも長時間労働やシフト制勤務を採用するなど、「その人の個性」ではなく「一スタッフ」として扱われます。
それはつまり、その人だけを評価することが少なく、職場での頑張りも人事評価につながりません。
毎年、基本給に対する昇給は1000円前後となれば、月収15万円が20万円になるまでどれだけの時間が必要でしょうか。
そんな風に考えると、中高年からのYouTube も視野に入れていいはずです。
そして考えるべきは「自分の得意なこと」ではなく「どう楽しんでもらえるか」と言うこと。
お盆も過ぎて、これから本格的に仕事探しを始める人は、就活の一環として「YouTube」も加えてみてはいかがでしょうか。
高級で鮮明に撮影できるカメラが必要と決めつける必要などなく、むしろ「試し」の感覚で始めてみるくらいでいいはずです。
最初の一人となってくれた登録者が現れた時は、「おお、誰か登録してくれた!!」と一人で大騒ぎしたものです。
もちろん、こみちのようなやり方ではそう簡単に増えたりはしません。
でもどこかで観てくれる人がいて、「こみち、頑張れよ」と応援を兼ねて登録者になってくれるのでしょう。
とても嬉しい話です。
中高年の方が今後を生きる中で、「仕事に行く」と言うスタイルもありですが、「どうしたら喜んでもらえるだろうか?」と考えて撮影に挑むような働き方も否定するべきではありません。
もしかしたら「初めてシリーズ」として、料理を初めて作ったと言う「男の料理」を撮影しても面白いかもしれません。
大切なことは「上手いこと」ではなく、「喜んでもらうこと」。
失敗もまた共感のポイントで、何もスムーズだから観たいとは限りません。
生き方を変えるきっかけとしても、YouTubeって最適な選択肢の一つです。