「介護福祉士試験」(こころとからだのしくみ)で試験対策してみよう!

 2021年の1月に実施された介護福祉士国家試験を振り返る

今回は「こころとからだのしくみ」の範囲からの出題を確認しましょう。

問97 心的外傷後ストレス障害に関する問

PTSDとも呼ばれる心的外傷後ストレス障害ですが、自身の想像を超えるような体験によって、強く心がダメージを受けた状態です。

さて、そのような心境で起こることを選択肢から見つけるのですが、問題文と選択肢を一度読んでも答えがピンと来ませんでした。

そこで、PTSDになったらどんな風になるのかを思い出してみると、小さな出来事や一カ月以内に治るとは断言できません。

また気分が高ぶったり、被害妄想が生じるとも言い切れないでしょう。

そして、体験が繰り返し思い出されると言う選択肢1が残ったのですが、確かにそうだと思いました。

実際に正解は1でした。

問98 健康な人の体温について

ズバリ4番が正解ですが、こみちに場合は他の選択肢が不適切だと思い正解に辿り着けました。

体温調整中枢は視床下部にあるんですね。

ちなみに、視床下部は脳の中央部分にあります。

問99 義歯を使用した時に起こること

やられた!!

なぜか単純にデメリットを考えるものと思い込んで、3番の舌の動きが悪くなると選んでしまった。

しかし、正解は2番。

未装着の時に比べて、使用することで話す言葉がより鮮明になるが正解。

一読した時に、健康な人との比較を考えて、特に話し言葉がより鮮明になるとは思わなかった。

でも、比べるのが未装着時なら、確かにと思える。

問100 寝た切り状態での筋力程度度

問は一週間あたりを問うているので、数値的に2番か3番に絞れます。

正解は3番で、約15%ほど。

1ヶ月も寝た切り状態が続くと、筋力の半分以上が失われることになります。

「廃用症候群」も覚えておきたいワードで、安静状態による心身の健康状態が低下することを指します。

問101 各栄養素の働きを問う問題

タンパク質とは、新陳代謝に関わる栄養素。老化防止にも影響する。
ビタミンDとは、カルシウムの定着に影響を与える。
カリウムとは、血圧の低下と関わる。
ビタミンB1とは、糖質の代謝に関わる。
ナトリウムとは、血圧の調整に使われる栄養素。

栄養素については、試験までに詳しくまとめた方が良いかもしれません。

問102 摂食嚥下の5期を問う問題

「摂食嚥下の5期」とは、食事を始めて飲み込むまでの行程を5つに区分したもの。
その5つとは、先行期、準備期、口腔期、咽頭期、食道期である。
特に、先行期とは、食べる前の段階を指している。
今回の問題で問われるメガネの話もこの時期に含まれる。
次に、準備期とは実際に口へ入れた食べ物を咀嚼し、食べ物を飲み込みやすく塊にする段階を指す。

問103 入浴による内臓の変化

入浴により腎臓が活発に働き、尿量が増える。また、ストレス解消にも効果的。

血圧に関しては、一時的に上昇するものの、その後は低下へと移行する。

リラックス効果から、筋力は弛緩する。

問104 尿失禁の種類

機能性尿失禁とは、本来なら機能的には問題ないにも関わらず、運動機能や認知機能の低下から排尿できない状態。
腹圧性尿失禁とは、お腹に力が入って漏れる失禁。
溢流性尿失禁とは、尿が出にくくなる病気。
反射性尿失禁とは、意識を伴わずに反射的に失禁してしまうこと。
切迫性尿失禁とは、いきなり尿意が生じ、排尿まで持たずに失禁してしまうこと。

これらのワードも試験前に確認したいポイントでしょう。

問105 便秘の原因

便秘と密接に関係するのは、水分、運動、食物繊維の不足。

長期の臥床によって運動量が少なくなると、便秘になりやすいと考えられる。

問106 高齢者の睡眠の特徴


睡眠周期が不規則になり、質も低下しやすい。

問107 睡眠に関する問


ノンレム睡眠とは深い眠り。

人は眠り始めると、深い寝つきになる。
つまり、ノンレム睡眠状態になる。
その後、1時間ごとに段々と眠りが浅くなり、その合間に訪れるレム睡眠の時間も増えて来る。

ノンレム睡眠状態は、筋肉が緊張状態になることもポイント。

問108 死斑が出現し始める時期


人によって異なるが、心臓が停止することで血液の循環も止まる。

肌にアザのような模様が出るが、早いと10分くらいでで始める。

時間と共に範囲も広くなり、6時間くらい掛けて大きくなる。

こころとからだのしくみ


医療的な分野も多く、知っているかどうかで正解率も変わる。

この分野は、試験前に掘り下げて勉強しておくと良いかもしれない。