なぜ、仕事に行きたくないのか?

 仕事が嫌いだからではない!?

こみちがフリーランスに憧れる最大の理由は、自分の性格からくる心の浮き沈みです。

これまでに専門家に相談したこともないので、本当は思い過ごしなのかもしれませんし、ケアを必要としている状況なのかも分かりません。

ただ、学生時代にある友人から「こみちは、社会人にはなれない」と言われたことをよく覚えていて、もちろんその頃はまだ仕事をしていたわけではありませんでした。

こみちのどこを見て、そう感じたのかは今になってしまうと分かりませんが、入学した学校が本来望んでいた学校ではなかったこともあり、心の奥にできた「しこり」みたいなものができてしまいました。

もっと過去に遡り、少年時代や幼少期を振り返ると、友だちが少なった方ではありませんし、運動も特に嫌いではなく、当時はドッジボールが流行っていて、ボールを小脇に抱えて、自分からライン引きをするような活発さもありました。

しかし、中学生になる頃から、当時はとても田舎に住んでいたので、ぼんやりと東京に対する憧れを持っていましたし、いつかは海外での生活に強く惹かれていたのも覚えています。

都会への憧れは、華やかなという面ではなく、社会が持つ多様性だったように記憶しています。

田舎では何かすると、大抵のことは近所の噂になることが常で、当時、好きだった女の子と一緒に下校した翌日には「こみち、可愛い子と歩いていたね!」とデリカシーもなく聞いてくる近所のおばさんが嫌いでした。

今にして思えば、それだけ顔見知りの生活が治安面に貢献していることも理解できます。

もっとも、「自由」を手に入れたいこみちの意識はその時から決まっていたほどです。

そして、願い通り東京に来ることが決まり、こみちの新しい生活もスタートしました。

ただ残念なのは、第一志望にしていた学校ではなく、第二志望にしていた学校に在籍することになり、「陰と陽」に対して潜在的に意識が芽生えました。

多くの人も経験することですが、勉強やスポーツなどを通じて、段々と己のポジションを理解するものです。

つまり、20代にもなれば、大抵は自分が何者かも理解できて、この先にどのような未来が巡って来るのかも察するでしょう。

中には、そんな経験を避けて来たことで、中高年になっても現実味のない夢ばかりを追ってしまうことがあります。

介護士として働いてみて、薄々気づいていたこみちの個性にも再確認できた他、介護の世界で生きて行くことに適していないとも感じました。

こみちは人に恵まれている!

これまでの経験を振り返り、こみちは人に恵まれていると実感します。

実際、今の職場で続けて来られた理由も、様々時期に必要なサポートを受けることができたからだと理解しています。

すでに退職された先輩たちに、まだ仕事に馴染めなかったこみちは幾度も助けられていて、そのありがたさを感じます。

しかし、同じ時期に入職された人の中には、1ヶ月も経過しない内に職場に馴染めずに離職された方もいて、その違いは本当に些細なタイミングだったと思います。

それだけ、介護士の育成は本人だけでなく周囲のサポートも重要で、こみちの場合は本当に人との巡り逢いに恵まれました。

こみちの抜けない癖

こみちには特有の癖があって、これまでにも何度かハードな仕事を続け過ぎたことで腱鞘炎や肉離れを起こしたことがあります。

基礎体力でそれらの故障をカバーしていますが、今後は段々と身体のガタが現れて来るでしょう。

腰や手首、脹脛など、故障した箇所は複数あって、壊してしまう前に止められたら良いのですが、その時はテンションが上がっていて夢中で突き抜けようとしてしまうのです。

中高年だからこそ、もっと身体も労らないといけないのですが、故障するまで無頓着に押し切りすぎて、後からその大きな代償を払うことになります。

中高年の転職

職場の同僚たちはとても親切な人がたくさんいます。

彼らや利用者が温かく迎えてくれたことで、介護士を続けられていると感じます。

一方で、仕事に行きたくないという気持ちは、不定期に芽生えます。

社会から求められている「こみち」になることが重い時があるからです。

今後はそんな自分とどのように向き合って行くのかも考えてながら、最終的には「自分を壊さない」ことも尊重したいと思います。

中高年になると、仕事探しも簡単ではありません。

しかし、仕事が見つかり、自分が行ける場所ができると嬉しいものです。

どうか、今大変に感じている求職中の方々、自分を大切にしつつも、未来へ進みましょう。

時には現実を忘れて、大笑いしたり、好きなことに没頭したりして、潰れないように自分をコントロールしたいものです。