ダブルワークの弊害!? 介護士として果たせること

 ダブルワークを選んだことで

介護士として施設で実際に働いてみると、ある疑問にぶつかります。

それが、「自身のしていることが役立っているのか?」ということ。

異業種でいうと、企画やプロジェクトには目的があって、それを達成するために様々なことを検討します。

必要なスキルやブレーン、資金や環境など、目的達成の為に必要とされる条件を洗い出すのです。

介護の世界でも、ケアプランという計画書があって、利用者とその家族の意向に始まり、利用するべきサービスをケアマネと呼ばれる担当者がサポートすることになっています。

ちなみに、ケアマネになるには未経験からの場合、試験などの関係も含めると八年以上の現場経験が必要になります。

八年と言えば、異業種では部長クラス。

製作現場なら、プロデューサーやディレクターなどの役職に値するでしょう。

しかしながら、ケアマネとして働く人も、立案のみを仕事としている人よりも、夜勤までこなす現場スタッフとして兼務している人に方が多いくらいで、その背景としてケアマネの報酬額が責任に対してそれほど評価されていないからです。

皆さんなら、30人分の利用者の介護サービス計画書を担当し、いくらもらいたいでしょうか。

一人の人生に寄り添い、その人の今後に必要となるサービスをあれこれと模索し、いくつかのパターンで提案するとなれば、サラリーマンが担当する企画書と同じ感覚で報酬も考えたくなります。

とは言え、実際に企画書の値段はピンキリで、提案する内容にもよりますが、相場は1000円から50万円、100万円くらいではないでしょうか。

こみちが知る限りでは、ある大手企業のブランドイメージを刷新する企画で、当時30万円に採用されてプラスいくらというような金額でした。

それくらい、企画書にはリサーチから分析まで時間と根気が問われます。

逆に一件1000円となると、それは1時間以内で完成させる程度のもので、新たなリサーチをするというよりも、パターンに合わせて過去の例を当てはめるのが関の山でしょう。

つまり、利用者30名を担当するケアマネの手当てが3万円というのは、一件が1000円相当になるので、もう笑い話級の役割しか果たせません。

じゃ、30万円ならどうでしょうか。

単純に日当1万円というもので、それだって時間的にはあまり大風呂敷を広げる余裕はないでしょう。

しかし、多くのケアマネの報酬額は、30万円を超えることはないでしょう。

超えるとしてもケアマネだけでなく、介護士としても現場仕事を担当するというような契約になるでしょう。

しかも、異業種でいう部長やディレクター級の役職相当となるのなら、全く金額的に合いません。

実はこみちだって「ケアマネ」になったらと想像した時期はあります。

しかし、八年以上を費やして、目指すべきポジションとは思えなくなりました。

でも、ケアマネになってケアプランを自身で作らない限り、利用者の介護サービスがその後何の役に立つのかは一般介護スタッフではコントロールできません。

「在宅復帰」と言っても、その実現には介護施設内だけでは叶えられないからです。

つまり、介護スタッフの担当業務だけを続けても、本質的には利用者の役に立っているのかさえ本音としては把握できません。

それこそが、実際に介護士として働いて感じたことです。

だったら、ダブルワークで、介護にも関われるくらいで良いのではないかと考えました。

実は勤務している介護施設は潰れてしまうかも知れない!?

全くの根拠も証拠もない感覚的な話ですが、「実績」という意味で成果が出ていないと感じます。

つまり、こみちの親を預けたいとは思えませんません。

理由は控えますが、そういうことです。

組織として成果が出ていないと、いくらケアプランが上等でも意味はありません。

そのためには介護スタッフの質やモチベーションも必要です。

もっと言えば、この業界で頑張る価値がないと介護スタッフも離れてしまいます。

休みさえ返上して、シフトの穴を勤務に回し、ケアプランも立てて、夜勤もして、利用者やその家族からの小言にも笑顔で堪えて、30万円代ってどうですか。

介護が好きなら良いですが、仕事として考えると異業種の方が高条件を見つけられそうです。

最近の入所者は、以前の人よりも問題ある人が多くなりました。

その原因は分かりませんが、単純にスタッフとして働く時に負担やストレスが増します。

いわゆる介護度とは別次元の話で、寝たきりの要介護5の人よりも動き回り人に危害を加える人の方が実際の介護の負担は大きくなります。

しかも介護報酬は少ないので、儲け話としてはいいことありません。

この部分も、施設でいうところの相談員の範疇で、介護士よりも社会福祉士のような資格を持つ人の手腕です。

そこが強くないと、扱いにくい利用者ばかりが入所して、現場スタッフは疲弊し、離職しで、悪循環になります。

どんなに一スタッフとして勤務中に頑張っても、次回勤務すると以前の通りで、その繰り返しを延々としているだけです。

頑張っている意味は、どこにあるのかと思ってしまうのも無理はないでしょう。

ダブルワークにして、息抜きできる分、介護士としてはますますフラストレーションが溜まります。

介護士のやりがいって何でしょうか?