ダブルワークという選択
中高年と呼ばれる年代になり、「まだまだ若い世代にも負けないぞォ!」という気持ちも薄れて、時には不安になったり焦ったりしながらも「ダブルワーク」という選択をして働き続けています。
ここ数年、どうして「自分の人生は苦労ばかりなんだろう?」と感じることがあって、こみちなりにもがきながら、試行錯誤もしながら、その糸口を探していました。
このブログを何度か訪れた人なら、こみちが介護施設で介護士と働いていることを知っているでしょう。
なぜ、介護士になったのかというと、40代になって「どう生きていけば良いのか分からなくなった」からです。
例えば、大きな家に住んで、高額な車を所有し、海外旅行も年に数回行けるような人になりたいとも思っていません。
それでも、例えばどうしても欲しいものがあって、それを買うために働く人もいるでしょう。
でも、そんな風に考えた時に、これだけは手に入れたいと思うものも見つからない時がありました。
「自分は何のために生きているのだろうか?」
こみちにもそんな時期があって、何もやる気が起きずに、この先どう生きれば良いのかと悩んでしまったのです。
そんなタイミングで出会ったのが「介護の仕事」で、当時は「合わなければ辞めてしまえばいい」と思って毎日出勤していました。
つまり、高齢者福祉になにか熱い想いがあったわけでもないし、介護士が究極のサービスだとも思うことなく、介護施設で働き始めたのが真相です。
そんな感じで働き始めて、来年度には介護福祉士の国家試験を受験する予定で、まだまだ慌ててはいませんが、時々試験勉強をしたりしながら、休日を過ごすこともあります。
結論を言えば、介護士になって良かったこともたくさんあります。
特に高齢者はおじいちゃんやおばあちゃんではなく、「人生の先輩」という表現が一番あっていて、大広間でみんなといる時に話す内容よりも、個室で二人きりの時にする会話には学ぶべきことがたくさんありました。
特に印象的な言葉として「時間を有効に使うこと」があります。
もちろん、その前提には健康的な肉体と精神も欠かせません。
実際に介護士として働いている人なら共感してくれると思いますが、休み明けに利用者が他界されていたということも今までに何度もあります。
事実を知り、どうしてもっと話を聞けなかったのかと思うほど、別れは突然やって来ます。
それはつまり、「後悔しないように生きること」にも通じます。
ダブルワークにしたことで、どっぷりと浸かっていた介護の世界を少し外から見られるようになりました。
試験が済んで、コロナも落ち着いていたら、来春からはもう少し働き方のバランスを見直したいと思っています。
もう作業療法士や看護師資格を取ろうとは思いませんが、自分らしく生きる模索はしたいからです。
ダブルワークの介護ではない方の仕事は、製作会社でものづくりをしています。
イスに腰掛けて、黙々と作業しているので、介護士とは全く異なる働き方です。
どちらかというと、こみちは製作の方が好きで、介護士の方は試験が行われる来春までと思っているほどです。
いつかもこのブログに書いたと思うのですが、介護士として働いている時、利用者からよく頼まれごとをされて、話掛けられて、何か特別なことができる訳ではないのに、笑顔になってくれたら嬉しいと感じます。
掃除を担当するスタッフから、「こみちさんがいる時といない時で雰囲気が違うのよ!」と教えられ、嬉しくもあり不安にもなったりで複雑な気持ちになりました。
介護は本当に奥が深く、一生涯の友人と付き合うような感覚を持たないと、利用者からは上部だけだと指摘されます。
だから、こみちは親友に接するような気持ちで、利用者と向き合うのですが、辛い報告もしなければいけませんし、嫌だと知りつつも承諾してもらうしかない話を伝える時は気持ちも複雑です。
苦手だったカラオケも好きになり、週に一度は利用者たちと一緒に歌を歌います。
オンチでカラオケが嫌いだったので、こみちは無理やり歌わせるようなことはせず、まずは手拍子だけでもしてくれたらとお願いします。
少し歌いたいけど、恥ずかしいという利用者には、一緒になって歌います。
そんな楽しい時間はあっという間に終わり、また今度となるのですが、終わってからも鼻歌を歌う利用者たちがいると嬉しく感じます。
利用者に合わせて演歌が多いのですが、その歌詞を改めて眺めれば、なんだか今まで知っている曲でも印象が変わることもあります。
介護士の仕事は基本作業こそ覚える必要がありますが、慣れてしまえば自由度の高い仕事ともいえます。
その意味では中高年に介護士の仕事はおすすめです。
でもこみちが少し距離を置きたい理由は、疲れてしまうことと精神的な負担が重いと感じるからです。
本気で介護を考えると、無休でするくらいでないと思うようにはできません。
そこまでできないからこそ、自問自答が増えてしまうこともあります。
難しいところを見ると、誰だって動けません。
そうではなくて、一緒に楽しむことも介護なので、そんな気持ちで働いてみれば、また今までとは異なる感覚で仕事できるかも知れません。
そろそろ帰ります。
帰ったら、一風呂浴びて仮眠でもしたいところです。