中高年からの「介護士」には無理がある!?

 はじめに

20代の未経験者が介護の仕事を始めると、基本的な仕事なら2週間もあればマスターしてしまう。

何より記憶力があるから、大筋の説明は一回で完結する。

これが中高年になると、基本的な仕事をさらに分割して、時間も使ってマスターしてもらう。

それでも、完全にはマスターできなかったりするので個人差が生じやすい。

ふと気付いたこと

こみちの場合、未経験から介護施設で働き始めました。

男性介護士の鬼門となるのが、「排せつ」の現場。

つまり、他人の汚物を直視する場面を迎えて、それを生理的に受け入れられるのか。

実はこみち、以前に嫌なトラウマがあって、その時はショップの店員だったのですが、客がどう使ったらそうなるのかと思ってしまうほど、便器を汚していたのです。

あまり詳しい描写は控えますが、もう気持ち悪くて「トイレ掃除なんて無理だ!」と心底思いました。

そんな経験があってからの「排せつ」なので、まだ汚れていないケースなら不慣れでも立ち向かえます。

ところが、稀に怯むくらいの状況というケースがあって、経験が乏しい時ほどパニックになります。

でも、毎日のように担当していると、そこは対処方法も覚えるもので、時間さえあれば克服できる作業となります。

ただ、そこにたどり着くまで介護士を続けられるかがポイントで、実際にもオムツ交換の作業を始めて辞めてしまったスタッフも存在します。

これは、年齢というよりも、子育てとか汚物に対する感覚の差が大きく、こみちのようにトラウマであっても克服は可能です。

問題はむしろその先で、複数の作業や担当者が不明確な仕事が出てきた時です。

あるシフトメンバーの時なら、オムツ交換をしている間に、別の仕事を誰かが済ませてくれます。

しかし、技量の少ないスタッフしかいないと、オムツ交換を終えてもなお、面倒な作業があちこちの残っています。

しかも、その面倒な作業を始めて、先が見えて来ることに別のスタッフがようやく合流してきます。

そしてまた別の困難な作業に進むのですが、ふと気づくと途中参加のスタッフがまるで自分一人で終えたような態度を始めます。

つまり「こっちは済ませたよ!」という表情なので、なんだかこみちの方が助けてもらっているように思えます。

そんな時に、若い頃のようなスピードや持続力があれば状況を覆せるのですが、どうにも身体がついて来ません。

そして、強烈な疲労感だけが残るのです。

結論「中高年にとっての介護士って?」

体力に自信がある中高年なら、まだ介護士という選択肢は残されています。

しかし、介護士の将来性を考えたら、検討するべきポイントはあります。

というのも、例外なく介護士の年収は期待するほど上がりません。

つまり、長く同じ職場で働き続けるメリットが少ないのはデメリットでしょう。

その意味は、転職する場合に提示された給料だけでなく、ベースアップの実績についても知っておくべきです。

それでも介護士という仕事にメリットを感じるとしたら、やはり採用されやすい業界ということでしょう。

確かに別の仕事の方が待遇が良いということもありますが、中高年になるとそう簡単に採用してくれません。

不採用が続くくらいなら、確実に稼げる方が良いと判断した時、介護士という仕事が急上昇してきます。

こみちの採用当時の金額は、基本給14とか15でした。

しかも、フルタイムの4週8休。

忘れて欲しくないのは、介護士になると土日に休めるとは限りません。

もちろん、大型連休も同じで、一般の会社が休みでも仕事があります。

年末年始さえも仕事なので、大晦日から正月に掛けて夜勤で働くこともあり得ます。

そこまで時間的に拘束されるのが介護士という仕事なので、そう考えるとやはり給料は安いと感じるでしょう。