あなたはどっちのタイプ!?
介護士は高齢者や障がい者、障がい児など、さまざまな意味で支援を必要としている人を支えることが仕事です。
しかし、「支える」と言っても、誰にでもお願いできるわけではありません。
なぜなら、貴方が誰かに相談したいと思った時に、誰でもいいでしょうか。
また、「全く相談などしない!」と思う人でも、相談することで心が楽になったり、問題解決の糸口が見えたりするなら、相談してみたいと思うかもしれません。
いずれにしても、無意識のうちに人は相談できる相手を選び、その人だからと話をするのです。
そして、「この人なら!」と決めるポイントが2つあって、そのポイントこそが介護士のタイプと合致します。
1つ目のタイプは、ズバリフィーリングが合う人。
一緒にいると楽しくなれたり、自然と笑えたり、時には何もしない時でも安心できる相手を指します。
もう1つのタイプが、ロジカルにテクニックがある人。
例えば「癒す技術」とか、「会話の心得」など、必要なシーンで使うテクニックを個別に掘り下げることで、論理的に「癒し」を会得する方法です。
野球で言えば生まれ持った高い感性が魅力的な人は、4番バッターで、アイドルグループなら間違いなく「センター」に立つ人です。
一方のロジカルに技術を身につけた人は、ドラマでは「名脇役」、舞台で言えば「照明や音声」さんでしょう。
最終的な目的は同じ!?
いずれのタイプでも、介護士として働く場合には目的は変わりません。
ただそこに行き着くポイントやルートに違いがあります。
天才肌で、知らず知らずに魅力を振りまけるタイプは、接客業が向いています。
なぜなら、相手は拒んでいない状況なので、しっかりと手順を踏めばことがスムーズに進むからです。
一方の職場肌の人は、テクニックを習得できるまで、多くの苦労をするでしょう。
なぜなら、天才肌のように相手がウエルカムとは限らないので、時には話ことも受け入れられません。
介護士としては、とても切ない状況でしょう。
しかし、天才肌にも弱点が合って、気分や体調によって思うような状況にならないことがあります。
というのも、介護士と利用者との人間関係によって成り立つ関係なので、ちょっとした表情や声色、仕草によって印象が変わるからです。
その意味では、初期段階では「天才肌」で、仕事をする中で「職人気質」を見つけることができれば、体調に左右されない介護士になるでしょう。
しかし、資質として「天才肌」になれるのは、ある意味で生まれ持った特質なので、後天的には技術で補うしかありません。
実際、介護士として入職すると、話好きな利用者グループに混じって、談笑することがあります。
上司は、その時の対応の仕方やタイプを見極めているでしょうし、自身としても自分がどちらのタイプなのかを見極める機会となるでしょう。
その時に大切なのは、巧みな話術ではなく、親しみやすい表情だと気づくことです。
何より、利用者が話しかけやすい介護士になることで、不慣れな介護でも好意的に協力してもらえ、作業しやすくなります。