フリーランスだったこみちに「介護士」が教えてくれたこと

 損得勘定から抜け出すことは…

中高年になると、知らず知らずのうちに「損得勘定」してしまう癖が付きます。

単価1万円と単価1000円の仕事があったら、「1万円の案件」が気になるでしょう。

しかし、現実的には、どちらがいい仕事だったのかは、誰にも分かりません。

むしろ、金額だけで決めてしまうことの方が、危険かもしれないでしょう。

介護士の仕事は、フリーランスで標準と思う金額よりも安いかもしれません。

でも、気持ちが落ち込んだ時に、完全なパフォーマンスができないと思う時に、仕事場が待っているという事実は本当にありがたいものです。

実際、今の施設で1日働き終えると、帰宅して何もしたくないほど疲れます。

その原因は、人疲れと介護という独特の仕事から来る疲労が重なるからです。

例えば、好きなことをして稼ぐ時、ストレスはほとんどありません。

できるなら、それだけをして暮らせたらと思っていた時期もありました。

でも、人間的な勉強ができたのは、苦手で場違いに感じた介護士の方で、もしかすると今からでは始められないくらい縁遠い世界でした。

介護施設で働くこと

多分、今日と一緒に働けたスタッフ、そして利用者の多くが楽しい1日を過ごせたように思います。

でもこれって当たり前ではなくて、とても難しいことをみんなで達成させたと感じます。

何より、みんなの表情が生き生きとしていましたし、いつもはあまり感情を表さない利用者が、はしゃいでくれたのは嬉しいことです。

また、スタッフについても、どこか遠慮がちなところがあったのに、今日は本当に楽しそうに働いていると思えました。

そして、担当するフロアを出て、別の部署に近付いてみて、「みんなで作り上げた空間」が特別なものだと気づいたのです。

というのも、別の部署で働くスタッフも利用者も、担当フロアのみんなのように笑顔ではなく、本当に淡々と仕事をしているように見えました。

もちろん、そんな気持ちになることもあるのですが、それこそちょっとした意識で変えることができるのも事実です。

単独で黙々と働くことが多いフリーランスでは味わうことができない働く楽しさでしょう。

まずは体験。そして、知識を身につける!

あれこれと頭でっかちになっても、その対策が活かされる機会は、誰にも分かりません。

場合によっては、その準備でも足りないことがあります。

つまり、「失敗すること」をあまりこだわる必要などなくて、むしろ「体験すること」をきっかけに「追加する」方が前向きです。

特に中高年からの仕事では、何年も準備して失敗するよりも、体験して学ぶ方がおすすめです。

例えば、介護士の仕事も、施設を見学して数日間、体験的に勤務させてもらえれば、あれこれと想像するようも確実に、「どんな仕事で、自分に合ってるのか?」を実感できます。

ただ、実際問題を言えば、100%ということはなくて、最初の一回目にヒットすれば、100回目が空振りでも問題ありません。

それだけに、介護士の仕事も自分に合った施設巡り会えるかがポイントです。

その意味では、楽しそうな職場の方を優先して選ぶべきです。

自分に合った仕事巡り会えるように、先ずは求人情報を見て、そこに何かインスピレーションを感じたら、職場見学をさせてもらいましょう。

仕事をしたくないほど合わない職場より、次回も行きたくなる職場の方が長く働けますし、最終的にも稼げることになります。

見かけの報酬に惑わされず、自分らしく自然体でいられたら、その仕事は今後も末永く続けられるでしょう。