コロナ禍と言われる中で「介護施設」に変化が!?

 今、介護施設では人が動き始めている!?

他の施設はどうなのか分かりませんが、こみちの勤務している介護施設では7月中の従業員や利用者の退職退所が急増しています。

こみち自身も介護福祉士の受験資格となる「在籍期間3年以上」の条件を満たす際に、複数の施設で異なる勤務を想定していました。

介護業界未経験と時には施設ごとの違いが分かりませんでしたが、事前にあれこれと調べる中で、目的や特徴があることもポイントです。

大雑把に説明すると、主要な介護施設は、介護老人保険施設、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、デイサービス、訪問介護(事業所)、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅などでしょう。

全く聞いたことがない時は、違いが分かりません。

しかし、「老化現象」を視点に考えると何となく違いが分かります。

これまで自宅で生活していたものの、老化現象により何か不便を感じる時が来ます。

具体的には車の運転が難しくなって、外出が困難になるなど。

そんな時には、それをカバーしてくれるサービスが必要で、職種としては訪問介護が該当します。

つまり、訪問介護スタッフとして働く場合、身体の介護に加えて、買い物や掃除、料理なども代行できることが理想です。

一番のメリットは、それぞれの訪問先に合わせたサービスを提供できることでしょう。

言い換えれば、訪問介護スタッフ以外になると、画一的なサービスになりやすいとも言えるからです。

生活面で不安を感じた高齢者が、自身の健康維持や回復を行うたいと思うなら、入浴サービスも受けられるデイサービスがあります。

デイサービスのスタッフになると、朝から夕方まで利用者を預かるので、自宅までの送迎、食事の提供、入浴介助、トイレ介助、加えて高齢者の余暇やリハビリとして歌や体操、催しものが多いのも特徴です。

カラオケやゲーム、時にはスタッフが扮装して演劇をしたりと、介護職ではありますが、パフォーマンス力も求められるので、明るく元気な介護士が多いように感じます。

もう少し老化が進むと、もう自宅での生活に無理が出て、施設での暮らしに切り替えたいと感じるでしょう。

簡易的な目安として要介護3と呼ばれる段階から、特別養護老人ホームの利用が可能です。

通称、特養とか、特養ホームとか呼ばれますが、設立された目的は「看取り」を想定したものでしょう。

「看取り」とは、その人の最期の意味し、亡くなるまでを過ごしてもらうことです。

つまり、特養での生活は、第二、第三の新たな生活場所で、これまでの生活スタイルを捨てて、施設での生活を受け入れることでもあります。

そこで働く介護士には、それこそ老後生活を送る利用者が、不安や心配を感じることなく共同生活できることを目指してもらい、穏やかな日々になるように努めてもらうことでしょう。

一方で、有料老人ホームの役割は、特養にプラスして独自のサービスをオプション購入できる部分にあります。

施設の立地から異なり、利便性の高い都市部にあったり、ロケーションに優れた場所なども有料老人ホームならではでしょう。

生活面では、専用の居住スペースの広さや装備、食事メニューの内容や利用可能なレクリエーションも豊富です。

最も顕著なのは、「お刺身が食べたいなぁ」と思っても、生魚を提供するのは衛生面でとても神経を使います。

安全性を優先する特養ではメニューとしても盛り込まれないでしょう。

しかし、有料老人ホームなら要相談となるでしょうし、オプション料金によっては特別に対応してくれるかもしれません。

例えば、外部のケータリングサービスを招き、その利用者のためだけに「即席の寿司屋」が来るということもできてしまうのは、有料老人ホームならではの特徴です。

つまり、介護士と言ってもイメージはホテルマンのような存在でしょう。

見た目もさることながら、言葉使いなど高品質の接遇が求められるはずです。

そうでなければ、利用者も高額の利用料金を支払いたくはないでしょう。

それら以外には、老健やグループホームなどの施設があるのですが、病気などの治療で弱った身体を一時的に介護施設で緩和させて、在宅を目指すのが老健で、認知機能低下の症状が顕著で生活が困難になった利用者を支援するのがグループホームです。

病院の雰囲気が強いサービスの老健は、介護と医療の両面を知ることができるので、初めて介護士として働くならおすすめしたい施設です。

また、病院にも介護士はいますが、多くは看護師のサポートをする准看護師の、さらに雑務を看護助手(無資格)と、組織的に分割されています。

その中に入るので、場合によっては看護助手同様な任務になることもあるでしょうから、通常の介護施設とは異なります。

これから看護師の資格を目指すなら、経験として働いてみるのも方法です。

そんな風に考えて、こみちも幾つかの施設を経験してみたいと感じました。

結論としては!

長く働くなら、スタッフ間の関係に尽きます。

利用者との関係は割とどうにでもなるので、よほど施設の方針と合わない以外は人間関係が良好なら問題はありません。

自宅に近いなどの理由で決めても施設の種類は大きな問題ではないでしょう。

ただ、デイサービスに行けば、歌や体操をする機会は増えるので、苦手に感じるなら避けた方が無難です。

しかし、それ以外の施設でも、体操などは1日何回もあるので、人見知りしやすいなら訪問介護などの方が良いかもしれません。

実際に勤務してみないと分からないことも多く、例えば派遣スタッフとして働いてみるのも実際の職場を知る方法でしょう。