中高年やシニアになっても明るく暮らしていくための「仕事選び」

 現役介護士からの提案

介護士の仕事をひと通り覚えてしまえば、施設にもよりますが75歳くらいまで働き続けることができます。

そんな年齢まで働きたくないと思う人もいるでしょうが、現実的な話を持ち出すなら70歳の時に無職になると再雇用先を見つけるのは人脈が頼りです。

個人的には、「仕事」ではないにしても、社会とのつながりを持ち続けることが、人生の生き甲斐となることもあります。

自由に生きることが理想だとしても、周囲からの反応が一切なくなってしまうと、それは別の意味で孤独感を招きます。

孤独が悪いとは思いません。

しかし、自分で選ぶ孤独と社会から孤立した孤独は、全く意味が異なります。

ある意味で、話し掛ければたわいのない話だったとしても答えてくれると思うから、無口でも不安にならないのであって、誰に話しかけても取り合ってくれないような状況になってしまえば、やはり苦しいものに違いありません。

その意味では、仕事という形でなくても、例えばボランティア活動でも「役割」が見つけられたら生きがいに変えることができます。

ただ、いろんな配慮から、年齢を重ねる度に、段々と社会から距離ができてしまうのが現実なのです。

定年退職もまた、これまで勤めてきた会社から遠くなります。

朝も定時に家を出なくていいので、楽に感じるのも半年で、気づけば一日中テレビを観て過ごすようになってしまった。

というのでは、5年後、10年後には、すっかり人相まで変わってしまうでしょう。

こみちとしては、稼げる金額よりも、社会とのつながりに意味があると思っていて、例えば週に2日でも働ける場所があれば、残り5日も生活にハリができます。

繰り返しになりますが、介護士として働ければ、それこそ70代になっても仕事ができます。

例えば、定年退職後に介護系の研修を経て、介護施設で働き始める人もいます。

ただ、中高年からでも体力的に厳しい部分があるので、シニアからの介護職はスポーツ的な働き方だと思っていた方がいいでしょう。

もちろん、だからといってダメだと否定しているのではありません。

知って欲しいのは、開始年齢によって、同じ介護士でも働き方は違ってくるということです。

介護職以外の仕事

足腰に問題がないなら、身体を使う仕事がおすすめです。

と言うのも、中高年やシニアになると運動不足を感じることが多く、デスクワークが多い職種ではどうしても健康面で偏りを感じます。

清掃も割と介護士同様に忙しい仕事です。

また、警備員も交通誘導となると同じく大変ですが、例えば施設内警備員のような場合、正門脇の建物で待機し、定期的に館内を巡回するという業務だったりします。

仕事内容によっては、中高年やシニアにおすすめできる業務なので、一考してみる価値があるでしょう。

それ以外の仕事では、マンションの管理人やショッピングモールのカート回収なども中高年やシニアに手頃ではないでしょうか。