現役介護士が何を考えているのか?
これは、あくまでもこみちという個人が仕事場で思うことです。
他の介護士の方々は全く思っていないかもしれませんし、もっと異なった考えかもしれません。
では、こみちが介護現場で何を思っているのかというと、「どう人生をまとめたらいいのか?」の答えです。
例えば、要介護が「5」と認定される人は、1日の中で大半のことを支援されなければいけません。
介護経験が無い人にも分かる言葉を使うなら、「寝たきり状態」となるでしょう。
しかし実際には、身体を動かせなくても、体調の良い時は問い掛けると応えてくれます。
「寒いですね!」などという話題から、話が発展することも少なくありません。
また、こみちの勤務する施設では、寝たきり状態でも1日に一回は専用の車いすを使って、他の利用者たちが集まる大広間に出て行きます。
「目が覚めましたか?」「寒く無いですか?」などと問い掛けしながら、人によっては30分ほどでも、ベッドとは異なる場所で過ごします。
勘違いして欲しくないのは、要介護「5」で終わりではなく、そこから「始まる」ということ。
要介護「3」なりの、要支援段階なりの生き方があると言うことなのです。
一方で、要介護が心身の支援度合いだとすれば、認知度の程度でその人の自主性が決まります。
簡単な計算ができない人や、目の前にいる人と同じ動作ができない人もいます。
当然、洗濯物を畳んだり、飲み物を配りこともできません。
でも、「終わり」ではなく、「始まり」に変わりないのです。
介護士というのは、「はい、終わり」とは言いません。
「これはできますか?」と、その人のできることを見つけるのも大切な仕事です。
つまり、10人の入所者がいても、それぞれにポイントは異なっていて、経済や歴史の話をしたい人もいますし、ニコニコと笑ってくれるだけの人もいるのです。
こみちが考える「介護士」を経験したその後の展開
介護現場で働いて、実作業をある程度は経験しました。
介護施設で何をしているのかが分かりました。
もう少し踏み込めば、利用者から評価される施設の見分け方もできると思います。
そこで、今後の展開としては、高齢者福祉だけでなく、障がい者や障がい児の支援に関わりたいと考えています。
さらに、もっと踏み込んだ支援を想定して、訪問介護にも進みたいです。
さらにさらに、コロナ禍が収まってからは全国の介護施設を紹介するようなWEB サイトを立ち上げようとも思っています。
広い意味での営業職(コーディネート職)に身を戻し、「介護」に付随する可能性を広げる活動もしたいです。
自分で決めた下積み期間は残り約一年なので、施設内での業務も大切にしながら、その後の活動も準備したいと思っています。
中高年の仕事探しで大切なのは、「基礎」となる土台をしっかり築くこと。
勢いや流れで働いていても、「そこからの展開」は期待できないからです。
自分で分かったつもりになっても、その期間が3年くらいないと、なかなかレアケースまで見ることができません。
つまり、「基本」として3年を過ごし、その後に一歩前進するのが理想です。
その意味では、いろいろと道があるので、じっくりと考えて選ぶつもりです。
介護未経験で「介護職ってどうなの?」と思っている方、生涯働ける仕事として「介護」をキーワードに考えてみませんか。