夢を叶える方法

 去年から今年へ

新年、あけましておめでとう。

この記事は2021年元日に、今年の一年を有意義なものにしたくて選んだテーマです。

さて、昨年暮れの格闘技(RIZIN26)のタイトルマッチをご覧になっただろうか。

初代チャンピオンの朝倉海選手と、リベンジを目論む堀口恭司選手とが対決した。

朝倉海選手は、ボクシング技術に磨きを掛け、運動神経の良さも加わり、これからは自分が時代を背負う覚悟を持っていただろう。

一方の堀口恭司選手は、大きなケガをした後の復帰戦でもあり、その回復ぶりが心配されていた。

試合結果は、堀口恭司選手の勝利。

カーフキックと呼ばれる相手選手のふくらはぎをキックする方法で、朝倉海選手の「足」を止めた。

腕を使うボクシングだが、足を痛めてしまうと強いパンチが打てなくなってしまう。

ある意味、自信を持っていた「ボクシング」の根底を奪った格好になった。

「夢」を叶えるために

目標を立てることがとても大切だ。

なぜなら、偶然に手に入ることは「そう多くない」からだ。

大金持ちになりたいと思っても、宝くじに当たれば一攫千金かもそれないが、そんな人はそう多くない。

運試しという意味合いなら有りだとしても、「夢を叶える」という目的なら、もう一歩踏み出して考えたいところだろう。

その考えるなら、「夢を持つ」ではなく、「目標を掲げて具体的なスケジュール」を立てることがポイントだ。

大切なのは「計画の立て方」!?

冒頭に昨年末の試合を紹介した。

スペックとして比較すれば、両者ともに甲乙つけ難いポテンシャルを持っていて、正に「どちらが勝ってもおかしくない」という状況だったはずだ。

しかし、試合展開を見れば、ある意味では一方的で、「より具体的な計画」を立てたのが勝者となった堀口恭司選手だったのだろう。

というのも、カーフキックそのものが秘策ではない。

試合開始早々に、カーフキックを繰り出した相手に気づき、自分がどう対応するべきか考える必要があった。

リング上の選手が冷静でなかったのなら、セコンドから「〇〇に気をつけろ!」とか「〇〇に切り替えろ!」とこれまでの想定した対応策を具体的に実行するべきだった。

もしくは、ボクシング技術に勝機があると踏んだのなら相手選手の攻撃を封じ込める展開にまで持ち込むべきだろう。

しかし、その攻撃を受けて、さらにまた同じ攻撃を受けてもなお、具体的な対策を打ち出せないまま、結果的には自身の強みを奪われてしまう「足」を失った。

そこで学ぶべきことは、「設定の重要性」だろう。

目標に到達するために計画を立てるのだが、その時に継続可能な状況を維持しなければいけない。

つまり、得意を発揮するとしても、そのための状況がなければ、それまでの努力も生きてこないし、きっと「不本意」に感じるあと味になるだろう。

まして、カーフキックに対して攻撃を変えた後まで相手選手に想定されていたとしたら、自身が感じていた自信はどこから来たのかと思ってしまう。

つまり、あるタイミングと環境が揃うことで、「効率的な結果」が得られることは多い。

それに気づくことはとても凄いことではあるけれど、「経験値」や「下積み」と言った言葉には、「あらゆる場面に対応する」という基本が隠されている。

無駄なことを削ぐことで、ポイントでスキルアップできるのだが、それはとても繊細なことで、「針の穴に糸を通す」ほどの絶妙さが必要だ。

それでも、運や器用さで突破できることもあるけれど、本当に目標を勝ち取るつもりならば、「運や器用さ」だけに頼るのは危険である。

まして、それが自身の運命を決定するようなことならば、万全を尽くすことが鉄則だろう。

「万全」という言葉を「コツコツ真面目に」と解釈するのではなく、「それで計画を遂行できるか?」と疑問や確認をしながら進むことを意味している。

一人での学習を「独学」ではなく「毒学」と言ったりするのも、独りよがりとなり、努力している自分を肯定的に自己評価してしまうことを指しているのだろう。

模擬試験を受けたり、同じ目標を掲げるいろいろな人と触れあったりする中で、自分のポジションに気づくだろうし、強みや弱みも感じ取れる。

そして、今は「強み」でもそれがあるタイミングの中で起こることならば、「弱み」がもう一段階アップすれば「強み」に変わるのだとしたら、現状の得手不得手など気にする必要はない。

むしろ、計画通りに進んでいることを確認するべきだろう。

「負けてしまう」という結果には、この「設定ミス」が多い。

もちろん、努力をしなかったというような場合や本番で実力を発揮できない状況に陥ったりすることもあるが、「頑張り方」そのものを間違えると結果には繋がらない。

こみち自身もいくつかの計画を「元日」に立てたいと思っている。

その際には、「具体的な計画」だけでなく、どう「設定」して実行に移すのかもしっかりと想定したい。

どうか、この記事に辿り着いた方々も今年の目標を掲げる時には、足もとを見直すことから始めて欲しい。