介護ケアの重要性

 施設の雰囲気は180度変わる!?

しばらく、お休みしていたことで、利用者たちの異変に気づくこともあります。

特に「手を抜かれた」ケアに触れると、少し残念な気持ちになります。

例えば女性スタッフが、意識の明瞭な男性利用者と向き合う時、警戒心を「0」にはできないでしょう。

実際、20代や30代の若いスタッフも働いているので、こみちが同じ立場だったら少し苦手意識を感じたと思います。

一方で、男性利用者は、割に扱いが難しいケースもあって、友人や同僚感覚で接してくれる人もいれば、親や上司感覚であれこれと「マウント」したがる人もいるからです。

それ自体は、どうすることもできませんし、スタッフの方で上手く合わせるしかないでしょう。

そこで、男女という異性間が距離の詰めづらさに影響を与えることは少なからずあるはずです。

こみち自身は、勤務中、率先して男性利用者を担当しています。

幸いなことに、入所している男性利用者たちとの関係も良好で、「こみちさん。今からリハビリ行くよ!」なんて、わざわざ報告しに来てくれたりするほどです。

そんな利用者の介護に入っていて、適切にパットが装着されていない場面に遭遇すると、「アレ!?」と思うのと同時に、「自分か?」と思い、その後、洋服の重ね入れ方の違いに気づます。

男性特有のサバサバした受け応えは、男性同士なら当たり前でも、異性になれない女性スタッフには戸惑う理由の一つでしょう。

「もういいよ。早くしよ!」

そんな風に言われて焦らされれば、パットの端が折れ曲がっていてもそのままになってしまうはずです。

結果的に、いろんな理由が重なって、これまでのケアを変更しなければいけない原因があれば、いい意味でも悪い意味でも現場の介護ケアは数日でも大きく変化します。

何よりも、良質な関係をどう維持させられるのか、現場スタッフはいつも考えていなければいけません。

昨日の記事でも触れたのですが、最近、周辺地域に介護施設が複数できて、今は利用者の争奪戦になっています。

施設は、サービスの在り方だけでなく、利用者やその家族に対して、独自性のあるケアを訴えられるかがポイントでしょう。

そのためには、スタッフの気持ちにも目を向ける必要がありますし、「独自性」の必要性を周知させることも大切です。

一方で、介護士は選ぶことができる立場でもあります。

その施設で一緒に頑張ることもできますし、もっと働き甲斐のある施設で、自分を試すことも可能です。

そのためには、現場経験が不可欠ですし、個々の利用者と向き合う必要性を理解したケアに取り組むことも求められるでしょう。