現役介護士が「介護士」を勧めない理由

 特に中高年の人が当てはまる!?

以前の記事でも触れたように思いますが、こみち自身も「介護職」に就く予定はありませんでした。

ではなぜ介護士になったのかというと、単純に「仕事が決まらなかった」からです。

介護の仕事は、今でも「中高年が就職しやすい職業」と言えるでしょう。

その背景には、人材確保が難しいということと、長期的なキャリアプランが立てられないことにあります。

例えば、20歳前後で入職した場合、早ければ3年後には「介護福祉士」になることができます。

しかしながら、介護福祉士を取得しても、「資格手当て」が月額で数千円上乗せされるくらいで、単価が上乗せされるとは限りません。

介護職の給料は、基本給にさまざまな手当てによって加給される仕組みです。

つまり、基本給料が15万円というケースも珍しくありません。

資格手当てや住宅手当て、皆勤手当てに夜勤手当てと、手当てによって月給が20万円を超える仕組みとなっています。

例えば、こみちが異業種でサラリーマンをしていた頃、まだ二十代でしたが基本給で20数万円頂いていました。

そこに残業代が加算され、30万円を超えるという具合です。

また、介護職の特徴として、勤務の時間帯がバラバラなので、自分で休みを選択するというよりも、勤務する施設に管理されている感覚があります。

もちろん、希望休という形で月に数日は休みを指定できるのですが、他のスタッフとバッテングするとどちらかが変更するしかありません。

深夜帯で働いて、翌日、翌々日と休みを挟んで、その次の日は朝6時には働いているということも起こり得ます。

介護職になると何がいけないのか?

逆を言えば、この先も介護士を続ける覚悟があるなら、それでも構いません。

しかし、中高年の場合には年齢というハードルは避けられません。

40歳で就活するのと、45歳、50歳、55歳と歳を重ねて優位になるのは稀だからです。

例えばとりあえず介護士として働き始め、1年、2年と時間が過ぎれば、異業種に転職することも今以上に困難になるでしょう。

それをカバーするには、例えば資格取得を目指して勉強したりと、市場価値を高める必要があります。

しかし、介護士を始めると、体力も気力も消費しやすく、こみちもいろんな仕事を経験していますが、介護士ほど疲労する仕事は少ないです。

というのも、利用者と向き合い、いろいろな場所に気を配りながらの作業は、勤務中ずっと緊張感を保ち続けているからです。

よほど期限を明確に決めていなければ、帰宅後はリラックスしたくて、何もできません。

そうなってしまうと、もう転職も難しく、キツいけれど「続けるしかない」状況に迫られます。

好きや嫌いに関わらず、一度働き始めるとよほどきっかけがなければ、もう抜け出せなくなるのです。

介護士に決める前だからこそ

就活中は、生活費など日々の生活にも追われます。

「明日も大丈夫だろうか?」と考えると、何より働き口を決めたいと思うのは無理もありません。

しかし、その結論を出す前に知っておきたいのは、「雇用保険」に加入していたことで受けられる「公的な職業訓練制度」の存在です。

ポイントはこれまで勤務していた時の給料を考慮し、日々の生活費をサポートしてもらいながら「就活に活かせる資格」を学べることです。

「ハロートレーニング」で検索すると情報が見つかるでしょう。

介護職の基本が学べるコースもありますが、介護職以外でオススメを挙げると、「Webデザイナー」などのIT系や、宅建士やFPの資格対策をしてくれるコースです。

20代や30代の人なら、電気工事士などの現場で活かせる資格もオススメですが、家屋の工事は結構狭い所や高いところでの作業も多いので、中高年になるほど体力的には厳しいと思います。

介護士になって経験できること

実際に介護士として働くと、いろんな人生模様に触れられます。

表面的な部分よりも、内面的な部分も例外ではありません。

その経験は、これから自身が老いていく中で知っておくべきことも多く、人生プランを考える際には貴重なアドバイスとなるでしょう。

その意味では、中高年の人で介護士も候補に入るならぜひ挑戦して欲しいと思います。