要介護「5」とは?

 介護を必要としている目安「介護度」について

要介護認定によって、申込者を要支援から要介護まで、全部で「7」段階に分けられます。

その中でも最も支援が必要とされるグループを「要介護5」と定め、ケアプランを立てる際にもより多くの介護サービスを受けられるようにしているのです。

一般的には、家庭内での介護は要介護「3」になる頃とされ、その方の症状や基礎体力などにも左右されるものの、一応の目安となるでしょう。

思うにこの要介護「3」は、支援を必要としている方が安全に立つことが難しくなる頃を前後して認定されるようで、家庭内での介護では「住宅改修」として「手すり」の設置や、介助が可能なスペースの確保も必要となります。

一方で、要介護「5」となる頃には、生活の大半を介助無しでは行えない状態で、例えばベッドから起き上がることも、食事するテーブルまで歩くことも難しくなっています。

介護施設でも一定数の方が要介護5と認定されていて、食事中には介護士が脇について食事を介助することも珍しくありません。

もちろん、お茶などを自分で飲める人もいますが、飲み込みが困難になり、トロミ剤と呼ばれる補助剤を使って、液体をスープ状にするなどして誤嚥を防止する対策も行います。

入浴に関しては、一般的な浴槽では困難なので、機械を使った特別な浴槽を使用します。

機械浴でも、椅子に腰掛けていられる場合には座ったままで入浴できるタイプの機械を使い、座ることが難しい段階になると寝たままでも入浴できるタイプの機械を使います。

要介護「5」と言っても、その状態はかなり幅広く、多くの場合、さらに認知機能の面でのケアも含まれてきます。

加齢とはどんな状況を指すのか?

こみちのように中高年になると、生活の中で「年齢」を感じることも増えるでしょう。

若い頃なら、徹夜しても日常生活に支障ありませんが、体力的にも気力的にも下降傾向にあるので、無理をすればその分だけしわ寄せが来る年代とも言えます。

では、それから先、20年も経過すれば、多かれ少なかれ利用者と同じような状況を迎えるでしょう。

それまでの間、いろいろなルートがあると思いますが、「面倒臭い」とか「疲れた」という感覚に接する中で、段々と生活での活動量が低下してきます。

実際、要介護5の利用者では、何もしないで日中起きていることも大変そうで、適度にベッドで横になる時間を作って過ごします。

つまり、日中に活動することが困難になって、仮眠や休憩が増え、さらには目を覚ましている時間の方が短くなっていきます。

その後、食事量も低下して、水分が中心になることには、呼び掛けても明瞭な返事が返ってこないこともあります。

これまでにも同じような経過を辿り、その方の天命を全うされましたが、「加齢」はいろいろなことを教えてくれるきっかけになるでしょう。

要介護「5」になる頃には

これまで出会った利用者の多くは、要介護5になると趣味などを継続することはできないでしょう。

しかし、レクリエーションで歌を歌ったり、輪投げや簡単な腕を動かす体操などに参加してくれることもあります。

ただ、手を自分の意思通りに動かすことは難しく、例えば拍手などはできないことも多くなります。

最も、意識が明瞭な時間帯には、呼び掛けに目で反応したり、声を発して応えてくれることもあります。

さらに、周囲の会話を聞いていることも多く、意識表情こそ少なくなりますが、家族や介護士の呼び掛けが届いていることもポイントです。

なのでできる限り呼び掛けはした方がよく、時には「〇〇なのか?」と名前を呼んでくれたりします。

介護支援とは何か?

多くの場合、段々と加齢によって体力や気力が失われていく傾向にあります。

その意味では、要支援の段階でいかに健康的な生活を維持できるかがポイントでしょう。

支援する場合にも大きく2つのパターンがあり、機能回復を目指した支援とその人らしい生活を支える支援です。

前者場合は、自宅復帰を目指し、少しでも住み慣れた家で家族と一緒に暮らすことを目指します。

一方で、後者の場合には、施設内で負担の少ない安全で健康的な生活をサポートします。

すでに紹介しましたが、加齢によって介護度は段々と進みます。

さらには認知機能が低下して、忘れっぽくなったり、今までできていたことができなくなることもあります。

料理や洗濯ができないとか、トイレに行っても用を足せないということも起こり得ます。

思うに認知機能の低下は家族や社会との交流に関係するようで、話をすることがとても大切です。

「今日はいい天気ね」「この料理美味しいね」

結論の出ないようなことでも構わないので、コミュニケーションを多く取るようにした方が介護度の進行を緩やかにできると思います。

温かい環境で暮らせる方が、健康的で幸福感のある生活となり、結果としてその人らしい暮らしとなるでしょう。

介護士としては、その方に合った生活を支えられるように寄り添いや声掛けを通じ、介護支援を提供しています。