利用者が心地よい介護現場

 良い介護現場とは?

介護とは、最終的に人とのコミュニケーションで左右されるものです。

それだけに、コミュニケーション能力が介護力を決めると言っても言い過ぎではありません。

いつでも行動がワンパターンで、自分からペースを作ることが苦手な人は、相手によって評価が異なるでしょう。

しかし、お笑い芸人や落語家のような話術がなくても、温かく包みまれるような空間を作ることはできるでしょう。

そのためには、自身の家族といる時に、どれだけ自然体で寛げるかがスタートになります。

いつまでも話していることが家族の団らんではなく、それぞれが別々のことをしていたとしても、「家族」の心地よい空間にはなるからです。

良い介護現場を作る方法

中高年の方が、初恋をしたのはどれくらい前のことでしょうか。

相手の姿を見ただけで心拍数まで急上昇し、とても気安く話し掛けることなどできません。

でも、その人がいない時も、その人のことを考えて、あれこれと想像が膨らんだのではないでしょうか。

社会人になれば、初対面の相手と仕事をすることも少なくありません。

相手がどんな思考をして、何に興味があるのかも最初は手探りです。

ある共通の話題が見つかれば、もう少し自身も興味を持って、次に会った時に話せるネタを見つけたりするでしょう。

介護士となり利用者と向き合う時も同じことです。

どんな人で、何が好きで、音楽を聴くのか、晩酌や料理の話題はどうか、いろんな視点で接しながら、利用者の反応を細かく確認しています。

話の本質や背景を掘り下げるような内容を好む人もいますし、感覚的な話題の中で「ノリの良さ」を重視する人もいるでしょう。

同じ話題だったとしても、その話をどう展開させて行くかは、話し手が気をつけるポイントです。

小難しい理屈を続ける会話よりも、笑えるような内容を好む人もいるでしょう。

その意味では、「正しいこと」が重要なのではなく、「その人にとって前向きなこと」がポイントです。

ある地点までは、セオリーを追えば到達できるでしょう。

しかし、その頃になると伸び悩みや手詰まり感が強くなり、場合によっては見るのも嫌なほど拒絶感が強くなることもあります。

そこまで追い詰める前に、仕切り直しできることが重要です。