介護士の魅力
介護業界未経験から実務者研修を受け、介護士となりました。
未経験者が戸惑う「オムツ交換」ですが、こみちもできるようになる自信がありませんでした。
しかし、結果的に言えば、「オムツ交換」は誰でもできるようになります。
もちろん、ポイントを押さえた練習は必要です。
でも、介護士として働く「魅力」は、オムツ交換などではありません。
施設には、「何分で交換できる!」と自慢する介護士もいますが、ある程度スピードがつけば、その30秒差など別の仕事でいくらでも挽回可能です。
つまり、介護士として働く時に大切なのは、「介護」の魅力をどれだけ感じて、実際の勤務で実感できるかでしょう。
介護士としての誇り
未経験者の方で、初めて介護施設を見学し、面接を受ける段階になると、「これから介護士として務まるだろうか?」と心配になるかもしれません。
施設として求める人材は、施設が年中無休で稼働していることもあり、全ての時間帯で活躍できる人です。
全ての時間帯というのは、一般的には「早番」「日勤」「遅番」「夜勤」の4勤務を平日から休日まで、必要な時に働いてくれることを指します。
これまでサラリーマンとして働いて来た人にとっては、休日も夜勤も働くのかと思うかもしれません。
もう少し介護業界の説明を加えるなら、介護士と言っても、「常勤スタッフ」と「パートスタッフ」さらに「派遣スタッフ」の3種類がいます。
常勤スタッフは、現場の管理も担う存在で、他のスタッフとの違いは「月給制」で「ボーナス」もあります。
一方で、「パートスタッフ」の場合は時給制で、休日もある程度自由に取ることが可能です。
さらに、派遣スタッフの場合には、介護施設と派遣会社が契約を交わし、その内容に従って派遣されるので、派遣会社に対しては要望できますが、派遣先の施設は「お客様」であり、あれこれと口出しできる存在ではありません。
一般的、介護士で稼ぐなら、常勤スタッフがオススメです。
派遣スタッフも時間給としては悪くありませんが、決定的に違うのは介護施設の運営に関われないことがデメリットでしょう。
その理由は次の項目で紹介します。
さて、こみちが勤務する施設でも、パートスタッフの中にも2つのタイプが混在しています。
その1つが、施設が求めるスキルに満たないために、「常勤スタッフ」として雇用してもらえない人です。
ざっくりとした計算ですが、年間で50万円から100万円くらいの差が出てくるだけに、「常勤スタッフ」になれることが、介護士としての自信にも繋がります。
もう一つのタイプは、常勤スタッフにならないかと施設から再三の要請を受けながらも、パートスタッフを続ける人です。
このタイプによくあるのが、別の仕事を持っていたり、自宅でも家族を介護していたりします。
週末は必ず休みたいとか、決まった時間は用事があるので空けておきたいとか、24時間365日、施設からの要求に応えるのが難しいからです。
一般的には、常勤スタッフがパートスタッフを指導する立場にあり、日常業務でも常勤スタッフに判断を委ねる場面も多いでしょう。
つまり、介護士として働くなら、「常勤スタッフ」として雇用されることが最初の目標になります。
施設(会社)づくりの大切さ
こみち自身、サラリーマン時代を含めて、正社員や、派遣スタッフ、パートやアルバイト、さらにフリーランスまで、幅広い働き方を経験して来ました。
施設にとって、また自分自身にとって、どんな立場や関係にあるかで、仕事以外に問われることが変わって来ます。
フリーランスや派遣スタッフの場合、「結果」が全てです。
さらに両者の違いは、成果物重視のフリーランスに対して、誠実でミスのない労働力の派遣スタッフとなります。
どちらの場合も施設はお得意様であり、嫌われたら次はありません。
一方で、正社員なら雇用される施設に対して、要望も受けますが、要望することもできる関係です。
つまり、仕事を進めるうえでの提案をして、これまでにはなかったような試みも条件次第で叶います。
余談ですが、とある企業で正社員だった頃、必要なパソコン部品を業務に関連させて購入し、その特徴や利便を確かめることができました。
個人で購入するのではなく、会社の先行投資として商品を購入したり、セミナーなどを受けたりできるのも、「正社員」だからこその働き方です。
これが、パートやアルバイトになると、目の前にある仕事を完結させることが仕事となります。
10個入り1パックの商品なら、間違いなく10個入っていなければいけません。
その分、仕事は簡単になりますが、報酬として受け取れる金額も正社員同様ではないでしょう。
中高年になったこみちとしては、正社員以上に「起業」や「フリーランス」「個人事業主」という働き方が理想です。
コロナウイルスで、小規模経営の方々は日々の資金繰りに苦労しているという話を聞きますが、自己決定と自分で作り上げていける良さは、正社員以上だと思います。
何より、20代や30代で、会社づくりに関わることが大切です。
それは、40代以降に起業する時や、フリーランスを選ぶ時に大変だからです。
ラーメン屋さんを続ける難しさは、「美味いラーメンを作ること」ではなく、「お客様をどれだけ集められるか」だからです。
料理が上手なことと、実際に経営することとはポイントがまるで違います。
その違いは、本を読んでも、人から話を聞いてもできるようにはなりません。
実際に目で見て、体験することだからです。
その意味では、若い頃から派遣スタッフとして働くなら、正社員として採用されない大手企業や、自身の将来に影響されるような会社で働くことが理想でしょう。
というのも、業界を代表するような大手企業では、その業界の流れそのものを作っていたりするので、それを間近で見られることは貴重な経験です。
一方で、中高年になると、大手企業の良さよりも、中小規模の会社で風通しの良さを感じながら働く方が楽になります。
自身の経験を活かせますし、ある程度の融通も利くので、自由度が高いはずです。
例えば、介護施設であっても、パートスタッフとして雇用されながら、雇用の交渉をすることも可能です。
仮に常勤スタッフの月給を時間給で換算した時に、1200円相当だったとします。
その時、パートスタッフは1000円となっていたとして、最初は1000円で契約していても、働き方に自信があれば、「こんな働き方をしたいので1200円にしてくれませんか?」と持ちかけることもできます。
どこかに書いたようにも思いますが、実際にこみちも交渉をして、給料が3倍くらいアップした経験があります。
正社員なら3倍でもなかなかですが、フリーランスや自分で起業する場合には、それが10倍や100倍になることもあるでしょう。
だからこそ、風向き次第では、資金繰りにも困ることがあるのです。
中高年から介護士として働くなら、スキルが身につくまでは「常勤スタッフ」として幅広い経験を積むことでしょう。
やはり、夜勤手当は一回で数千円から1万円くらいもらえるので、できるようになっていても損はありません。
夕方から働き、翌朝までの16時間勤務で、高いところなら2万円を超える場合も珍しくないでしょう。
こみちの勤務先なら、さらに数千円上乗せされます。
つまり、朝方に仕事を終えて、その日は夜まで休みで、翌日もそのまま休み、そしてその次の日の夕方からまた働くというパターンで、夜勤専従という方法も選べます。
こんな働き方なら、月に10回勤務して、月額20万円以上になります。
体力と変則勤務に問題なければ、介護士として魅力的な働き方かもしれません。
問題は、施設づくりに関わるというよりも、施設として労働力が不足する時間帯を選んで働くので、スキルアップというよりも、かなり割り切った働き方とも言えるでしょう。
常勤スタッフとして3年くらい経験した後、選んでも良いという方法です。
最初の3年で何を学ぶのか?
介護士としての成長は、これが唯一という方法はありません。
しかしながら、成長がストップしてしまう人の多くは、同じパターンです。
そこで、介護士として成長を続けためにも覚えておきたいポイントを紹介します。
先ずは、介護士なら「ケアプラン」の存在を知っておくべきでしょう。
この計画書には、利用者が「なぜ介護サービス」を受けるのかが記されています。
つまり、介護士はそれに従って、日々の介護を行っていきます。
もしも、現場の雰囲気や先輩の思いつきで介護するような職場なら、そこでの経験の多くは原則から掛け離れた「独自の介護」となります。
試しに職場の先輩に「この利用者の支援目的は何ですか?」と聞いて、具体的に答えることができない時は、「独自の介護」なのだと思いましょう。
その場合、介護士として成長したいなら、オムツ交換や移乗、入浴介助などを覚えたら、別の施設に行くのも方法です。
ポイントは、ケアプランを踏まえていること。
さらには、そのためにどんな方法や工夫を施しているのか、施設側から説明してくれることが重要です。
仮に最初の1年で、基本的なスキルを身につけることができたら、次に考えるのは「レクリエーション」や「リハビリ」、「介護食」など、さらに一歩踏み込んだ介護サービスの領域です。
介護は、日常生活がなんらかの理由でできなくなった状態なので、それを改善したり緩和したりできるようなスキルを身につけるとさらに活躍の場が広がります。
それを見据えて、初めての施設を選ぶのであれば、こみちは「老健」がオススメです。
介護が利用者を中心とした、それぞれの専門職が相互に関わる形態を目指しています。
つまり、介護士が目の前の仕事を繰り返すことや、連携を無視した意図で行うことは、これから望まれることはないでしょう。
そして、それぞれの連携を束ねるものが「ケアプラン」なので、その内容を知らずに日常業務を行うことなど考えられません。
その意味では、現場で活躍が期待される「初任者研修」に対して、ケアプランを作成する「ケアマネ」も見据えた「介護福祉士」の必須条件となっている「実務者研修」では、介護における役割が大きく異なります。
つまり、最初は初任者研修でも十分ですが、最初の3年の内に「実務者研修」まで見据えて勉強しましょう。