介護士の役割を見直すために
業界未経験のない人が、いざ介護施設で働こうと思った時に「どんな種類の介護施設」が合っているのかではないでしょうか。
と言うのも、介護施設を利用する高齢者にも「利用目的」があるからです。
こみちは判断に迷った時には「自分をその立場に置いてみる」ことにしています。
つまり、少し日常生活に不便を感じた時と、もう大半のことを自分ではできなくなった時では、選ぶべきサービスが異なると想像します。
実際、介護サービスは、これから介護が必要にならないようにする「介護予防」という所から始まり、再び自宅で生活できることを目指す段階を経て、より施設で安全に暮らすこと、そして終末期まで穏やかに過ごせる段階を経ています。
つまり、普段は自宅で生活し、料理や掃除、入浴や買い物の補助を必要とするなら、「訪問介護サービス」がオススメです。
さらに、安全面を考えて施設の「入浴サービス」を利用することもできます。
この場合には、デイサービスを使うことになるでしょう。
目安として、自身で立ち上がりや歩行が困難になると自宅よりも施設での生活が、総合的に見て適しています。
もちろん、自宅で家族からの支援が十分に行われるのであれば、自宅で生活しながら訪問介護やデイサービス、ショートステイなどを組み合わせてもいいでしょう。
施設での暮らしは、どうしても自宅同様ではありません。
同じような理由から施設生活を始めた同年代と顔を合わせるので、気をつかうことも増えるでしょう。
また、施設での暮らしは、スケジュールによって管理されていて、自宅にいる時のように好きな時間に何をしていても良いとは限りません。
同じ施設生活になった場合でも、リハビリや介護サービスを受けながら、段々と自宅復帰を目指している人もいれば、心身の機能回復よりも苦痛を感じない生活を優先した暮らし方もあります。
その両者の最も異なる部分が、「リハビリ」の目的と頻度でしょう。
リハビリと言えば、こみちは「老健」を思い浮かべます。
こみちが勤務している介護施設が老健ということもありますが、実際、老健には作業療法士や理学療法士、言語聴覚士などの専門家がサービスを提供しています。
また、例えばデイサービスでも、リハビリに力を注いでいる施設もあります。
利用者は、その施設でどのようなサービスを提供しているのか確認しておきましょう。
リハビリとは何か?
利用者の心身機能を回復、向上させることで、日常生活に活かせるサービスです。
機能回復を行うには、医療的、運動機能的、環境への順応と、さまざまな視点から取り組まなければいけません。
介護の領域でも、単純に利用者を見守るようなサービスを「介護」に含める場合もありますが、医者や看護師、機能回復訓練士などと連携しながら、介護サービスを決定します。
そのためにも、利用者を中心に関係者が連携しながら支援を続けることが求められます。
その意味では、介護分野におけるリハビリは、より利用者の日常生活に密接した支援と言えるでしょう。
介護リハビリも基本は同じ!?
本来、介護士が行う「介護リハビリ」も、機能回復訓練士や医師のアドバイスを受けて提供されるできでしょう。
医療的な要素よりも日常的なので、介護士の気分で独自判断してしまうことがあるからです。
例えば歩行訓練を行う場合に、歩けるようになって欲しいという介護士の願いが強調され、ふらつきの見られる利用者を壁伝いに歩かせようとしたと仮定しましょう。
偶然からの奇跡で、歩行が改善することもあります。
だからといって、介護士が見よう見まねでリハビリするべきではなく、「どの部分に対してどのような効果を発揮するために何をしたのか」が問われます。
つまりは、介護リハビリを行う場合、機能回復訓練士からの助言やアドバイスを受けることで、よりピンポイントで効果的なリハビリになるでしょう。
歩行訓練だからといって、ただてすりを持って歩き回るだけでは、本来意図した「リハビリ」にはなりません。
介護リハビリを取り入れることで介護士の意識も変わる!?
例えば、歩行訓練をする場合、「歩くとは何か?」を考えるところからスタートします。
「歩くは歩く」ではなく、例えば「体重移動」の連続という認識もできるでしょう。
だとすれば、利用者の歩行訓練では、右足、左足にしっかりと体重を乗せられなければ安定した歩行はできません。
先ずは安全性を考えて手すりを持ちながら、横方向に重心を移動させながら体重移動を行いましょう。
歩行時の足は、膝とくるぶしの伸び縮みが不可欠です。
またカカトから着地し、つま先が最後に離れることも歩行に欠かせません。
このようなポイントのいずれかが欠けてしまっても、安心感のある歩き方にはならないでしょう。
目的を果たすために、作業や身体の特徴をしっかりと観察し、さらにはそこに到達できるようなプログラムも必要です。
介護リハビリを提供できるようになれば、他の介助でも自分で違いを見直せますし、サービス向上に努力できるでしょう。