中高年からの仕事探し「成果主義」に移行する

 仕事とは何か?

派遣社員が増えたことで、社会では「同一労働同一賃金」という考え方も広がりました。

詳しい背景は別の機会に回すとして、派遣社員でも勤務する会社で正社員同様に責任ある仕事を担っています。

そうなった時に、雇用形態によって賃金に差が生じていることが「社会的にも問題視」されるようになったのです。

ただ、介護現場でそれを考えた時に、「一回のオムツ交換」が同一賃金という発想は理解できます。

しかし一方で、利用者の安心感や幸福感を提供するサービスを「数値化」することは困難でしょう。

つまり、それは人間の価値を数値化で表すようなものとなり、その人が持っている長所や短所を一般論で値踏みすることになるからです。

車を販売する営業マンがいて、その人は車を売ることが仕事です。

しかし、その時限りの販売が最終ゴールではなく、何十年も末長くお付き合いしてくれる顧客もいるでしょう。

そんな関係を築くには、「口のうまさ」よりも「実直な仕事ぶり」が大切です。

顧客は、時に少しくらい割高でも「安心して付き合える」ことに魅力を感じたりするからです。

そんな発想が生まれるのは、「お金」と「時間」がとても密接だと気づいたからでしょう。

ある商品が、98円で販売されていても、それが実際に届かなかったりすれば時間も手間も余分に掛かります。

だったら101円でも確実に失敗なく届く方がいいと分かります。

商売という意味合いでは、企業努力で100円の販売を可能とし、売上アップをはかる会社も現れるでしょう。

結局のところ、お金を支払うことで受けられる「サービス」も、自身の時間を節約する時に活躍します。

本来なら、すべての商品を自身で調べて集める必要があるのに、セット販売してくれたら、少し割高でも手間が省けます。

同様に、資格や知識、技術があることで、自分ではできないことをしてもらう時に、仕事が発生するでしょう。

つまり、すでにあるニーズを見つけ出し、それに対するサービスを考案すれば、仕事として成立します。

月給、日給、時給という働き方

基本的に仕事とは何かを考えなくても、月給や日給、時給という働き方は成立します。

そんな場合に多いのが、マニュアルが示されていたり、求められる仕事がとても単純明解です。

ただ、そうは言っても接客業なら言葉使いや態度、好印象となる笑顔も求められ、働く人は意外と気を使うでしょう。

それでも月給のように「時間」という枠組みで働く人は、その時間内に指示された方針に沿って動くことが求められます。

成果主義という働き方

最近、YouTuberの登場で、成果主義という働き方も増えてきました。

以前もデザイナーや小説家のように、自身の経験や分析、想像力をベースに何かを作り出すことで「仕事」にしていた人がいました。

しかし、最近では美大など出ていない人でも「デザイナー」として働けますし、有名な文学賞を受賞しなくても小説家として活躍するチャンスはあります。

それだけ、成果主義という働き方が身近になり、サラリーマンから転職する人も増加しているでしょう。

ただ、月給制などで働く場合に比べて、報酬が安定しない傾向にあります。

もちろん、人気やニーズに応えることで、サラリーマン時代では想像できなかった報酬を得られるチャンスも人気のポイントです。

こみち自身も成果主義に憧れますし、中高年の方にもオススメしたい働き方です。

しかしながら、いきなり成果主義を目指すのは得策ではありません。

なぜなら、「成果」が得られるまではほぼ「無収入」となるからです。

成果主義を自由な働き方を理解する人もいるとは思いますが、それは価値やニーズを自ら生み出せる一部の人たちです。

一般的には、どうすることが「成果」と認められ、そのためにどんな知識や技術が必要なのかを研究しなければ始まりません。

それを下積みと呼ぶ人もいますが、成果主義とサラリーマンのような働き方は対照的な存在ではなく、ある時期を目処に移行していくのが正しい方法です。

例えば介護業界で…

介護福祉士と社会福祉士の両方を持っている業界通がいたとしましょう。

簡単に解説すれば、介護福祉士は介護施設で利用者の生活支援を行い、社会福祉士は利用者やその家族の相談に乗り、福祉サービスを紹介します。

両方の資格を持つことで、福祉サービスを多角的、広範囲に網羅している印象を受けます。

しかし、実際に介護現場に出れば、多くの場合、利用者の要求に応じることができないと分かるでしょう。

知識が豊富だからと言っても、それが直ちに良い介護サービス提供者とは限りません。

利用者の中には、話せば理解できる人もいますが、感情的になったりストレスに敏感な人もいるので、「正論」だけでは押し通せないことも多いのです。

もちろんそれを含めて「経験」なのですが、実際に運営で活かすには「組織づくり」にどう関わるのかがポイントで、1人の考え方というよりも、熱意をいかに共有できるののかが問われてきます。

そう考えると、介護福祉士で社会福祉士だから期待できるのではなく、福祉の現状を真摯に受け止めて、問題点に向き合いながら改善へと動き出せる行動力こそが大切です。

そうする時に、介護福祉士や社会福祉士という肩書が信用や信頼を生むきっかけになるでしょう。

将来、受験の講師を目指すのであれば、いろいろ資格も財産です。

しかし、仕事という意味合いでは、どれか一つでも得意分野があれば、十分に活躍のきっかけをつかめるでしょう。

というよりも、あれこれと知識を増やしてみた時に、「だからどう動くべきなのか?」に気づきます。

それはまさに、サラリーマンから成果主義に移行するような感覚で、自身が組織を作り上げ、人を集めてサービスを生み出す立場になるからです。

いろいろ分野に身を置くことも貴重な経験ですが、そこには限界もあり、活躍する舞台も決まっています。

しかしそれは、悪いことではなく、仕事として何らかのサービスを提供するという意味では、とても大切な「規範」でもあるでしょう。

逆にあれこれと知識が豊富過ぎれば、それぞれの良いところばかりに目が移り、問題点を見つけ出したり、改善策を模索する時になって、「自分が動く」という原理原則を見失ってしまいます。

誰かの悩みを聞き、解決するのは簡単なことではありません。

その人自身が問題を誤解していたり、解決に必要な情報を得ていないこともあります。

そうなれば、最善の策を打ち出しても、その真意を相手側が理解できずに「仕事」が「未消化」となってしまうことも増えます。

ではどうすればいいのか?

成果主義に移行する時に、「事前準備」をいかに小さくしておくかがポイントです。

もちろん、膨大な経験が無駄になることはありません。

具体的には、自身が目指す成果主義の見本を見つけることでしょう。

構成を分析して、その工夫を見つけることです。

そこには、自身でも真似してみることで、その工夫がより具体的に理解できるでしょう。

そのためにも、「時間」が大切なことに気づくべきで、隙間時間に何かするという意識が芽生えてくれば、移行が成功する可能性もアップするはずです。