介護現場でのあれこれ

男性介護士と女性介護士


こみちは男性なので、施設でも男性目線となります。

女性の利用者に対して、トイレ誘導などでは気を使う場面もたくさん出てきます。

特に羞恥心に対する配慮は不可欠で、表情や仕草から拒絶反応を感じた時はできる限り対処を考えます。

幸いにして、現行の支援では利用者からの明確な「拒絶」はありません。

ただ、それでも利用者が我慢している可能性も否定はできません。

一方で、女性介護士の場合、こみちのような男性介護士とは事情が異なるようです。

こみち自身も何度か耳にしていますが、男性利用者からの「誘い」があるそうです。

そんなケースもあるという話で、実際はそうそう無いと思っていたのですが、こみちの施設でも「0」とは限らないみたいでした。

というのも、後輩の女性介護士と雑談をしている時に「舐められないようにしている」と言い出して、「誰に?」と聞き返したことで分かりました。

「何も知らないですね!?」

「何の話!?」

そこから、ある男性利用者からの「お誘い」に後輩が悩んでいたことを知ったのです。

中高年のこみちにすれば、後輩はまだまだ若い年代。

男性利用者からは、そんな対象にも映っていたのです。

だからこそ、毅然とした態度を示す必要があり、後輩の口からは「舐められないようにしている」と発せられたのでしょう。

高齢者介護だからと言って、身の危険が無いとは言えないでしょう。

話を聞いて、「男性」とは異なる悩みが「女性」にはありました。

こみちの場合、利用者と親しくなるのは簡単なことです。

しかしながら、女性の場合には、利用者と一定の距離を保つ必要があります。

ある利用者の発言から


ある利用者から話を聞きました。

内容は、施設と介護スタッフに対する「不信感」でした。

その利用者の居室にあったものが無くなりました。

その際に疑われたスタッフがいます。

スタッフはもちろん否定していて、他のスタッフも同じように考えているようです。

そのうえで、利用者の話に耳を傾ければ、スタッフによって話の内容が異なると言うのです。

利用者の居室から「ある物」が無くなりました。

しばらくして、「一人のスタッフが所持している」を別のスタッフ経由でその利用者は聞いたそうです。

そして、別のスタッフが改めて「まだ見つからないのですか」と確認に来られました。

「ええ、まだ手元にはありません」

事実を事実として答えたと利用者は教えてくれました。

ところが、「ある物」はその利用者の居室から見つかったのです。

しかも、その利用者が見ている目の前で、あるスタッフが入室して瞬時に発見したことに驚いたとも言っています。

「私も散々探した場所よ。それなのに、部屋に入っていきなり見つかる物!?」

確かに話だけを聞けば、どこにあったのか知っていたような行動にも映ります。

問題は、そこではありません。

一連の事実を施設長に告げたらしく、利用者とその家族にすれば「事実確認を行って、改善に努めます」と言ってもらいたかったそうです。

しかし、「退所を検討されてはいかがですか?」と施設長から言われたのです。

利用者も家族も驚いたのはもちろんですが、介護施設が慈善事業ではなく、営利目的であると実感したそうです。

「どこか良い施設を知らない?」

こみちに話をした後、そんなことを問いかけられました。

もちろん、上記の内容は事実とは異なります。

ここで確認したかったのは、利用者から見た介護施設の対応です。

事実として「正しい」ではなく、施設として「正しい」ことにクレームを言えると、利用者は立場を失いかねないこともあると言う点です。

認知機能の低下によって、「物取られ」を感じるケースは起こり得ます。

実際、利用者の視界は我々以上に狭く、目の前にあるコップでさえ見つけられないことがあります。

「物がなくなった」と思えば、それは至るところで起こり得る話です。

そうだとしても、施設に一切クレームを言えないのは問題でしょう。

「嫌なら出て行ってください」と言い切るのは、介護だからこそ慎重でなければいけません。

できることなら、問題点や事実確認を行う施設サイドの対応が求められます。

これまたどこにでも起こり得る可能性があるのも、それだけ「介護」は人々の生活に密着しているからでしょう。