介護士からの展開を考える!?

中高年の転職


40代を過ぎた中高年になってからは、過去のキャリアや取得した資格の有無で、転職選びがある程度決まってくるでしょう。

実体験として、学歴よりも即戦力に繋がる経験や資格が尊重されていると感じます。

こみちのように、ほぼ無資格で、以前の経験を活かさないとなると、職種としては「介護」や「清掃」「運送」などの仕事を候補に挙がってくるでしょう。

「運送」も運転免許が必要なので、車が運転できない場合には、候補から外れてしまいます。

また、交通機関の整備された地域にお住まいでない時には、勤務先の立地も条件に加わるでしょう。

男性女性に関わらず、もしも仕事探しに気づまっているのなら、「介護士」と言う選択は最後まで残しておくべきです。

確かに、介護士という仕事は楽ではありません。

しかし、仕事が無くなることはありませんし、スキルさえ身につけてしまえばかなり事務的に仕事を進めることも可能です。

一方で、介護施設にも掃除を担当する専任者がいますが、黙々と作業するイメージは少なく、利用者と短い雑談を交わしたり、介護のスケジュールに合わせて居室の掃除をしなければいけなかったりで、介護士同様に神経を使う仕事に思えます。

感覚的には、未経験の介護士と同額、初任者などの有資格者でパートスタッフとは50円くらい差が生じるかもしれません。

正規職員を目指したいのであれば、「掃除」を選ぶよりも「介護」を選んだ方が将来的にも可能性は高くなるはずです。

介護士として経験を重ねた後の展開


高齢者の支援に携わって来た人なら、障がい者の支援に進むことも可能です。

65歳を過ぎると障がい者も介護保険制度に切り替わり、実際に介護施設でも障がいを持った利用者が入所しています。

支援を行ううえでは、身体機能や認知機能が低下した高齢者のはまた異なり、障がい者の支援は独自の心得が必要になります。

介護を経験してみて、「寄り添い」に興味や関心がある人なら、障がい者支援というのも1つの選択肢になるでしょう。

同じ障がいでも、成人と未成年ではまた支援に求められるポイントが異なるみたいですが、相手の気持ちを汲み取り、必要なポイントでサポートする部分は変わりません。

こみちの場合も、入職する時に高齢者と障がい者で迷いました。

その時のイメージとして、高齢者の介護から経験しておいた方が良いだろうと考えました。

というのも、高齢者の介護は体力を必要とする部分が多いと思ったからです。

実は高齢者施設に入職してから、障がい者施設の見学をしたことがあります。

受け入れる利用者の状況でも異なるとは思いましたが、高齢者に比べて障がい者支援の方が体力的には楽そうに感じました。

それは、利用者それぞれがある程度自身の生活を行えることに起因します。

高齢者の場合、加齢によって体力が低下するのが一般的な見解で、稀に3ヶ月ほどで自宅復帰される方もいましたが、そんな人はリハビリにも積極的でしたし、本人が自宅復帰を強く望まれていることを介護士たちにも伝わって来ました。

こみちの勤務している施設が、老健ということもあって、自宅復帰しない利用者の多くは特養待ちで、それまでの繋ぎとして滞在しています。

つまり、リハビリをして歩行が可能になれば嬉しいことですが、それでも自宅に帰れることはなく、いずれかの施設で暮らし続けることになります。

その意味では、老健と言っても入所者の全員が自宅に帰るのではなく、順番までを一時的に過ごすことになっているのです。

それでも、入所者に対して、少しでも充実した時間を過ごしてもらいたいので、こみちは介護士として利用者に合わせた「話題作り」を心がけています。

政治や経済の話をすることもあれば、子どもの頃の思い出話だったり、今日の天気や健康状態に触れたりもします。

短い時間でも言葉を交わすことで、気持ちが晴れますし、精神的にも穏やかになれます。

一方、20代30代の障がい者の場合には自身で稼ぐことも模索しているはずで、その辺りは高齢者との違いとも言えるでしょう。

「どんな働き方があるのか?」

それを一緒に考えながら、それぞれに合った方法に近づく仕事ができたら、高齢者介護とはまた異なったやりがいを得られます。

こみちとしては、障がい者支援にも強い興味があるので、機会があったら挑戦してみたいと思っています。

コロナウイルスが変えたもの


終息するかと思ったコロナウイルスですが、まだまだ余談を許さない状況が続いています。

正直、介護士としては大きな分岐点に差し掛かっていて、体調異変などで休職者が増えたことで、現場の人材が不足していて、寄り添いまで手が回らずに、事務的な作業ばかりが増えています。

当然、利用者にも落ち着きはなくなり、ちょっとしたことで怒り出すことも増えました。

もう少し利用者との時間を作りたいのですが、入職時と比べて2倍以上の作業をしているように感じます。

緊急事態宣言の解除もあって、待機中だった利用者が別の施設へと移動したり、新しい利用者が訪れたりで、利用者の顔ぶれも一気に変わってきました。

同時に、これまで親しくさせてもらっていた利用者が退所となるなど、介護士としての思い入れもどこか一区切りついたようにも感じるのです。

しかし、東京などではまだまだ感染者も多く、転職時期として追い風ではありません。

次の展望を思案しつつも、コロナウイルスの状況も気になっています。

リモートによる働き方が認めれる大手やIT関連会社なら、ウイルスの影響も気にならない所ですが、中高年からいきなりそこにたどり着くのは難しそうに感じます。

最近、YouTubeのことに触れていますが、何か試してみたいことがある人なら、「副業」感覚で挑戦してみるのもありでしょう。

コロナウイルスによって、行動に制限が掛かっている状況ですが、中高年の皆さん、一緒に乗り切りましょう。