クリエーターという生き方

必要は発明の母!?


こみちは介護士として働きながらも、自身の居場所を探して生きています。

今で言えば、姉妹サイト「マンガなら分かりやすい」でも紹介しているようなイラスト(似顔絵)を描いている時が楽しいのです。

YouTube に動画をアップするようになり、動画編集の必要性や奥深さも改めて感じると、身に付けたいことがたくさんあるのだとわかります。

コロナウイルスのこともあり、行きつけだった画材店を久しぶりに覗いてみると、こみちと同じような気持ちなのか多くの人がそれぞれの売り場に集まっていました。

その店は、時々イベントも行っていて、店の一角で「プラモデルとミニカー」の展示即売会を開催しています。

興味のない方にはあまりピンと来ないかも知れませんが、ホンダのCB750FやCB1000SFのプラモデルを見つけた時は本気で購入を考えました。

プラモデルを作りたいというよりも、しばらく遠ざかっていた「バイク」に乗りたいだけなのですが、アクティブに行動できるタイプではないので空想に走ってしまうのです。

CB750Fは重いバイクですが、400ccのような車格で扱いやすく、程よいトルクもあるので街乗りからツーリングまで良き相棒になってくれそうです。

CB1000SFの方は「BIG1」というホンダのプロジェクトから生まれたバイクで、とても大きな車格が特徴でしょう。

白赤のカラーリングも印象的ですが、黒銀のシックなカラーも実は好きだったりします。

なぜこんな話をしたのかというと、現時点で求職中の方々にとってもこれからの仕事選びは「チャンス」だと思うからです。

自分は「これが好きだなぁ」と思えることがあるなら、それで稼ぐことはできないだろうかと考えてみることに価値があると思うのです。

例えば介護士として働く場合、未経験者なら異業種とは違う仕事内容に戸惑うでしょう。

それを面倒に思わずに、楽しめたら介護士として働けるはずです。

こみちの感覚としては「半年間」が壁で、それを超えられたらあとは自分がどこに価値を見出せるかになります。

介護士という仕事は、基本的に利用者に何かを提供することなので、今日したことを明日も明後日も同じように提供します。

つまり、一度できるようになったサービスは何度も繰り返し行うので、仕事を覚えてしまえばそれだけでずっと働けます。

一方で、効率的にまとめるとか、もう一歩先に進むという仕事には向きません。

クリエーターという仕事であれば、今度はこんな作品を作ってみようと意欲やモチベーションになる部分が、介護士の場合見つけにくいのです。

多い時には立て続けにトイレ誘導を頼まれます。

トイレ誘導というのは、利用者をトイレに連れて行く仕事ですが、ただ単にトイレまで案内することではありません。

安全性に配慮しながら、その方の心身機能に合わせて、例えば「目の前の手すりを持って立ち上がりましょう!」と声掛けしながら誘導をします。

しっかりと立てない利用者もいれば、ズボンを脱ぐということが理解できない方もいます。

それぞれの立場に合わせて誘導し、用を足すまでが仕事です。

中には自尊心からオムツを嫌がり、トイレにこだわる利用者がいます。

施設でオムツを勧める理由は、尿意や便意が不明瞭で、衣類を汚してしまう頻度が高い場合でしょう。

ある意味では、好みというよりも客観的な事実からの選択です。

しかしオムツを嫌がる利用者の場合、その人が自分で立てないと介護士の全介助になります。

全介助や半介助という明確な区別はないのですが、介護士がどれだけサポートするかが異なります。

つまり、全介助となれば、利用者の身体を介護士自身で車いすから便座、そしてまた車いすと移乗させます。

完全に立つことが難しい場合には、トイレを使用することは安全性の配慮から難しいでしょう。

しかし、どうにか手すりを持っていれば立てる利用者の場合には、身体を支えながら衣類の着脱を介護士が行うことも不可能ではありません。

同じようなトイレ誘導でも、「さぁ、どうぞ!」で済む場合もあれば、殆ど介護士が行う場合もあって、負担やリスクの高さが大きく異なります。

そこにこそ、自分の好みや生き方の選択があり、広い意味では利用者の「自分らしい暮らし」を支えることに繋がります。

人の役に立つことができる喜びが、介護士にはあるのです。

ただ、それが30分や15分間隔で続くと、腕や腰が痛くなることもあるでしょう。

身体を壊してしまう介護士がいるのは、それだけ肉体的には無理を強いて利用者の要望に応えているからです。

「オムツじゃダメ?」

そこが介護の難しいところです。

クリエーターの場合、生み出す苦しみがあります。

「作るのが好き」だけでは仕事にならないからです。

ただ、繰り返し作業は減り、アイデアや要望に応じた作業が増えます。

絵を描くことが楽しいのは、自分の意思で自由に遊べるからで、これが仕事になればもう少し「こうして欲しい」という課題が出てきます。

知識や技術を第三者に証明してもらう意味では「資格取得」がオススメですが、クリエーターというのはクライアントである「お客様」からの信頼が最も大切です。

作り手がどんなに良いと思っても、それを受け入れてくれなければ商売にはなりません。

こみちが思いつきで「似顔絵」を描いても、自由に似ているとか似ていないと判断してもらって良いのですが、これが依頼を受けたということになると、「満足」してもらえる意識が必要になります。

YouTubeにアップしたからと言って、すぐに誰か見つけてくれるものではありません。

自分以外に誰も見ていないだろうというくらいです。

でもそれがとても大切で、一つには「下積み」ですし、「ニーズ探し」なのです。

生きて行くために稼ぐという発想は必要なことに違いないのですが、だから「就職する」という意識は唯一のものではありません。

起業してもいいし、趣味や特技で稼いでも良いのです。

ただ、始めたからと言って、すぐに収益が出るのは稀で、いろいろ試すのかで見つかるものだと思います。

つまり、何かを作り出すクリエーターになるなら、「種まき」をしないことには一歩も踏み出せません。

そして、時間が掛かることなので、生活を維持する意味では採用される仕事を探しましょう。

特に未経験の仕事ほど、新しい発見がありますし、思わぬ適性に気づくこともあります。

こみちとしては、どんな風にしたらもっとクリエーターとして生きていけるかなぁと考えています。

「似顔絵」という切り口もありますが、絵を描くことで広がる可能性を考えているところです。