介護士といっても
介護士といっても、排せつ介助がほとんどない施設もあります。
一方で、医療関係者と近い場合には、何かと医療的な処置の助手を務めたりもします。
つまりそれだけ、同じ介護士でも担当する業務に違いがあることを覚えておきましょう。
そうすれば、今の施設で行なっている業務に馴染めなくても、別の施設に行けばより理想に近いづけることもあるからです。
ただ、介護は支援が必要となった利用者をサポートすることですから、「生活」をベースにしたスキルが基本になります。
こみちとしては、「移乗」と「衣類の着脱」、「オムツ交換」や「入浴支援」、「食事介助」などが基本的なスキルだと考えています。
例えば老健で働けば、基本スキルに加えて看護師との接点もできるので、服薬の指導や感染予防など、医療的なケアを質問したり、介護技術的なアドバイスを受けられるので、新人介護士にとって有益な環境です。
というのも、老健に入職した転職者の中には、以前の施設で例えば「オムツ交換」をほとんどしなかったなど、スキルに偏りがあったことで、長い目でみたときに経験不足を感じていたという話も聞きました。
オムツ交換も、毎日行う作業なので、基本スキルとしては3か月も掛かりません。
手順だけなら、学校で学ぶときみたいに1日でも十分なくらいです。
しかし、利用者の中には手足に麻痺や拘縮など、自由に体を動かせない人も多く、寝返りさえままならない、極度に痛がって反り返るなどの行為もあるほどです。
つまり、形式的な手順だけを知っていても、それだけですべてのオムツ交換ができるとは限らないので、いろいろな利用者と向き合う中で経験を積むことも大切になります。
その意味でも、より幅広い環境が整った施設に身を置き、そのうえで自身の目指す理想の職場を見つけるのも方法です。
オールラウンドに経験を積みたいなら「老健」がオススメ!
介護士がサービス業なのか、専門職なのかは分かりませんが、例えば看護師と比べてできないことがたくさんあるのは事実です。
特に生活の中で利用者が訴える気分の低下や不眠、便秘など、少なくない症状に対して介護士が独断でできることは「バイタル測定」と「休息を取ってもらうこと」くらいでしょう。
そんな経験ができるのも、看護師が活躍する姿を老健ではいつも見ていて、「もう少しで出そうなんですが、自力では難しそうで…」と助けを求めれば、嫌な顔もせずに対応してくれます。
もしもこれが医療ケアのできる看護師がいない職場では、「下剤」も勝手に使うことさえできません。
こみちは専門職ではないので参考程度に知って欲しいのですが、下剤でさえ粘膜を傷つける可能性があり、利用者の健康状態を著しく損なう危険性を含んでいます。
介護士ではなく「看護師」なら…。
もちろん、看護師も独断では医療ケアできないのですが、介護士とは限界値が異なります。
その意味でも、いろんな職種に方と関われる環境を知っておいて無駄にはなりません。
そして、老健なら看護師だけでなく、理学療法士や作業療法士などもいて、意見交換や質問、アドバイスを受けられるのは、教科書では分からなかったことが直接、確認できます。
介護士の未来像
生活支援も介護士の仕事ですが、利用者の生活を豊かにするためにも「レクリエーション」や「装飾」などのイベントも欠かせません。
レクリエーションでは、歌やダンス、体操などはもっと取り入れやすい内容でしょう。
こみちの勤務する施設には、カラオケの機械があるので、レクリエーションではいろんな曲をかけてみんなで歌ったりします。
もちろん、利用者から勧められると、マイクを握ることもあります。
利用者にも馴染み深い「童謡」や「歌謡曲」など、入職するまで聞いたこともなかった曲もかなり歌えるようになりました。
最初はただ曲をかけて歌うだけでしたが、日常的に利用者を介助していると「〇〇が歌いたい」というリクエストや、「あの曲の歌詞が分からないの」と積極的な方もいます。
歌詞カードを見せてあげたり、一緒に口ずさんだり、利用者との関わり方にも幅が広がったと思います。
例えば、ギターなどが趣味なら、カラオケではなく楽器演奏を披露するのもレクリエーションになります。
利用者は温かく迎えてくれるので、みんなで楽しめるネタが増えるのは良いことでしょう。
別の部署では寸劇などに力を入れていて、時間が来ると笑い声が聞こえることもあります。
ある意味、介護士は看護師のような専門職ではない分、いろんな作業を覚えて披露できる魅力でしょう。
もっとも、看護師の中にも処置で訪れた時に飛び入りで歌ってくれる人もいて、その意味では職種の垣根などあってないのかもしれませんが。
こみちはまだ披露していないですが、例えば「似顔絵」や「水彩画」などで楽しむのもできるなぁと考えています。
つまり、介護士だからオムツ交換だけできれば良いというものではなく、もっと自分自身からいろんなことに挑戦して、利用者と一緒に楽しむ気持ちが必要です。
ある程度のスキルさえ身につけば、利用者と楽しむことが仕事になるので、介護士として70代になっても働いている人がいるのでしょう。
職場では自由度が高いので、介護士なら長く働けるはずです。
逆に、介護士なのに看護師的な立場を真似たり、利用者の機能回復に特化しようとし過ぎると、「介護士の専門性の無さ」に苦労するかも知れません。
もっとも、介護士から看護師や作業療法士になる方もいるくらいなので、入職した時と最終的な職種が異なっても不思議はないでしょう。
介護士として働いてみて、自分がどんな働き方を目指しているのかを知り、少しずつ軌道修正すればいいのです。
その意味でも、まずは目に前の仕事にしっかり取り組むことから始まります。