介護職になって何を望むのか?
本業として介護職を選ぶなら、一般的な会社選び同様に、昇給や賞与、年間休日など、福利厚生に関連する細かな部分までしっかりと確認しておくべきです。
実際、パート勤務の場合には昇給がないと設定される施設もあって、1年働いても2年働いても、基本的には時給が変わりません。
しかし、年数が増えれば、仕事量は増して来るはずなので、そんな施設で5年10年と長く働くつもりならば、「常勤職員」になるべきでしょう。
常勤職員とパート職員の違いは、シフト勤務での希望休がどれだけ反映されるかになります。
もっと細かな部分も異なりますが、働き方という意味で考えると、「〇〇曜日は休みたい!」というような指定は常勤職員の場合難しいでしょう。
もっとも、ある程度の介護スキルや経験を持っていて、それを評価してくれるような施設であれば、事前の相談によっては対応してくれることもあるはずです。
しかしながら、一般的な意味では、常勤職員は月給で20万円を超えることもある代わりに、夜勤や残業、休日出勤などにも応じなくてはいけません。
一方で、パート職員は報酬が他職種のパートやアルバイトと変わらない感じで、場合によっては昇給も無いというケースもあって、長く働くほど労働と時給が不釣り合いになることもあります。
結論として、ガッツリ働くつもりなら、「常勤職員」一択です。
そして、介護職を経験してみたい人や、未経験で最初は週に数日と考えている人などはパート職員から始めてもいいでしょう。
介護職員の経歴
年齢も幅広い介護職員ですが、前職の経歴となると本当に興味深いものがあります。
大手企業を早期退職した人。介護職以外アルバイトもしかことがない人。5年以上働いていなかった期間がある人。
他にもいろんな経歴を持った人が介護職員となっています。
つまり、仕事の指示を出した時の反応もさまざまで、効率や段取りを考えながら動いてくれる人もいれば、フラフラとフロアー内を動き回るだけの人も見かけます。
もちろん、それぞれに介護職員として働いているつもりなのですが、その認識は想像以上に異なります。
先日、報告した無断欠勤の新人さんですが、ちゃんと出勤して来ました。
「すいませんでした!」と謝っていましたが、その後の働き方に大きな変化はなく、今まで通りのんびりムードです。
入職するという話が来た時、「プレッシャーに弱いので、あまり厳しくしないように!」そんな通達も受けて、その新人を迎えたのですが…。
言えばプレッシャーにおしつぶされ、言わなければ自由に好きなように仕事をしている。
回りで見ていると、分かっていてもため息が出てしまいます。
実際、同じ介護職員でも、仕事量は2倍も3倍も違います。
10人分のオムツ交換を1時間で終える人もいれば、2時間、3時間と掛かってしまう人もいるわけです。
もちろん、未経験の人ほど時間が掛かるのは仕方ないことですが、やはり自分ができる仕事は率先して受け持つくらいの気配りも必要でしょう。
「排せつ介助をしたのだ!」
という満足感に浸り、その後の作業には無関心というのはちょっと周囲を困惑させます。
実際、他の人ならそれを半分の時間で終えて、次の仕事、また次の仕事と熟す中で、「遅くてすいません!」とサポートされて口にするからです。
しかし、その新人に「もっと早く!」と言っても、上手く行かないでしょう。
なぜなら、時給換算した時に、そこまで回せる腕があるなら、別の仕事でも良いと感じるからです。
何のために急ぐのかと言えば、定められたスケジュールを熟すためです。
少ない人数で回せれば回すだけ、スタッフは削られて労働環境は悪化します。
実際、回すためだけに動き回る時間帯は、利用者と十分なコミュニケーションさえ取れないくらいで、言い換えれば何のために急いでいるのか分からなくなることもあります。
それは、介護経歴の長いベテラン介護士を見ていても感じます。
介護スキルは十分にあるのに、常勤職員としてではなくパート職員として働いている人がいて、その人は急ぐような働き方はせずに、楽しむように仕事をしています。
もちろん、それでもかなり早いのですが、面倒な様子の仕事には首を突っ込みませんし、自分のできることだけを淡々とこなして帰って行きます。
年収400万円以上を目指すには?
都内の施設などは、400万円以上を稼ぐことだって可能です。
もちろん、常勤職員でしょうし、いろんな時間帯の勤務にも応じなければいけません。
しかし、介護職だから安いという印象はなく、しっかりと稼ぐことができるはずです。
一方で、稼ぐつまりなら、最初からそのつもりで施設選びをしましょう。
施設内での昇給は、施設ごとでもかなりバラバラですし、10年勤めたら400万円以上になるとも言えません。
一方で、利用者との触れ合いを楽しみたいという人なら、それができる環境の施設を選ぶべきです。
報酬額とやりがいは無関係なので、その両方を満たす施設だってあるでしょうし、逆にそのどちらも得られない施設だって無いとは言えません。
つまり、介護職員になって、何を求めるのかが大切です。
報酬額の安い施設なら、「介護職って儲からない!」と批判しても仕方ない話だからです。
入職時の報酬だけでなく、3年後や5年後の予定も視野に入れた就職活動をして、介護職が自分に合った仕事にしましょう。