テレワークと介護職で見えたこと

コロナウイルスで実施された「テレワーク」


今、こみちは介護職員として働いています。

一方でライターとして活動していたり、web関連の仕事にも関わっても来ました。

その経験から言えば、「巷のテレワークってどんな働き方なのだろう?」と気になります。

例えば、漫画家やイラストレーターなど、作品と呼ばれる仕事を生業にするのであれば、「納品」で仕事を完結させることが可能です。

しかし、ライターの場合には文字は書きますが小説家ではないので「自己完結」はどうしても難しい作業が含まれます。

取材を一切行わないライターはまれで、自宅から一歩も出ないで仕事を完結させるのは専門性の高い分野の限られた人たちでしょう。

さらに、一般的なサラリーマンの場合、社内でのちょっとした連絡や打ち合わせはもちろん、社外との関係も業務上不可欠で、調整や連携なくして仕事をどう進めているのか知りたいくらいです。

仮に、1ヶ月もの期間、テレワークだけで回せるのであれば、サラリーマンという立場でなくても、もっと異なる働き方が見えて来た人もいるでしょう。

その逆を言えば、自宅での作業に孤独を感じ、仕事の効率が上がらない人も出てくるはずで、テレワークという働き方に向かないタイプもいるはずです。

こみちの想像なのでそのすべてが当てはまっているとは思いませんが、企業が自社に従業員を毎日出社させるのは、仕事の効率と生産性を向上させるためでしょう。

テレワークでもできるということが分かれば、何も交通費や移動に時間を掛ける必要もないので、コロナウイルスが終息した後も継続するケースも出て来るかも知れません。

ただ、先に挙げた漫画家やイラストレーター、小説家など、ある限られた職業の人でなければ、実際には自宅作業だけで完結は難しいはずです。

実情としては、漫画家もアシスタントを雇うでしょうし、結局は会社組織のような集団を形成することになるからです。

その意味では、このテレワーク化が広く社会で実施されたことで、企業としても人材の配置や仕事量の再分配が行えるチャンスにもなります。

つまり、本当に必要なポジションには十分な人材を用意し、ルーティンワークに当たる作業は外注や下請けという手法で切り分け、さらにはAIなどの分野がますます多くの業務を担うようになるのでしょう。

介護職とはどんなタイプの職種なのか?


ここでいうところの介護職とは、「テレワーク化」できない仕事の1つだということ。

お客様は身体的なサポートを求めているので、その場に足を運んでくれるスタッフを求めています。

もっとも、相談業務というものも介護職にはあるので、その分野に関してはテレワークでも補える可能性はあるでしょう。

ただ、利用者の様子を見て判断するべき事柄もあるので、卓上だけで完結できるとは思いません。

このように、介護職とは社会構造が変化しても省くことが難しい職業の1つに数えられます。

しかし多くの職種では、企業が業務を再構築することで余剰人員の配置換えも進むのではないかと想像します。

ポイントは、テレワーク可能な業務とそうではない業務という線引きで、特に足を使う仕事ほど企業のコア業務から距離も出てくるでしょう。

つまり、もしもそんなポジションに置かれたら、企業にこの先もずっと身を委ねていられるかは十分に見極める必要があります。

いずれは自分自身で業務を確立させる覚悟も求められるかもしれません。

コロナウイルスをきっかけに、新聞販売店では集金業務も銀行振込に切り変わったと聞きます。

また、テレビ放送でも、これまでの番組が再放送やリメイクされて放送なれるなど、YouTube の視聴に似て来た部分もあるのではないでしょうか。

スポンサーという立場になると、テレビ一択だった広告CMもさらに多様化が進み、1つのコンテンツに大きな予算を組むよりも、コスパを見据えたコンテンツに切り替わると思うのです。

場合によっては、制作会社が専用チャンネルを持ち、独自のメディアとなって活躍することもあるでしょう。

テレビ局も今のように何社も必要ではなく、もっと集約されて、言うなればYouTube同様に「枠」を作ることが主たる業務に変わるでしょう。

これまでのクオリティーを単純に維持することよりも、視聴者の反響に合わせた予算で番組が作られるようになると思うのです。

現時点でそれが進まないのは、まだまだテレビの収益性が上回っているからでしょう。

こみち自身は、テレワークがこれだけ世間に浸透したことで、もっと社会構造が変化すると思っています。

つまり、今後の仕事探しは、テレワーク化できない仕事から選ぶことになるでしょう。

テレワーク化できるものほど企業は社内で賄うでしょうし、そうでなければ高い専門性や代替え的な業務を含むなど、これから仕事として選ぶにはリスクや難易度を伴うと予測されるからです。

今、テレワークで仕事に手応えを感じていない人ほど、コロナウイルス終息後の身の振り方が問われるかも知れません。

こみちは介護職員として働いてみて、仕事があることにどれだけ助けられたか分かりません。

それは単純に報酬という面だけでなく、自分を必要としてくれる職場があると言う意味からです。

昔の記憶を思いだすと、サラリーマン時代は客の顔が見えずに必ずしもその業務が必要だったのか分からない時もありました。

それでも仕事は仕事だったので、やりがいを感じていたつもりですが…。

「枠」を作るのが企業の役目?


企業の役目は「枠」を作ることになると思っています。

ここでいう「枠」とは、サービスや商品開発に伴うスキームを提供することです。

そして、従業員やその関係者によって、切り分けられた課題を解決していくことになるでしょう。

もしもそんな時代になれば、一般的な作業を担う人ほど報酬額は下がると予想します。

逆に「枠」に近い、プランニングやディレクションのような調整役ほど、報酬アップするでしょう。

そんな風に考えると、どんな分野であれ、専門性を持つことが求められているように思います。

では介護職に専門性があるのかというと微妙で、看護師と比べて歴然とした差があるように思います。

介護職で専門性を持つには、リハビリなどの専門性(作業療法士など)に進むか、エンターテインメントとしてのレクリエーションに特化するなどが考えられます。

現状、夜勤から早朝、遅番とどんな時間帯でも言われるままに働くスタイルが、介護職の強みとなっていて、それだけに体力に大きなウエイトが掛かっているのも事実です。

今後、年を重ねた時に、このままのスタイルを維持できるとは思えない以上、介護職としての継続に焦りも感じます。

しかしながら、自分自身で何ができるのだろうと考えると明確な答えは浮かびません。

どんな「枠」が用意されていて、どんな風に使うことを求められているのか。

仕事探しでは、そんな視点も必要なのでしょう。

自分自身の強みから仕事を探すのも方法ですが、仕事そのものが大きく変化する中では、今後も残るであろう仕事から見つけることがポイントです。

介護職は多くを学べる仕事なのですが、そのままでは厳しい部分もあります。

いかに両立させる仕事を確保できるかも、中高年のこみちにとって大きな課題となっています。