「仕事ができる人」とはどんな人!?
介護士未経験の方にとって、自分は介護に向いているのか気になりませんか?
こみちも入職当時は同じようなことを考えていました。
だからこで、「介護職員とはどんなことを仕事としているのか?」そんな基本的な疑問も気になったのです。
さて、今回のテーマは「仕事ができる」ということ。
仕事ができる人のイメージを聞かれたら、「効率的に仕事ができる人」や「知識や技術に精通している人」を連想するかもしれません。
もちろん、そんな答えも「アリ」なのですが、今回はもうちょっと別の答えを介護職員と関連づけながら探したいと思っています。
「仕事ができる人」にも2パターンがある!
こみちは男性ですが、料理を作るのがわりと好きです。
料理は手順を理論的に考える作業なので、ストレス発散にもつながると聞きます。
要は、日常生活の一部ではあるものの、料理を作っている時はそれだけに集中できて、「息抜き」にもなるということでしょう。
では、「息抜き」にするために欠かせないポイントはなんでしょうか?
こみちは、これから作る料理に必要な材料や調理器具、環境が事前に整っていることだと思っています。
「それって当然では?」
そう思う人がいたら、「当然ではないんですよ」と教えてあげたいくらいです。
ここで、「仕事ができる人」の話に戻るのですが、仕事ができる人を聞かれて、「専門的で詳しい」とか「作業が効率的」だとかは、「環境整備」が出来てこその話なんです。
つまり、料理にしても、仕事にしても、「基本形」を勝手に崩してしまうタイプは、一人では仕事ができません。
誰かが見えないところで整理整頓してくれるから、それを自由に使えるのです。
1つ目の結論として、「仕事ができる人」とは「整理整頓」ができる人でしょう。
しかし厳密に言えば、それだけでは補えない部分もあります。
料理を作る場面で、コンロに愛用のフライパンが置いてある。
それがその家庭では基本のスタイルだったとしましょう。
しかし、別の人が使う時、「フライパンを片付けること」が料理を始める時の仕事になるのです。
つまり、「基本形」に戻せることも1つのポイントですが、本当にそれが「基本形」なのかを判断できることも大切です。
そこで「仕事ができる人」の2つ目のポイントは、誰もが使いやすい環境整備を自分で考えて行動できる人になります。
もちろん、勝手に環境を変えてしまうのは周りが戸惑うので、「ココをこんな風に変えてみたらどうだろう?」と問題提起して、改善点を可視化できることが重要です。
介護現場でありがちな誤解している「仕事ができる人」
介護では、「傾聴」や「寄り添い」など、未経験者でもイメージしやすいポイントがあります。
しかし、それはポイントであって、「すべて」ではありません。
場合によっては、ポイントを原則と捉えて、時には無視した対応が求めれることだってあります。
特に介護現場ではさまざまスキルや経験のスタッフが一緒に働いているので、「正論」よりも「実質的」な行動が求められるのです。
例えば、記憶力の低下が見られる利用者に寄り添う場合、「認知症の特徴に詳しいことが重要だ!」と考える人がいたとしましょう。
確かにそれは寄り添いを行ううえでの「ポイント」にはなりますが、「すべて」ではありません。
寄り添いを通じて利用者をしっかりと観察することから介護支援が始まります。
介護経験が少ないと、利用者の表情や姿勢、動きを見ても、そこから何を感じ取れば良いのかさえ戸惑うかもしれません。
つまり横にいて「寄り添う」だけでは不十分で、「どう接していくのか?」を具体的に理解できていることが大切です。
それを現場で支える「介護技術」と呼ぶのでしょう。
少し極端なことを言えば、介護現場においては「過度に詳細な知識や技術は不要」なのかもしれません。
あれこれと分析することよりも、実際に行動に移して支援することが介護士には求められるからです。
その意味では、まず現場で求められる作業をワンパターンで良いから自分でできるようになることです。
難しく考えて理屈っぽくなるくらいなら、目の前の仕事をどんどん進められることが重要でしょう。
繰り返しますが、介護職員に限らず整理整頓できない人は一人で仕事ができません。
「その作業、そのままにしておくの?」
そんなタイプの人は、誰かがフォローしないと現場の足を引っ張ります。
新人教育の目的は、介護の現場で求められる作業を理解することなのですが、例えば「整理整頓」の大切さを理解していない時は、そこから一緒に学ぶ必要があります。
料理をしたことがない介護職員が、利用者のお茶を上手に入れられるでしょうか。
でも「コップくらいなら洗えます!」と言う人ほど、意外と適当に水切りカゴの中にコップを重ねてしまうでしょう。
ーーなぜコップはその向きに置くのか。どう重ねるべきなのか。
そんな配慮不足は、トイレ誘導やオムツ交換などをする時でも如実に結果となって現れます。
「そこまでしたのに、そこでやめたら…」
意外と気になるのは、仕事の区切りをイメージしない人。
先に現場を離れる場合、その時間までにこなすべき作業がどこまで終わっているのかを確認するべきでしょう。
そうでないと、残されたスタッフのスキルによっては、正常な状態に戻るまでに数時間も掛かってしまうことがあるからです。
居なくなった後で「アレもコレもしないで帰った」となると、現場は通常のスケジュールと残された仕事を同時に進めることになり、無駄に混乱します。
面白いものでスタッフに焦りや苛立ちが見えると、車イスの利用者が歩き出したり、滅多にない失禁が発覚したりとさらに慌ただしくなるものです。
仕事ができるできないをいう時、オムツ交換のような単体の作業ができるから一人前と言う認識は捨てましょう。
後の流れも考えて負担の少ない引き継ぎ方も知っておくことが仕事のできる人だからです。
「急に帰り支度を始めたけど、コレ全部、残していくつもりですか?」
意外とできる風を装っている人に見られる「あるある」だったりします。
つまり、肝心な時に動けない人なのです。
一方で、サービス残業することを美徳とするのも考えもので、「終業時間」になっても帰れない雰囲気にするのも気をつけましょう。
長く奉仕することが良いのではないからです。
やるべきところまで見通しを立てれば、挨拶を済ましてさっさと帰って良いと思います。
介護現場だからと言って特別に難しいことは何もありません。
これまでの職歴で経験したことを活かしながら、「介護特有の作業」を覚えていければ、短期間でも「動ける介護職員」になるはずです。
しかも、すべての作業ができない未経験の場合でも、スケジュールに沿ったできることを進めてくれたら、できない残り作業は既存のスタッフが回します。
その意味では、そんな風に動けば役立てるのかを、自分のスキルと経験に照らして判断することが求められるでしょう。
仮に介護未経験者だったとしても、「声かけ」や「準備」、「片付け」など、介護作業ではない仕事も多いので、それをいち早く行ってくれたら「仕事ができる人」と評価されるはずです。