最強メンバーがシフトされたら

実は大きな「溝」を修復


先日、「あれ?」っと思うようなシフトが組まれました。

仕事量を考えると、「メイン」を張るエース級が何人も同じ時間帯に配属されているのです。

普段なら、現場を回せるエース級は曜日や時間帯をズラして配置し、サブクラスのメンバーを付けるのが基本だからです。

その中でも、サブクラスとしてこみちも配属され、いつも通りに仕事を進めるのですが、とにかく時間が余り、スケジュールされた項目はあっという間に片付いてしまいます。

テンポがいいし、連携もスムーズなので、仕事が楽です。

一方で、時間が余る分、「暇」を感じるほどでした。

普段は一緒に見ることがなかったエース級の面々ですが、「噂レベル」では不仲と聞いたこともあります。

確かに、自分の流儀もあって、余計に合わないと周囲が思ってしまうのでしょう。

実際のところ、少し辿々しくもありましたが、その内に笑い声があがり、「楽しそう」だと感じました。

同性同士、似た年代だけに中年男のこみちが心配する必要もなかったのでしょう。

「介護とは何か?」を考える前に


まずは「現場」があることがポイントです。

利用者がそこにはいるので、彼らの暮らしをどう担っていくのか、何よりも大切です。

不機嫌になったり、不穏になったりすると、現場の雰囲気は一気に荒れます。

あちこちで、介護士を呼ぶ声が聞こえ、騒ついた様子に包まれるからです。

「どうしましたか?」

寄り添うつもりで駆けつけても、「うるさい!!」と怒鳴り続ける人だっています。

そこで、集取がつかなくなると現場は制御不能になってしまうでしょう。

エース級の面々は、寄り添い方の引き出しが多いだけ出なく、異変を感じて対処法を考えるのも手早いです。

それでも騒ぎ立てる人がいると、サブメンバーが呼び出されて、個別に対応することもあります。

相性のいい介護士を付けることで、段々と機嫌を良くしてくれるからです。

何よりも「現場を回すこと」にエース級たちは長けています。

サブメンバーと新人さんの関係


エース級から見ると、サブメンバーは一定レベルに達した部分とまだもう少し上達が見込まれる部分持ち合わせています。

そんな意味で、エース級を見比べることができたのはとても貴重な経験でした。

また、エース級が揃えば、さらに質の高い介護環境を築けると思う反面、ある一定レベル以上は利用者も求めていないように感じます。

つまり、定められた仕事量は、かなり適切な配分で、時間当たりで考えた時に「妥当」なサービス量なのでしょう。

単純にきめ細やかな介護や質の向上を目指すと言うのは、現実的に少し捉え方を間違えているのかもしれません。

利用者は介護士になんでもして欲しいわけではなく、自身の生活を豊かに過ごせたらと思っています。

その点では、ベースとなる部分をしっかりとカバーすることがポイントで、加えて居心地の良さを感じてもらえることが求められるのでしょう。

それはつまり、新人さんやサブメンバーが心得るポイントで、こみちのような立場の介護士は、基本を身につけて、さらに課題に取り組むという流れがオススメです。

新人さんの続報を少し


昨日、体調不良を理由に新人さんが急遽休みとなりました。

エース級が揃っていたこともあり、現場は特に何事もないままでした。

ただ、彼らの話し合いで、シフト内での作業量を見直したいということも分かりました。

特に日勤帯は新人やサブメンバーも多く配置される時間帯で、仕事をこなしやすいとも言えます。

また、サブメンバー同士でもレベルや課題に違いがあって、スムーズに進む組み合わせと妙に疲れる組み合わせが見られます。

介護士として早く上達するには、「有益な経験を積むこと」がポイントです。

これは介護士だけに限ったことでもありませんが、やはり「環境」と「ヤル気」が成長に左右するようです。

新人さんで言えば、排せつ介助の手順を教わり始めた頃。

そこからひとり立ちできるか否かが大きな分岐点です。

その意味では、休んでしまったことで、モチベーションが下がってしまわないか心配です。

やはり、大変な作業なので、本人のヤル気と周囲の支援がうまく噛み合わないと越えられるハードルも越えられません。

プレッシャーに打ち勝って欲しいと思っているのは、こみちだけではないでしょう。

寄り添い方の基本


(アプローチ方法としての)寄り添い方は、本当に無限です。

決まりはなく、結果を満たせばそれで十分でしょう。

それよりも、どんな結果が必要なのかを明確にすることです。

ある利用者のケアと言った場合に、優しく声掛けしたとか、手際よく支援したとか、実はそれほど大きな問題ではないからです。

逆に事務的な声掛けでも、少し不手際だったとしても、利用者が介助に不満を感じなければそれはひとまず合格点です。

寄り添い方そのものをテクニックとして、レクチャーすることもできますが、エース級の面々はそれぞれ異なっていますし、少なくとも「結果」を出しています。

それをワンパターンに統一する労力に時間を掛けるなら、次の目標に向かうべきでしょう。

しかしそれは、エース級だからの話で、寄り添い方に不慣れだと、基本も必要です。

その意味では、寄り添い方のレクチャーも意味が出てきます。

寄り添い方を誤解する典型的なパターンは、求めている「結果」を意識しないままに寄り添いを始めることです。

「利用者と言葉を交わしたこと」が「寄り添い」になってしまい、そこになんの「結果」も生まれていません。

水分補給を促すために声掛けをしたなら、寄り添い後に「しっかりと飲み干してもらうこと」が大切です。

お風呂に入りたくないという利用者には、機嫌を直して風呂場に向かってもらいましょう。

そのためには、いろんな声掛け方法があって、どれが正しいというものではなく、利用者の性格や介護士の力量に合わせて方法が異なってきます。