コロナウイルスが生活を変えた!?
今、多くの方が不安を抱えてコロナウイルスの終息を待っていることでしょう。
ある意味で、リストラや転職を余儀なくされた方には、これから先の暮らしを立て直す日々が待っています。
その点では、こみちは介護士として働いていて、自分自身に異変がない限り、働き続けられそうな状況です。
もっとも、こみちが「介護」に転職すると決めた時、家族はとても驚きました。
イメージになかったかもしれません。
確かに自分でも、成人して以降、「いつかは介護」と考えたことはありませんでした。
ところが、中高年になって行き場を失い、自信を失って「転職」を迫られた時、これまでの自分を絞り出すように見直して、「今、何ができるだろう?」と夜な夜な不安な気持ちの中で考えてきました。
それはきっと、不安な顔を家族には見せられないと思ったからで、それが余計に孤独や心細さにも繋がりました。
「いつかまた不安なく働ける日が来るはずだ!」当時はそんな思いで眠れない夜を過ごしていたのです。
介護の実務者研修を受講できるようになったのは、ハローワークの窓口で「介護にも興味があるのですが」と口にしたからです。
こみちの過去の経歴や、それまで希望していた仕事の種類からは、想像できなかったことでしょう。
「介護は良いですよ!」
とても熱心な方で、施設ですぐに働くこともできるし、「職業訓練」という形で実務者研修を受講できることも教えてくれました。
実務者研修の場合、6ヶ月もの間、介護についてじっくりと学べます。
大人になって1つのことにそんな長い期間、勉強だけに時間を注げることなどないでしょう。
学ぶことになった学校が遠方だったこともあって、朝は5時ごろ起きて7時過ぎの電車に乗る生活が始りました。
以前も電車に乗る機会は多かったのですが、スーツ姿ではなく私服にリュックという出で立ちは、本当に学生時代に戻ったような心境でした。
何より、目的が決まり、行き場を見つけたことで、夜の不安もなくなりぐっすりと眠れるようになりました。
学生に戻り、幅広い年代の、全く異なるキャリアを持った人たちに出会えたのは、とても新鮮な気分です。
長テーブルに1日6時間程度も腰掛け、黒板の文字をノートに書き写す作業は、なかなか慣れませんでした。
時に帰宅時に、サラリーマン風の人が視界に入ります。
もしもあと時、つまずかなければ…。
でも、後悔もありません。むしろ、学生に戻れたことで、新たな可能性にも出会えました。
6ヶ月という冷却期間が、こみちの頭を整理するにはちょうど良かったのです。
今、もしも転職などで不安を感じているなら、ハローワークを活用しましょう。
当初、こみちは自分の気持ちを伝えることなく、どこか中途半端に相談窓口で話していました。
もちろん、相談員の方からのアドバイスも、事務的で形式的な内容ばかりです。
ところが、「介護に興味がある」と本音を伝えたことで様子が変わり、いろんな情報や制度を細かく紹介してくれました。
つまり、本音を隠しても良いことはありません。
ここは相手を信じて、いろんな情報を教えてもらうべきです。
この一歩があったことで、こみちは今の介護士という仕事を始められました。
今は、外出するのも気を使う時期なので、職業訓練校に通うのも当時とは比較できないかもしれません。
しかし、前に進もうと思う気持ちがあれば、必ずその道は開けるはずです。
仕事があること。利用者が待っていてくれること。一緒に歌って、笑えること。
介護士になって多くの幸せな時間をもらいました。
もしもあの時の一歩ができなかったら、さらにプライドに凝り固まった生き方を選んでいたかもしれません。
確かに、介護は給料が安いです。
でも働けるということは、次に繋がりますし、将来を見据えた計画も立てられます。
あれこれと条件の良い仕事を探すばかりで、段々と追い詰められていった「あの頃」を知るだけに、今の選択に満足していますし、職場の仲間が受け入れてくれたことに感謝しています。
過去の経歴やスキルは、異業種に転職しても失われることはありません。
どこかでつながって来ますし、そこから「可能性」も見つかるでしょう。
今はコロナウイルスで不安な時期ではありますが、「前に進む気持ち」を忘れなければ、眩しい明日が待っているはずです。