スケジュール管理と自立支援の間で

どんな介護施設があるのか?


これから介護士として働きたいと思っている人は、自分がどんな介護施設が合うのだろうと思うことでしょう。

こみち自身も、デイサービスや訪問介護、老健に特養と、同じ介護業界ではありますが、異なる施設の中で自分に何が合うのか悩みました。

結論的なことから話すと、「介護保険制度を理解したい」と考え、老健を選びました。

このブログで何度も同じような説明をしていますが、利用者がどんな介護支援を求めているのかで必要な介護施設も異なります。

原則的な話になりますが、自宅で暮らしながら必要なサービスを受けたい人は、訪問介護サービスやデイサービスを利用することでしょう。

デイサービスでは、日中の間に介護施設を訪れて、食事や入浴のサービスを受けながら、介護士と一緒にカラオケや工作などを楽しむことができます。

つまり、求められる介護士は、明るくて元気がよく、社交的な人がいいでしょう。

訪問介護は、デイサービスを利用者する人が自宅にいる間に、料理を作ってくれたり掃除をしてくれたり、オムツの交換などもしてくれるサービスです。

求められる介護士は、よりその人の暮らしに寄り添った介護を提供したい人でしょう。

家族にも近い存在なので、利用者の家庭に溶け込む存在でもあります。

老健とは、正式には介護老人保険施設と言います。

介護施設ではありますが、病院と自宅の間を取り持つ存在で、介護士もいますが看護師もいるのが大きな特徴です。

医療的なケアにも手厚いと言えます。

つまり、そんな老健では、介護だけでなく看護的なケアを見ることで、「介護」を幅広く知ることができます。

介護士も、多職種連携を理解して、それぞれの役割を果たしながら多角的な介護を学びたい人が適してします。

最後は特養です。

同じようなサービスを提供する有料老人ホームと似ている部分もあります。

特養は特別養護老人ホームといい、有料老人ホームに比べて経済的に利用しやすい価格で入所できる施設です。

介護技術を学びたい人にオススメしたい介護施設ですが、さらにユニットケアの有無でも異なります。

ユニットケアとは、少人数制のグループ分けをして、介護士の顔ぶれもある程度固定されているので、利用者にとって親しみやすい介護施設です。

しかしながら、集団で介護サービスを受ける場合に比べてコストが高額になります。

価格を抑えたい場合に特養を検討するなら、実際の現場も確認しておくといいでしょう。

介護士の場合も、ユニットでは利用者との寄り添いもできますが、50名や100名が一緒に暮らす場合には、仕事が次次に舞い込んでくるので、体を使って働きたい人に向いています。

介護施設が違っても起こり得る問題点


どこの介護施設には、細かなスケジュールが設定されています。

介護士は、勤務時間帯に合わせてスケジュール管理のもと仕事を進めます。

朝昼晩の食事時間や入浴時間、トイレの誘導や排せつ介助の時間もすべてスケジュール管理されています。

さらに、清掃や備品の補充なども行うので、勤務中は何らかの仕事がずっと続いているでしょう。

しかし、先にも紹介しましたが、ユニットケアを実践している部署の場合、より利用者との触れ合いの時間が確保できます。

そこで、散歩に出かけたり、団らんに加わったりと、利用者の自立支援にも貢献できるでしょう。

しかしながら、介護施設という場所では、より自由度の高い支援を求める一方で、画一されたサービスを重視します。

というのは、介護士のスキルによって支援内容に差が生じないようにしているからです。

問題となるのは、サービスを均一化するあまり、事務的な介護になってしまうことでしょう。

自宅復帰を目指して入所している利用者が多い老健では、機能訓練士による専門的なリハビリが実施されます。

同時に介護士たちもさまざまなアプローチで利用者の自立支援を考えています。

ところが、人手不足やスキルのバラツキにより、老健でも介護サービスの柔軟性に戸惑うケースも見受けられます。

より寄り添った介護をする介護士がいる一方で、スケジュール管理に沿った介護サービスだけを提供する介護士もいるからです。