資金は仕事の原点!?
中高年の我々は、転職を迎えると「仕事とは何か?」を考える機会に遭遇します。
時には、仕事が生きがいを与えてくれ、日々の生活に潤いをもたらしてくれます。
一方で、転職によってこれまでの生活を一変させなければならないこともあるでしょう。
それだけ仕事が我々に与える影響は大きいのです。
そんな仕事に対する考え方とは別に、仕事が生まれる背景を考えてみましょう。
仕事とは、ニーズに応えることです。
ここでいうニーズは、要望や期待とも言えるかも知れません。
職業として仕事を請け負う場合、技術やスキル、知識を身につける必要があります。
超一流というレベルに到達できれば良いのですが、現実は「一人前」になることで仕事として受けられます。
どんな業界であっても、「一人前」になるまでは修業期間や下積み期間であり、技術だけでなく人間的にも成長できる時期となります。
中高年になると、業界から即戦力を求められ、新たに身につけるというよりも身につけた技術や知識で仕事をしていくことになるでしょう。
つまり、1から学び直すという転職は、介護や保険、営業のような職種を除けば、とても稀だと言えます。
では、仕事を生み出すには「お金」が必要です。
仕事を始めたい人の中に、技術的なことばかり気にする方がいますが、「資金」もないと営業もできません。
つまり、「仕事」を変えるにも、資金を準備しておかないと良い結果は得られないのです。
組織の中の「仕事」
会社が、市場に売り込む場合には、「差別化されたサービス」が不可欠です。
一方で、社内に目を向けると「仕事」の意味が変化します。
仕事と資金が密接であることは、先に紹介した通りです。
つまり、社内でも仕事は「資金」が決定します。
予算を組む立場にある部署や予算を分配できる地位にある人が、社内で力を持つのは自然な流れでしょう。
専門スキルを磨くことで、業界でのポジションをアップすることができるのですが、それは「ニーズ」に応える際に必要なものなのです。
場合によっては、厳しい苦労の末に身につけたスキルでも、社内の評価に繋がらないこともあり得ます。
というのは、予算や資金を牛耳る立場が組織内での主導的なポジションであり、言い換えれば専門スキルとは別次元の存在です。
仕事ができる人を解説する時、幅広い知識や高い専門性という表現が使われることがあります。
しかし、現実的には仕事ができる人は、仕事を持ちません。
なぜなら、予算や資金を牛耳る立場だからです。
そして、日常的な業務をできる限り周囲に振り、自分は決まった仕事を作りません。
言い換えれば、仕事ができる人ほど、フリーなのです。
中高年の壁を実感する!?
中高年になった時に、仕事に対する考え方が大きく変化します。
つまり、管理職になるにつれて、現場仕事から解放されていきます。
言い換えれば、現場仕事を続けることは、二十代前半の働き方そのままなのです。
従業員思いの会社であれば、そんな社員に対してもしっかりと昇給してくれます。
しかし、転職などで新しい職場に入れば、仕事内容も報酬面でも二十代と特別違いはないでしょう。
介護職の転職はまさにそうで、それだけ採用されやすいのです。
福祉業界で言えば、現場仕事を担当する介護福祉士と相談業務や事務管理を行う社会福祉士では、目指せるポジションが異なります。
なぜなら、介護現場の仕事は365日続くので、フリーな時間は意図しなければ作ることができません。
しかし、社会福祉士なら部下に日常業務を任せて、自身をできる限りフリーにすることが可能です。
つまり、一般的な会社で管理職が作るフリーな環境を持てるのは、介護福祉士ではありません。
そのことを熟知したうえで、介護職になるべきでしょう。
つまり、現場仕事が好きであれば問題ないのですが、報酬アップやより自由度の高い働き方を手に入れたいなら介護現場にこだわるべきではありません。
しかしながら、介護職として採用されれば、希望を出さない限り現場仕事が続きます。
そこで、例えば施設長などにステップアップできる方法をあらかじめ検討するのもポイントです。
または一定期間を機に、社会福祉士などの取得を検討しましょう。
実際に動き出せなかったとしても、そこに何があるのかを知ることで、施設が求める働き方に変わってきます。
誤解してしまう中高年世代
中高年になると、自身がどこまで出世できるのかもだいたい分かって来ます。
中には管理職を諦めて、現場仕事を続ける覚悟を決めた人もいるでしょう。
そして、現場での手の抜き方を覚えて、こずるい働き方に慣れてしまいます。
実際、介護現場でも手を抜く介護士はいます。
むしろ、必要以上に頑張ろうとしている介護士の方が少ないかも知れません。
というのは、高齢者が好きで介護業界に入った人と、仕事探しの結果で介護職になった人がいるからです。
動機が大きく異なり、介護に対する面白みの見つけ方も違います。
介護技術が、利用者の負担軽減を目指すものなのか、自身の負担や効率だったりすることの違いとも言えます。
しかし、手抜きをした仕事から発展する可能性はほとんど「0」です。
そうならないことを目指しましょう。