介護職から介護職への転職

介護職として転職を考える場合


まず、覚えておきたいのは、介護職の評価には2種類あるということ。

その一つが、現場での仕事。そしてもう一つが、資格取得などによる「キャリアパス」という視点。

なんとなく介護の仕事に興味を持った人が無資格で入職した場合、先ほどの「介護職に課せられた2つの評価は、いずれもスタート地点と言えます。

現場作業慣れて、オムツ交換やトイレ誘導も熟せるようになると、現場仕事がワンランクアップしています。

一方で、無資格のままの場合、キャリアパスという意味では「現状維持」となってしまうので、「初任者研修」や「実務者研修」を早めに受講されるといいでしょう。

「初任者研修」は、介護系の資格が欲しい人にピッタリで、じっくりと学べる通学コースを選んだとしても2ヶ月ほどで手に入ります。

オススメの方法としては、入職した介護施設に資格取得をサポートするような研修制度がないか調べておくことです。

また、雇用保険に1年以上加入していれば、職業訓練という形で「初任者研修」を受講できます。

しかも、受講中は失業保険とほぼ同額の「報酬」を受けられるので、安心して学べます。

職業訓練についてもう少し触れると、「初任者研修」の上位資格であり、国家資格である「介護福祉士」を目指す人には「実務者研修」をオススメします。

なぜなら、施設で働き始めた時も、「資格手当」は取得している資格によって受けられるので、現場仕事が初めてだとしても、「初任者研修修了者」と実務者研修修了者」では、時給換算でも数十円差があります。

施設によっても異なる部分ですが、介護職の給料をアップさせるには、現場仕事の評価よりも「キャリアパス」の評価の方がスムーズです。

つまり、無資格のままあれこれと頑張る覚悟なら、「初任者研修」などの資格を取得しておいた方がいいでしょう。

介護職の限界値


現役の介護職として言えるのは、介護の仕事は評価されにくい状況にあります。

つまり、現場でどれだけ質の高い介護を提供しても、それで報酬がアップしたり、社内評価が上昇するとは考えにくいでしょう。

というのも、「介護職の限界値」が設定されていて、ベーシックなパターンでは、未経験から3年後に介護福祉士となり、さらに5年後にケアマネになるというのがベターとされて来ました。

しかし、このコースはスタートから最低でも8年を要します。

10代の若い人なら8年の重みも待てるかも知れませんが、中高年になってからの長期間の待ち状態は正直厳しい現実です。

なぜなら、最終のゴールであるケアマネになったとしても、忙しいわりに十分な報酬が受けられるとは限りません。

同じ成果を異業種の営業マンとして実践した場合には、かなりの確率でケアマネの月収を超えるのではないかと思えるほどです。

つまり、未経験から介護福祉士やケアマネを目指すことは、キャリアパスの手段ではありますが、「介護の仕事が好き」という大前提がないと成立しません。

稼ぎたいという目的が最優先されるのなら、介護職以外にも目を向けた方が良さそうです。

同じ福祉系の仕事では、看護師や作業療法士、理学療法士がオススメです。

というのも、これらの職種は、合格時に「資格取得者」というキャリアパスが形成されます。

その上で現場仕事をマスターすれば、報酬増も期待できるでしょう。

この辺りの違いが、介護職にはあるのです。

「介護とは何か?」というような視点ではなく、介護職でどう稼げるかを考えるなら、「常勤職員として採用され、積極的に夜勤手当をもらうこと」です。

施設のよって設定額に違いはありますが、夜勤手当だけで月額数万円稼ぐことも不可能ではありません。

その考えると、初任者研修を修了したら、夜勤で必要な作業(排せつ業務)を中心にスキルアップを目指すべきです。

3年の猶予を作れるなら


こみちなら、間違いなく「作業療法士」か「理学療法士」、さらには「社会福祉士」の資格を取得します。

介護職と同じような作業も行うこともありますが、「専門性」という意味で評価が異なります。

介護職の評価は、2つのポイントに分かれると紹介しましたが、「専門性=キャリアパス」なので、これらの有資格者は仕事を覚えることで、将来の安定も期待できます。

介護職のように、長い夜勤をこなすことで稼ぐのではないので、これから10年後もしっかり働けるのがポイントです。

実は、介護職とその他の専門職の違いは、「3年の専門教育」にあります。

中高年にとっては決して短い期間ではありませんが、この「3年間」をどう捻出するかで将来性が異なることは知っておくべきです。

つまり介護職から介護職への転職


老健からグループホーム。グループホームからデイサービス。

介護施設と言っても種類はたくさんあります。

介護職の中には、いろいろな施設を渡り歩く人もいます。

いろいろな施設で働きたい人は別ですが、キャリアパス形成という意味では現場仕事に幅が広がるとしても、キャリアパスの観点からは「資格取得」を上回るものではありません。

むしろ、「なぜ、以前の施設を辞めたのか?」が面接官には気がかりで、転職希望者のホンネが見えないのです。

例えば、「介護福祉士に合格した」という時期なら状況も違いますが、キャリアパスに変化がないままの転職には要注意なのです。