仕事は面白くない!?
仕事の面白さは、基本となるアイテムを持って初めて分かります。
介護職であれば、オムツ交換やトイレ誘導、食事の介助などがそれに当たります。
こみちの勤務する介護施設にも、その基本アイテムさえゲットせずに、いつも上司から嫌みを言われている人がいます。
ある意味、その人が休んだとしても特に問題なく現場が回ってしまうのは、その人のために「できる仕事」を用意しているからです。
世間的には、プレッシャーの掛かる任務を好まない人がいます。
こみちもどちらかといえばそのタイプなので、重大な役目を与えられた時はため息が出ます。
ただ、プレッシャーというのは不思議なもので、いやいやしているといつまでも感じるのですが、自分から興味や関心を持って接するといつの間にか感じなくなってしまいます。
大きな舞台でも緊張せずに楽しめる人は、もしかすると誰よりも「好奇心が旺盛」なのかも知れません。
また、仕事は基本形がある一方で、応用やアレンジもたくさんあります。
こみちの少ない経験で言えば、基本よりも応用やアレンジの方が圧倒的に多いと思います。
しかしながら、基本を知らない人は、最初はうまくいっても応用やアレンジが思わぬ方向に進んで、いつしか「スランプ」に陥ります。
問題は、自分のことが分からなくなった時に、そこから抜け出すのは「基本」に立ち返ることなのです。
その時、基本を知らずに突き進んだ人は、ベースとなる部分がないので、修正に長引くことも多くなります。
やはり、調子の良い時は続かないので、いかに調子をコントロールするのかを考えると、「基本」を学ぶべきです。
もちろんその期間をどれくらいに設定するのかは、個人のポテンシャルや目標によっても異なります。
介護職の場合、最低でも1年は続けないと「基本」を語ることができません。
欲を言えば、3年以上経過して介護福祉士にならないと、「基本」をマスターしたとは言えないでしょう。
1年未満で就職と退職を繰り返す人は
どんな職場に就職しても、長続きしない人がいます。
いろんなタイプがありますが、総じて「自分流」を持っている人が多いように感じます。
なので、先輩からのアドバイスを聞かなかったり、会社の方針に従えないなど、自分流との違いに戸惑い、居場所を失ってしまいます。
中には、正論で自分流を貫こうとする人がいて、「確かに正しいんだけれど…」と職場の輪に溶け込めないことも少なくありません。
仕事とは、基本アイテムを揃えることから始まるのですから、そのルールには従わないと前にも進めません。
なぜなら、ルールに関して問題点を並べても、それこそゲームは始まらないでしょう。
ルールを習得するには、早い人でも3ヶ月は必要です。
一般的なルールだけなら3日でも覚えられるかも知れませんが、短期間で覚えたルールには、例外もあったりします。
「それ、基本ルールね!」
「じゃあ例外のルールって何?」と思われるかも知れませんが、これが意外と多いことに愕然とします。
つまり、基本というのは本当に基本で、仕事の大半は例外だったりするからです。
1年未満の期間では、基本を覚えて仕事を分かった気がする状態に過ぎません。
そんな働き方を繰り返すと、雰囲気だけは知っていて、それぞれの仕事の本質を見逃した状況と同じなのです。
介護職の仕事で言えば、オムツ交換やトイレ誘導が基本だと言いました。
しかし、介護は利用者だけでなくその家族や公的なサービスにも理解がないと、何も変えることはできません。
つまり現場経験を積んでも、職場環境を根底から変えるには「介護職」のままでは難しいのです。
だからこそ、出世を望むのでしょうし、自分流を試せる環境に憧れるのでしょう。
中高年になっての転職
中高年からの転職は、ある意味で「仕事の基本」に立ち返ることです。
こみち自身も、「何それ!?」と思うことがたくさんありました。
一方で、介護職を始めたのは自分で決めたことなので、誰かの発言で凹んでもいられません。
「経験を重ねること」は、より正しい生き方を貫くことでもあります。
安易に方向転換すると、基本からやり直しが待っています。
しかも仕事は例外だらけ。
「そう言ったでしょう!?」と言いたくなりますが、グッと我慢するしかありません。
それでも、リストラなどで転職しなければならない人もいるはずです。
「自分は失敗した」と思うくらいなら、「そこから何ができる?」と考えた方が賢明です。
なぜなら、「失敗」と思うのは誰にでもできますが、「前を向いて歩く」のは簡単ではないからです。
介護ばかりではありませんが、何か縁があって出会った職場で、必要とされる人になりましょう。
そんな経験が次の自分を作ると思うからです。
それこそが、「基本」を抜けて「応用やアレンジ」が許されるポジションに立つことになります。