転職中の不安な気持ち
なかなか新しい仕事が決まらないでいると、今月の支払いに間に合うだろうかと気になります。
楽しく見ていたテレビ番組も、笑って見ることが出来ません。
求人誌や求人サイトに「新しい情報」はないかと、更新時期を迎える度に気持ちだけが焦ります。
特に40代を過ぎて、中高年と呼ばれる年代になると、できることも限られますし新たな分野に飛び込む自信も減ってしまいます。
できれば、これまでの経験を活かして…。
そんな気持ちでいたつもりが、それでは仕事が見つからずに、職種を広げたり希望年収を下げたりして、仕事を見つけることは精神的にも容易ではありません。
介護の分野
介護の仕事ならわりと中高年になっても仕事が見つかるのではないでしょうか。
しかし、これまで介護業界で働いたことがないと、「介護の仕事ってどうなの?」といろいろ不安な面もあるはずです。
こみちの場合には、「オムツ交換」を始めたとした仕事内容でした。
人前で歌うのが好きではありませんし、レクリエーションで歌や体操があるらしいというもの、気がかりです。
結論を言えば、必ずオムツ交換はできるようになります。
しかし、できないままの人もいます。
できない理由があるとすれば、オムツ交換を避けてしまったからです。
同様に、歌や体操も同じです。
常勤職員として「月給制」を希望し、「賞与」も受けたいなら、介護施設の求める技術力を見つけなければいけません。
一方で、パート勤務の場合には自分のできる仕事内容を選べたり、作業内容も調整してもらえたりします。
最初はパート勤務として現場に慣れ、そのうちに常勤職員として採用してもらうことだって可能です。
施設としては、夜勤帯を含めた幅広い勤務を担える人材を求めているので、自身がどんな働き方をしたいのかもしっかりと相談に乗ってもらえるでしょう。
もちろん、施設によっては調整が難しいこともあります。
そんな時は、別に施設を探せば良いのです。
中高年になると面接を希望してもなかなか応じてもらえないことも経験するでしょう。
しかし、凹んでいても前に進めないので、気持ちを切り替えることが大切です。
不器用でも、介護業界で働きたいと思っている人を施設は求めています。
なぜなら、意欲はスキルアップに影響するからです。
仕事を選び、苦手な分野から避けてしまうと、人はどんどん持つべきプライドを失います。
代わりに、変な意地だけが芽生えて、自身の成長を邪魔します。
そうなってしまうと、何才だとしても仕事ができるようにはなりません。
こみちが目指す理想の介護とは?
最近、施設介護という働き方に気づきました。
介護ならどこで働こうとも介護なのだと思っていたのですが、どうやらそんなことはなかったからです。
というのも、介護士のケアは「思いやり」の現れに過ぎません。
できるできないも関係しますが、「相手を思う気持ち」がなければ、それ以上の介護もできないからです。
若くして介護業界に入った人は、業界の手順にとても長けています。
こみちに置き換えれば、サラリーマン時代に名刺交換をしたり、報告書や企画書作成で苦労した経験と重なります。
先ずは「人並み」にと先輩たちの姿を見て、自分のスタイルを模索しました。
ただ中高年にもなると、ワンパターンの認識が全てではないことも知っています。
名刺を先に渡すのか、受け取ってから渡すのか、当時は手順ばかりに気を取られていたからです。
思えば、名刺交換も出会いのきっかけです。
「よろしくお願いします」という気持ちに始まり、これからの進展が両者にとって有意義になることが大切です。
何よりもそんな意識を持って関われたら、「なんだ、名刺交換のやり方も知らないのか?」と思われたとしても、結果として両者の関係が一気に悪くなることはないでしょう。
もちろん、失礼がないに越したことはありません。
ただ失敗を恐れて身動きが取れなくなるくらいなら、せめて前向きな気持ちだけは持って接したいところです。
介護の仕事も同じで、先ずは利用者が相手だということ。
さらに言えば、利用者の後ろには入所を後押しする利用者家族がいて、彼らからの要望もあります。
認知低下の利用者だからと言って、誰も見ていないと言って、人として恥ずかしい行為はしたくありません。
未熟故の失敗は、プロとして許されるものではありませんが、利用者家族にも正直に謝れるでしょう。
しかし、利用者への不適切な言動や態度は、利用者家族にも恥ずかしくて謝れません。
だとしたら、どんな接し方をしなければいけないかも中高年なら分かるでしょう。
利用者は誰に対しても同じ対応をするわけではありません。
気に入った介護士に見せる笑顔も、嫌いな介護士には見せません。
「〇〇さんって?」
自分が思う印象と他の介護士が思う印象が大きく異なる利用者もいるくらいです。
利用者も大人なので、あり程度は我慢しています。
いわゆる「大人の対応」です。
しかしホンネといえば、あの介護士が良いとか、こんな風にして欲しいとか、いろいろと好みがあります。
もちろん全てを満たすことはできませんが、利用者のホンネを聞けなければ、サービスの質を上げることもできません。
つまり、「大人の対応」をされていることに安堵して、それを介護の仕事だと思う人は、介護に向かない人です。
なぜなら、年を取って施設での生活を始める利用者にとって、日々の生活で「大人の対応」は我慢に他なりません。
しかも、手荒い扱いなら、尚更施設での生活がつまらなくなってしまうでしょう。
言っても中高年の我々なら、早ければ30年後には同じ立場になります。
自由に出歩くこともできなくなって、誰かにお願いするしかなくなった時、利用者の気持ちが全ての中高年世代に分かるのかも知れません。
仕事が見つからない時の不安な気持ち同様に、信頼関係の見えない介護ケアほど虚しいものはないでしょう。
そう思うと、「手順」も大切なのですが、「気持ち」がないと介護は始まりません。
実際には、笑顔で大人の対応をする介護士も多いくらいです。
自分の置かれた立場や仕事があると言う現実を忘れて、相手側に要求することに慣れてしまうと、人は「ありがたさ」を見失います。
介護士は仕事をさせてもらえることに「感謝」して、利用者もまた心のこもったケアに「感謝」できれば、介護の質は絶対に上がるはずです。
そんな気持ちを持てれば、介護の仕事以外でも仕事は見つかるかも知れません。
別に介護にこだわる必要はないのですが、そんな意識を持つことで一歩が踏み出せます。