「スケッチブック」がある暮らし

「スケッチブック」のある暮らし

中高年の方であれば、スマホや携帯電話が普及する以前のことをよく覚えているでしょ
う。

見た景色を保存するには、「フィルム用カメラ」を使うのが一般的で、24枚撮りや36枚撮
りフィルムを写真屋で現像とプリントしてもらっていたはずです。

当時は、写真を撮るのが運動会や遠足など、何か大きなイベントがある時で、時に撮り切るまでに数ヶ月が経過していることも多く、実際にプリントを見て何が撮れているのか、どこで撮ったものなのかさえ、写真を見るまで思い出せないことも少なくありませんでした。

一般の人にとって、それくらい「見ている景色」を保存するのは大変だったのです。

そんなこともあって、こみちは学生時代から小型のスケッチブックを持ち歩いていました。

理由はとても簡単で、写真は敷居が高く、ちょっと覚えておきたい景色をカメラで撮影するという発想はありませんでした。

とは言え、スケッチブックに見た景色を正確に描き残すのは簡単ではありません。

それだけに絵が上手く描けること(=モノを観察すること)をいつも心がけていました。

これが写真撮影であれば、撮りたいものをどのアングルで撮影すれば良いのかに気を
使います。

しかし、スケッチする場合には、モノがどのように組み合わさっているのか、どこから始まってどこで終わっているのか、関係性に関しても注意深く観察しなければいけません。

それだけに、納得した記録を残せるまでには時間と練習が必要です。

散歩をしよう!


何も持たずに、ただ散歩をするのも気分転換になります。

さらにカメラを持って歩けば、気になった景色を手軽に撮影できるでしょう。

スケッチブックの場合、5分から10分程度の短い時間で描くことでより印象的なスケッチを残すことも可能です。

と言うのも、短い時間で描くには、すべての情報をスケッチブックに書き写すことは出来ません。

その景色の中で、「必要となる情報だけ」を選び出して描くことが不可欠です。

スケッチする習慣を持つことで、「本質」を無意識に見るようになると言うメリットもあります。

とは言え弱点もあって、写真撮影のように「瞬間」を記録するには向かないところです。

「嗚呼、これイイ!」を残せないのは残念です。

こみちにしてみれば、スケッチブックのある生活は当たり前なのですが、ふと思うとそれは一般的ではないのかも知れません。

しかし、モノの見方、感じ方をスケッチから得た部分も多くあります。

例えば「介護の仕事」について、利用者をどう観察し変化を感じ取るべきかということも、似ている作業だと思います。

そのあたりは、これからの仕事探しにも活かすべきポイントだと思いますし、こみち自身の生涯の仕事となる要素です。